【70歳代】おひとりさまシニアの老後の柱「貯蓄」と「年金月額」の平均はいくらか【2023年下期アーカイブ】
70~79歳の国民年金と厚生年金の平均月額を確認。増えるひとり暮らしの高齢者世帯
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LIMOが2023年下半期にお届けした記事から、注目の記事をピックアップして再掲載します。
(初掲載*2023年8月26日)
皆さんは何歳で仕事をリタイアして老後生活を送るイメージをおもちでしょうか。
「60歳定年」は今や昔のように感じられ、年金受給開始年齢も相まって、65歳まで働くことが一般的な流れになりつつありますね。
筆者のお客様でも、「70歳まで働くかなと思っています」と仰る方も増えている印象です。
経済産業省によれば、8月21日(月)時点のガソリン等の店頭現金小売価格調査結果は、レギュラーガソリンで183.7円です。ここ最近の物価高や年金受給額の減少などの不安要素が多くあり、年金と貯蓄に不安を感じている方が多数おられるのも現実です。
物価が上がると、今まで買えていたものが買えなくなってしまうため、お金の実質的な価値は下がってしまいます。
このように様々な不安があるシニア世代ですが、今回は70歳代の方にスポットをあて、おひとりさま世帯の貯蓄状況、年金受給額についてみていきたいと思います。
1. 70歳代「おひとりさま世帯」の貯蓄額はいくら?平均・中央値を見る
まずは70歳代の単身世帯の貯蓄事情を、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をもとに見ていきましょう。
70歳代の単身世帯の金融資産保有額の平均は1433万円。中央値が485万円と平均と大きく乖離が出ています。
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/ファイナンシャルプランナー/宅地建物取引士
大阪市立大学経済学部卒業後、教育業界を経て、メットライフ生命保険株式会社、株式会社ほけんのぜんぶ入社。生命保険販売を通じ、FPとして主に子育て世代の資産形成や老後資金準備に関するコンサルティングをおこなう。専門用語を使わず丁寧で分かりやすいアドバイスが強み。現在は個人向け資産運用のサポート業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員(証券外務員一種)、宅地建物取引士の資格を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。