2018年1月23日、経営再建中のジャパンディスプレイ(6740)は、同社が持つ液晶ディスプレイに搭載してきた静電容量型タッチ入力技術を応用し、透明な静電容量式ガラス指紋センサを開発したと発表した。量産出荷は2018年度中としている。
一般的に普及している指紋センサはシリコン製が主流となっているが、同社が開発した製品は、シリコン製にはないガラスの高い透明性といった特長を活かすことが可能である。このため、バックライトやディスプレイなどと組み合わせ、これまでにない新たな指紋センサの用途拡大が期待できる。
また、指紋センサの透明化により、あらゆるデバイスへの搭載の自由度があがり、セキュリティ強化の対応が行いやすくなるという特徴もある。
さらに、すでにスマートフォンやノートPC向けで一般的に使用されているシリコン製指紋センサの置き換えも可能である。
こうした新製品を早期に収益化することでスマホに過度に依存した収益構造からの脱却が可能かを注視していきたい。
LIMO編集部
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。