日経平均は売られる展開で4日続落

2023年9月22日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比168円62銭安の3万2402円41銭となりました。前日の米株式市場でダウ工業株30種平均、ハイテク株比率が高い米ナスダック総合株価指数がそろって下落したことを受けて東京市場でも売られる展開となりました。4日続落です。

米連邦準備理事会(FRB)が20日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利が2会合ぶりに据え置かれました。ただ、参加者による2024年末の政策金利の見通しは中央値で5.1%となり、前回から0.5%引き上げられました。FRBのパウエル議長も会見で、さらなる利上げの可能性を示唆しました。一時はそろそろ利上げ打ち止めという見方も広がっていましたが、これらを受けてむしろ金融引き締めが長期化するという懸念が投資家の間に高まりました。

今週、日経平均はどのような値動きになるでしょうか。22日の米株式市場でダウ平均は前日比106ドル58セント安の3万3963ドル84セントとなりました。4日続落です。金融引き締め長期化懸念から売られる展開となりました。米大手自動車メーカーでストライキが行われていることから、米経済に影響が出るとの見方も広がりました。日本株も週初から上値の重い展開になりそうです。

足元で気になるのは為替の動向です。先週行われた日銀の政策決定会合では、現状の金融緩和政策の維持が決められました。市場ではマイナス金利解除観測もありましたが、植田和男総裁はそれを否定しました。

日米の金利差が広がっていることから、円安・ドル高傾向が続いています。円相場は1ドル=148円40銭前後と10カ月ぶりの安値圏となっています。ここからさらに1ドル=150円付近までの円安が進む可能性もあります。そうなると日銀の円買い介入が実施されるのかどうかが気になるところです。昨年10月には6兆円以上の円買い介入が行われています。政府要人の口先介入も含めて、急な値動きになることもあるので注意が必要です。

rawf8/shutterstock.com

高値圏でのもみ合いが続く

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。先週は18日月曜日が敬老の日の祝日のため休場で、営業日は4日でした。前週はローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線をともに突破し、直近の戻り高値である8月1日の高値(3万3488円)も超えました。ここから上放れすることが期待されました。実際には、休場明けの火曜日から窓をあけて下落して寄り付くと、3日連続で陰線となりました。週末も窓をあけて下落。陽線となりましたが、終値は前日比で下落でした。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形はあまりよくありません。先週の下落で直近の押し安値である9月11日の安値(3万2391円)を割り込んでしまい、8月18日の安値(3万1275円)を始点とした短期的な上昇トレンドが崩れてしまいました。25日線、75日線をともに割ったのも気になるところです。ただし、心理的節目となる3万2000円は維持しています。

ここからのシナリオとしては、25日線、75日線を回復し、ネックラインである9月15日の高値(3万3634円)を突破するようであれば、Wボトムが完成しますので、目線を上に持つことができます。

逆に、ここから8月18日の安値(3万1275円)までの調整もあるかもしれませんが、その場合でも押し目買い狙いでいいでしょう。ただし、8月18日の安値を割り込むようであれば、中期的な下降トレンドラインが復活することになり、目線は下になります。

LALAKA/shutterstock.com

参考資料

下原 一晃