多年草は株分けや挿し芽で簡単に増やせます。

お気に入りの植物はいくつあっても嬉しいもの。また万が一枯れたときのスペアとしても役立ちます。

今回は秋がベストシーズンの「株分け」や「挿し芽」を成功させるコツや、オススメ多年草を紹介します。

1. どんどん増やせる〈株分け〉や〈挿し芽〉のメリット

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年数が経って大きく生長した多年草は、株元が混み合ったり根が絡み合ったりして花付きが悪くなります。株分けすると新しい芽や根が出やすくなり、株のリフレッシュに効果的。

株分けや挿し芽で増やした株を寄せ植えにしたり、枯れたときのバックアップにしたりできるので便利です。譲渡や販売目的ではなく、あくまでも自分で利用する範囲に留めましょう。

2. 株分けを成功させる〈6つのコツ〉

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2.1 〈成功のコツ 1〉品種の特徴に合わせて株分けする

植物の開花時期や株の増え方に適した株分けをおこないましょう。春に開花するものは秋に、夏~秋に開花するものは春が適期です。

一般的には親株を分割しますが、地中に茎を伸ばして生育するものは地下茎を切り分けます。

2.2 〈成功のコツ 2〉株を切り戻しする

株分けは植物にダメージを与えてしまうので、地上部の茎や葉を切り戻してコンパクトにしておくのがオススメ。切り戻した茎は挿し芽としても利用できます。

2.3 〈成功のコツ 3〉新芽を付けて分ける

株を分割する際は細かく分け過ぎず2~3株程度にしましょう。それぞれに新芽が付くように分ければ成功率がアップします。

2.4 〈成功のコツ 4〉根を傷めないように気をつける

根を傷めないように注意深く掘り上げましょう。根を切らないように優しくほぐして、できれば手で株分けするか、よく切れるナイフで切り分けます。

2.5 〈成功のコツ 5〉明るい日陰で管理する

株分けした苗は地植えしてもかまいませんが、強い直射日光が当たらないように気をつけましょう。しばらく鉢植えにして明るい日陰で養生させるのがオススメです。

2.6 〈成功のコツ 6〉適度に水やりする

株分け後は根付くまでの間水切れさせないように。土の乾き具合を観察しながら、過湿にならない程度に水を与えてあげましょう。