【ゲーム専⽤機ビジネス】

前年同期⽐+44.6%の4274億円となった。

Nintendo Switchのハードウェアおよびソフトウェアの販売数量が前年同期を上回ったことに加え、販売単価の⾼いNintendo Switch(有機ELモデル)の販売割合が⾼くなったことが要因である。ダウンロードソフトも好調に推移し、Nintendo Switch Onlineによる売上増で、デジタル売上高が前年同期比+35.9%となったことも影響した。

ソフトウェアでは、2023年5月12日に発売した「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」が2023年6月末時点で1851万本の販売を記録した。1ヶ月半の数字のため、記録的ヒットを見込むことができる。加えて、自社ソフトウェア販売数は第1四半期としては最大となった。

【図表4】

出所:「任天堂株式会社 主要タイトル販売実績」より著者作成

また、円安推移により、海外売上高80%の同社には追い風となった。

各販売台数は以下のとおりである。

  • ハードウェア販売台数:前年同期比+13.9%の391万台
  • ソフトウェア販売本数:前年同期比+26.1%の5221万本

【モバイル・IP関連収⼊等】

同社は「任天堂IPに触れる⼈⼝の拡⼤」に積極的に取り組んでいる。

2023年4⽉5⽇より世界各地で劇場公開となった「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が、2023年7⽉30⽇時点で全世界累計1億6810万⼈の大ヒットとなった。全世界の興⾏収⼊は、2023年7⽉26⽇時点で累計13億4900万ドルに達し、ゲーム原作映画として歴代1位、アニメーション映画として歴代2位を記録している。

売上高は前年同期比+190.1%の318億円となった。