いまTwitterでは、「アルバイト先のおじさん店長が10代の子に「なぁぜなぁぜ」と言ったら笑われてしまった」という趣旨の投稿が話題になっています。

「なぁぜなぁぜ」というのは、TikTokを中心にブームを巻き起こしたインターネットミーム。「〇〇なのに、なぁぜなぁぜ?」といったように、皮肉的な意味を込めて使われるのが主流とされています。

話題となった投稿にはさらに、「流行がいつ終わるかの見極めポイントはおじさんの参入」という趣旨の本の記述も紹介されており、改めておじさんと10代の子の隔たりを感じさせるものとなっています。

果たして、世代間で活用されているソーシャルメディアの違いはどうなっているのでしょうか。今回は2023年6月に更新された最新版の総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を紐解きながら、現在の状況を見ていきたいと思います。


「LINE」は全年代で90%を超える利用率

13歳から69歳までの男女1,500人を対象として行われた最新版の総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」。本調査では主なソーシャルメディア系サービス/アプリとして、「LINE」「Twitter」「Facebook」「Instagram」「mixi」「GREE」「Mobage」「Snapchat」、「TikTok」「YouTube」及び「ニコニコ動画」の11のサービスを列挙し、それぞれの利用の有無を尋ねています。


調査によると、  「LINE」は全年代で一貫して増加しており、90%を超える利用率となっている状況です。年代別でも、60代を除く各年代で90%を超える利用率となっているため、ユーザー層の幅広さを物語っていると言えるでしょう。

また、ユーザー同士の交流やコミュニケーションを主な目的とするソーシャルメディア系サービス・アプリでは、全年代の利用率で見ると、「Instagram」が50.1%、「Twitter」が45.3%、「Facebook」が29.9%で「LINE」に続く結果に。


「Twitter」は全年代で使用されている状況ですが、20代の利用率が高く78.8%となっており、前回2021年度調査結果と比較すると、10代の利用率が大きく減少し、20代の利用率はほぼ横ばいとなっています。