日経平均は高値圏で小幅な値動き

2023年7月14日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比28円07銭安の3万2391円26銭となりました。前日の米株式市場でハイテク比率が高いナスダック総合株価指数が4日続伸したことから、日経平均も買われる展開となりました。

27~28日に開かれる日銀の金融政策決定会合で大規模緩和策を一部見直すとの観測が出ており、外国為替市場で円高・ドル安が進んでいます。13日のニューヨーク外国為替市場で円相場は一時、1ドル=137円台に上昇しました。足元での円高・ドル安を受けて、自動車や機械など輸出関連銘柄が売られました。ただし、高安まちまちで、日経平均全体として、終値ベースでは小幅な値動きとなりました。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。17日は海の日の祝日で東京市場は休場でした。17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は6日続伸し、前週末比76ドル32セント高の3万4585ドル35セントで終えています。年初来高値を更新しました。昨年11月下旬以来、約7カ月半ぶりの高値圏となっています。

同日朝方に発表されたニューヨーク連銀の7月製造業景況指数がプラス1.1と市場予想(0.0前後)を上回りました。前週12日に発表された6月の米消費者物価指数(CPI)、13日に発表された6月の米卸売物価指数(PPI)などがいずれも市場予想を下回ったことから、米国で長く続いていたインフレ傾向が和らぐとの見方が広がり、幅広い銘柄が買われました。日本株も18日から底堅い動きになることが期待されます。

17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に反発し、先週末に比べ5銭円高・ドル安の1ドル=138円65~75銭で取引を終えています。若干の円安・ドル高となっています。輸出関連銘柄が買われることも期待されます。

夏の行楽シーズンを迎え、インバウンド(訪日客)が拡大していることから、百貨店、鉄道、航空などの企業が業績を伸ばしています。下旬からは製造業を中心に4~6月期の決算発表が本格化します。好業績銘柄を中心に物色したいところです。

25日移動平均線を割り込むが下げ渋り

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は下落が続き、25日移動平均線を割り込んでしまっていました。ローソク足の実体が25日線を割り込むのは、4月上旬以来、ほぼ3カ月ぶりです。ここからずるずると下がってしまうのか、あるいは再び25日線を回復できるのかがポイントでした。

実際には週初10日から小幅ながらも下落が続きました。12日には心理的節目となる3万2000円を終値ベースで割り込みました。ただ、その後は3万2000円を回復すると、12日の安値(3万1791円)で底を打つような動きになりました。

今後の展開はどうなるでしょうか。25日線を割り込んだことから、75日線(3万500円付近)までの調整があることも考えられましたが、それ以前に反発したような形になっています。押し目買い狙いの投資家が多いように思えます。ここから25日線を回復するようであれば、目線は上に持っていいでしょう。上値メドは直近の戻り高値である6月19日の高値(3万3722円)となります。

一方、3万3000円付近に25日線があることから、このあたりで上値を抑えられ、3万2000円との間で小幅にもみ合うことも考えられます。その場合は、どちらかに抜けてから付いていっても遅くはありません。

3万2000円を割ったとしても、75日線(3万500円付近)までは押し目買いの好機と考えていいでしょう。まずは今週、25日線を回復できるかどうかに注目したいところです。

参考資料

下原 一晃