楽天証券は900万口座の開設実績を持つ人気ネット証券です。

取引手数料の安さや投資信託のラインナップの豊富さに加え、取引内容に応じて楽天ポイントが貯まることが特長となっています。

今回は楽天証券での投資の始め方を解説します。

運用商品の選び方やおすすめの投資商品も紹介するので、楽天証券でこれから投資を始めたい方はぜひ参考にしてください。

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この記事を読んでわかること

  • 楽天証券とは
  • 楽天証券の始め方
  • 楽天証券で運用できるおすすめの商品

楽天証券とは

楽天証券は900万口座の開設実績を持つ人気ネット証券です。

業界最大手のSBI証券と並ぶスペックを誇ります。

<総合情報>

項目 内容
特徴&おすすめポイント
  • 口座開設数が業界トップクラス
  • 手数料が安く取扱商品が豊富
IPO実績 65銘柄(2022年実績)
外国株(対応国数) 6カ国(米国・中国・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア)
最短口座開設日数 翌営業日
米国株 (銘柄数) 4894銘柄(2023年6月5日時点)

<投資信託用基本情報>

項目 内容
買付手数料 0%
投資信託の本数 2630本
つみたてNISA対応本数 190本
iDeCo対応本数 31本
貯まるポイント 楽天ポイント
使えるポイント 楽天ポイント(投資信託の買付など)
投資信託の最低積立頻度・金額 毎月100円~

※2023年6月5日現在

とりわけ、楽天ポイントによるポイント投資サービスは大きな特長です。

楽天グループの共通ポイントである楽天ポイントを投資商品の購入代金に充当できます。

また投資信託の本数やつみたてNISAのラインナップも豊富です。

これから投資信託をスタートしたい方には楽天証券をおすすめします。

<主要ネット証券の投資信託ラインナップ>

証券会社名 投資信託の本数 つみたてNISAの本数
SBI証券 2660本 197本
楽天証券 2630本 192本
マネックス証券 1362本 169本
松井証券 1697本 190本

※2023年7月7日時点

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楽天証券の始め方

楽天証券の始め方はいたって簡単!

具体的には以下の5つのステップで投資をスタートできます。

  1. 楽天証券口座の申し込み
  2. ポイントコースの設定
  3. 運用商品の選定
  4. 資金を用意する
  5. 投資商品の購入

1. 楽天証券口座の申し込み

楽天証券で投資を始めるなら、まずは口座開設を申し込みましょう。

楽天証券の口座は公式サイトから申し込めます。

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以下の手順で申し込み作業を進めれば、最短翌営業日に口座開設が完了します。

  1. 口座開設申し込み&メール登録
  2. 本人確認書類&顔写真撮影
  3. お客様情報入力
  4. ログインID送信

本人確認書類には運転免許証かマイナンバーカードが利用できます。

なお、楽天証券の口座開設申込時に、NISAの申し込みもできます。

楽天証券からログインIDが送付されたら初期設定を行いましょう。

初期設定が完了すれば取引可能となります。

※本人確認書類にはマイナンバーカードや運転免許証以外も利用できますが、最短翌営業日口座開設の対象外となります。

NISAの同時申し込みがおすすめ

楽天証券では、口座開設と同時に「NISA」の申し込みもできます。

NISAは投資から得られる利益が一定期間非課税となる税制優遇制度です。

つみたてNISAと一般NISAの2種類があり、内容は以下のように異なります(未成年はジュニアNISAを利用できます)。

  一般NISA つみたてNISA
1年間に投資できる金額 120万円 40万円
利益が非課税となる期間 5年間 20年間
投資できる商品 上場株式や投資信託など 金融庁が定めた基準を満たす一定の投資信託
投資方法 一括購入とつみたて購入の両方可 つみたて購入のみ
対象年齢 18歳以上 18歳以上

2. ポイントコースの設定

楽天証券で取引できるようになったら、まずはポイントコースの設定を行いましょう。

楽天証券のPCサイトから「マイメニュー」を選び、「ポイント設定・SPU」へと進みます。

ポイントコースを「楽天ポイントコース」に設定しましょう。

楽天ポイントによるポイント投資が可能となります。

3. 運用商品の選定

ポイントコースの設定後は運用商品の選定を行います。

楽天証券公式サイトの「全銘柄ランキング(買付金額)」などを参考に購入する商品を決定しましょう。

※後ほど、運用商品の選び方や初心者におすすめの金融商品を紹介します。

4. 資金を用意する

楽天証券で金融商品を購入する前に資金の用意が必要です。

楽天証券の決済方法は複数ありますが、おすすめは「マネーブリッジ」による入金です。

楽天銀行の口座と楽天証券の口座を連携することで、以下のようなメリットを受けられます。

  • 必要な時に必要な金額だけ楽天銀行の残高から楽天証券の口座へ自動入金(その後、楽天証券の残高から支払い)。
  • 大手銀行の最大100倍の優遇金利(0.1%)

楽天銀行の残高さえあれば、楽天証券口座への入金が不要になるため、楽天銀行がメインバンクの人には特におすすめです。

また、使わないお金は自動で楽天証券口座から楽天銀行へ出金されます。

マネーブリッジ利用時の金利は最大0.1%とお得です。

投資信託のつみたてには楽天カードがおすすめ

なお、投資信託のつみたて投資には、楽天カード払いがおすすめです。決済額の0.5%~1%の楽天ポイントが還元されます(還元率は運用商品により異なります)。

5. 商品を購入する

運用する商品が決まったら購入手続きに移りましょう。

購入手続きは楽天証券のマイページや専用のアプリから可能です。

例えば、投資信託であれば楽天証券のマイページにログインします。

投信検索ページで運用したい投資信託を選び、積立購入ボタンやスポット購入ボタンを押すことで、投資信託の購入手続きに移れます。

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楽天証券で運用する商品の選び方

楽天証券で運用する商品はどのようにして選べば良いのでしょうか?

楽天証券では多様な商品を取り扱っています。

<楽天証券の取り扱い商品例>

  • 国内株
  • 米国株
  • ASEAN株
  • 投資信託
  • 金・プラチナ
  • FX
  • CFD
  • ロボアド

投資という観点からおすすめなのは「株」「投資信託」「ロボアド」の3つです。

いずれも企業やビジネスにお金を投じる金融商品です。

投資先のビジネスや企業が成長すれば、その分け前にあずかることができます。

一方、金やFXは需要と供給のバランスで決まる価格の変動を利用して儲けを出すタイプの金融商品です。

こうした投機的な金融商品は短期のハイリターンを狙える反面、リスクが大きくおすすめできません。

なお、主な投資商品のリスクとリターンは下図の通りです。参考にしてください。

出所:MeChoice編集部

初心者におすすめなのは投資信託

投資商品のなかでも特に初心者におすすめなのが投資信託です。

投資信託は投資する銘柄の選定や運用を投資のプロにおまかせできる金融商品です。

投資信託協会のデータによれば、2023年4月末時点では約6000種類の商品が存在しています。

投資家は方針に合った投資信託商品を選定・購入するだけで、あとは運用会社のファンドマネージャーが方針に沿う形で資金を投資・運用してくれます。

出所:MeChoice編集部

手数料についても、最近は購入時手数料や解約時にかかる信託財産留保額を無料としている商品も多く見受けられます。

のちほど紹介するおすすめの投資信託はすべて信託報酬のみなので、気軽に運用ができることでしょう。

なお、信託報酬とは投資信託の保有額に対して年率で発生するコストのことです。

投資家が運用会社に預けている資産から引かれるため、別途支払いの必要はありません。

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ロボアドバイザーとは

ロボアドバイザーとはAIを活用した投資サービスです。

投資家は簡単な質問に答えるだけで、その人に合った投資信託や最適な資産配分の提案を受けることができます。

また、サービスの種類によっては投資商品の売買や資産の管理・運用もおまかせ可能!

投資信託を選定・運用する手間もないという社会人や主婦(主夫)の方におすすめです。

出所:MeChoice編集部

楽天証券でも「楽ラップ」という名でロボアドサービスが提供されています。
株式市場の値動きが激しい時には、債券の比率を高めることで値動きを安定させる「下落ショック機能」が付いており、長期投資を目指す方にもおすすめのサービスです。

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楽天証券でおすすめの投資信託3選

ここでは楽天証券で運用したいおすすめの投資信託として、以下の3商品を紹介します。

いずれもつみたてNISAに対応しており、楽天証券が発表する「全銘柄ランキング(買付金額)」でTOP5に入る人気商品です(2023年6月26日~2023年6月30日)。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)

1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

項目 内容
騰落率(期間収益率) +75.2%
ベンチマーク(値動きを連動させる指数) MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス
購入時手数料 0円
信託財産留保額 0円
信託報酬率 (保有額に対して年率)0.11330%
基準価額(1万口あたり) 1万8280円

※三菱UFJ国際投信のマンスリーレポートによる(作成基準日:2023年5月31日)

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は三菱UFJ国際投信の投資信託です。

全世界の株式市場の値動きに連動した投資成果を目指します(MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスの値動きに連動させる)。

過去3年の期間収益率は+75.2%、信託報酬率は0.11330%と十分低めです。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」で1位に選ばれた人気商品でもあります。

2. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

項目 内容
騰落率(期間収益率) +87.6%
ベンチマーク(値動きを連動させる指数) S&P500
購入時手数料 0円
信託財産留保額 0円
信託報酬率 (保有額に対して年率)0.09372%
基準価額(1万口あたり) 2万875円

※三菱UFJ国際投信のマンスリーレポートによる(作成基準日:2023年5月31日)

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は三菱UFJ国際投信の投資信託です。

米国の株式市場の値動きに連動した投資成果を目指します(S&P500の値動きに連動させる)。

過去3年の期間収益率は+87.6%、信託報酬率は0.09372%と十分低めです。

S&P500はアップルやマイクロソフト、アルファベット、テスラなど、米国企業500社により構成される株価指数です。

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は同指数に連動した投資成果を目指すため、多様な米国企業に分散投資するのと同じ効果が得られます。

3. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))

項目 内容
騰落率(期間収益率) +73.8%
ベンチマーク(値動きを連動させる指数) FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
購入時手数料 0円
信託財産留保額 0円
信託報酬率 (保有額に対して年率)0.132%
基準価額(1万口あたり) 1万7694円

※楽天投信投資顧問のマンスリーレポートによる(作成基準日:2023年5月31日)

「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は楽天投信投資顧問の投資信託です。

世界9000社以上の銘柄により構成される株価指数「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」に連動した投資成果を目指します。

過去3年の期間収益率は+73.8%、信託報酬率は0.132%と十分低めです。

先程紹介した「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」も全世界の株式市場に投資する銘柄ですが、それぞれ以下の違いがあります。

投資信託名 概要
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 先進国23カ国と新興国26カ国の大型株・中型株約3000銘柄で構成される株価指数に連動した投資成果を目指す
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 全世界の小型~大型株約9000銘柄で構成される株価指数に連動した投資成果を目指す

より高い分散性を目指すなら「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」を検討すべきでしょう。

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参考資料

まとめ

  • 楽天証券の始め方は口座開設から
  • 楽天証券での運用商品のおすすめは株・投資信託・ロボアドの3つ
  • 特に投資初心者には投資信託がおすすめ
楽天証券の口座を開設する

MeChoice編集部