手元にある100万円を運用したい場合、どのような投資商品を購入すれば良いのでしょうか?

今回は100万円を資産運用したい方におすすめの投資商品や運用のコツを紹介します。

この記事を読んでわかること

  • 資産運用の種類
  • おすすめの運用商品
  • 資産運用のコツ
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資産運用とはなにか?

資産運用とは文字通り資産を運用することです。

日本証券業協会によれば、以下のように定義されています。

資産運用とは、自分の持っているお金(資産)を
預貯金や投資に配分(運用)することで効率的にふやしていくことをいいます。
出所:日本証券業協会「資産運用とは?」

資産運用は2種類に分けられる

資産運用は「貯める運用(預貯金)」と「増やす運用(投資)」に分けられます。

お金を減らすことなく貯めておきたいなら預貯金と相性が良く、お金を増やして資産形成をしたいのであれば「投資」がおすすめです。

なお、かつては預貯金でもお金を増やせる時代がありました。日本銀行の「定期預金の預入期間別平均金利」によれば、1990年9月17日時点の定期預金(2か年)の利率は6.33%。

現在の投資信託の平均利回りが3%~10%と言われていることを考慮すれば、十分に増やす運用に位置づけることができます(3年~5年運用した場合)。

ただし、2023年現在は低金利の時代が続いており、三菱UFJ銀行のスーパー定期の金利は0.002%となっています(2023年7月4日現在)。

将来や老後に必要な資金を形成する観点からは投資がおすすめです。

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資産運用商品の種類と選び方

資産運用ができる金融商品は多種多様です。

「貯める運用」と「増やす運用」でそれぞれ代表的な商品を見てみましょう。

<貯める運用>

  • 普通預金
  • 定期預金
  • 積立定期預金

<増やす運用>

  • 株式
  • 不動産
  • 債券
  • 投資信託

増やす運用は利益が期待できる反面、損失を抱える可能性もあります。

理論上、金融商品のリターンが高いほど、リスクは高くなり、リスクが低いほど、リターンは低くなります。

出所:MeChoice編集部

大きく増やすのであれば株式などのハイリターン・ハイリスクな商品を、コツコツ少しずつ資産を大きくしていきたいなら債券や投資信託への投資がおすすめです。

なお、よく聞くFXや金などもお金を増やすことができる金融商品ですが、これらは需要と供給の変動にともなう価格変動でのみ利益が得られます。

こうした商品の売買を通じて利益を狙う行為は「投機」と呼ばれます。

「投機」が悪いわけではありませんが、リスクの高さから資産運用にはおすすめできません。

資産運用では、ビジネスや企業にお金を出し、その成長の分前にあずかる「投資」を意識しましょう。

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資産運用で100万円を運用する際の3つのコツ

これから100万円を資産運用に回そうとしている方の多くは投資初心者でしょう。

ここではそのような方に向けて資産運用のコツを紹介します。

いずれも軽はずみに大きな損失を抱えてしまうことを回避する重要なテクニックなので、ぜひ覚えておきましょう。

1. 分散投資を意識する

投資で最も重要なテクニックの1つが分散投資です。

投資は1つの資産(株や債券など)や1つの銘柄(A社の株など)に資金を集中させるほどハイリスクになります。

ちなみにリスクとは価格のブレ幅のことであり、ハイリスクハイリターンであるほど価格の乱高下が激しくなるのです。

そのため、長期かつ安定的に資産を大きくしていくのであれば、分散投資を意識する必要があります。

分散投資とは、さまざまな資産や銘柄に投資することでリスクを抑えるテクニックのことです。

一社の銘柄に集中投資して巨万の富を得るようなことは期待し辛いものの、安定的に資産を大きくしていくことには向いています。

出所:MeChoice編集部

30年などの長期投資では、ぜひとも分散投資を意識した資産運用を実践しましょう。

2. 長期投資を意識する

資産運用は長期投資を意識することが大切になります。

投資商品には複利効果があるためです。

複利効果とは、投資商品の運用で得られた利益を再投資することで、元本と利益が相互に肥大化する効果のことです。

例えば、100万円を年利5%で運用したとしましょう(税や手数料は考慮しない)。

このケースにおける1年目の利益は5万円ですが、2年目は利益を再投資すれば105万円を5%で運用することになります。つまり2年目の利益は105万円の5%である5.25万円となるのです。

出所:MeChoice編集部

複利効果を意識した長期投資を実践すれば、元手100万円でスタートしても大きな資産を築けます。

3. いきなり全額を投資しない

仮に今100万円が手元にあるとしても、いきなり全額を投資に回すことはおすすめできません。

相場の高いところで買ってしまう「高値つかみ」におちいるリスクがあるためです。

例えば、ある企業の株をいきなり100万円購入したものの、直後に大きく値下がりして元に戻らない状態が「高値つかみ」にあたります。

なお、金融商品が購入当初よりも値下がりしている状態を元本割れと言います。

出所:MeChoice編集部

このような高値つかみを防ぐためにも、投資商品は「積立投資」による購入をおすすめします。

積立投資とは、タイミングを分散させて金融商品を買い付けていく購入スタイルのことです。

投資信託であれば、毎月100円から投資信託を自動で積み立てていくことができます。

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【100万円版】おすすめの資産運用商品3選

ここまで資産運用のメリットやデメリット、コツなどを紹介していきました。

本章ではさらに一歩進んで、100万円を運用する際におすすめの金融商品を3つ紹介します。

いずれも長期の資産運用を目指す方が検討すべき内容となっているので、ぜひ参考にしてください。

1. 投資信託

投資信託はプロに資金の運用をおまかせできる投資商品です。

2023年現在は約6000種類の商品があり、それぞれ運用方針や主要な投資対象などが異なります。

投資家は膨大な商品数のなかから好きな商品を選んで購入するだけでOKです。後の運用は投資のプロであるファンドマネージャーにおまかせできます。

出所:MeChoice編集部

一方で投資信託には以下の手数料がかかります。

  • 購入時手数料:投資信託の購入時にかかる手数料
  • 信託報酬:投資信託の保有中にかかる手数料
  • 信託財産留保額:投資信託の解約時(売却時)にかかる手数料

投資信託は証券口座を開設することで購入できます。

証券会社の公式サイトには投資信託の販売金額ランキングも掲載されているため、商品選びも難しくはありません。

投資信託のリターンはどれくらい

投資信託の平均利回りは3%~10%(3年~5年運用した場合)といわれています。

仮に投資信託を毎月5万円購入して、30年運用した場合の元利合計は以下の通りです(1年複利計算、税・手数料は考慮しない)。

  • 元利合計:4161.3万円
  • 利益:2361.3万円

投資信託ならNISAも活用できる

証券口座の開設時にNISA口座をあわせて開設することもできます。

NISAとは対象の投資商品から得られる利益が非課税となる制度です(通常、投資の利益には約20%の税がかかります)。

現行はつみたてNISAと一般NISAの2種類から好きな方を選んで運用できます。

なお、2024年からは新NISAが始まり、以下の内容となります。

※両制度の併用も可能です。

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2. ロボアドバイザー

ロボアドバイザーはAIの質問に応えるだけで、その人に合った運用商品を提案してくれるサービスです。また、種類によっては投資商品の買付やリバランスなどの管理・運用も任せることができます。

出所:MeChoice編集部

ロボアドバイザーは、投資信託や国内株の取引を始めたいものの、商品選定や売買の手間にかける時間も取れない方におすすめです。

ただし、投資信託や後述の国内株式と比べると、コストはやや割高になる傾向があります。

なお、ロボアドバイザーで最も利用されている「WelthNavi(ウェルスナビ)」の運用者数は約36万人。預かり資産は8500億円を突破しています。

手数料は運用額に対し年率1.1%で発生します。

3. 国内株式

国内株式は投資信託やロボアドバイザーとは異なり、個別の好きな企業に出資して株主となることができます。

国内株式の保有者になれば、以下のリターンが期待できます。

  • 売却益:株式を購入時よりも高い値段の時に売ることで得られる利益
  • 配当金:企業が決算時などに株主へ還元する利益
  • 株主優待:企業が株主にモノやサービスを送る制度

取引手数料に関しては、1日100万円以内の取引であれば無料としている金融機関も多く、売買コストを実質ゼロにすることも可能です。

とくにSBI証券は国内株の取引手数料無料化を掲げており、2023年9月の実施を目標として取り組んでいます。

なお、国内株取引は原則100株単位での購入となります。

そのため初期投資額として最低でも株価の100倍の資金が必要となる点は注意が必要です。

単元未満株なら個別銘柄での分散投資がしやすい

国内株取引の最大のデメリットは原則100株からしか取引ができない点にあります。

そのため1社の銘柄を購入するだけでも最低10万円程度の資金が必要です。

100万円の元手資金では満足な分散投資は難しいでしょう。

そこでおすすめなのが単元未満株です。

単元未満株は国内株式を1株から購入できるサービスで、SBI証券や楽天証券などが提供しています。

リアルタイム取引ができないことや手数料が割高なところが難点ではありますが、少額から個別銘柄を投資したい方にとっては活用しやすいサービスと言えるでしょう(なお、楽天証券はリアルタイム取引可)。

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資産運用におすすめの証券会社2選

投資信託の運用や株式投資を始めるのであれば、まずは証券口座の開設が必要となります。

ここでは資産運用を始めたい方向けに、おすすめの証券会社を2社ピックアップして紹介します。

いずれも豊富な投資信託&つみたてNISAラインナップ、主要ネット証券最安水準の手数料などが魅力の人気ネット証券です。

※ただし、運用したい投資信託が決まっている場合は、それがラインナップされている金融機関を選ぶようにしましょう。
※見出し横の★マークはおすすめ度を表しています。参考にしてください。

1. SBI証券【★★★★★】

<基本情報>

SBI証券は、2023年中に国内株の手数料無料化を目指しており、コスト意識が高い人であれば注目必須の証券会社です。

国内株はもちろん、米国株をはじめ世界9カ国の銘柄に投資できます。米国株の取扱銘柄数は5600銘柄超で主要ネット証券最高水準(2023年1月30日時点)。

国内株は0円から取引可能であり、IPO取り扱い銘柄数も主要ネット証券の中ではダントツの実績を誇っています(主要ネット証券とはSBI・楽天・松井・マネックス・auカブコムの5社)。

また、投資信託のサービスも充実しており、保有額の最大0.25%がPontaポイントやTポイントとして還元されるほか、投資信託の購入には「Tポイント」「Pontaポイント」を1ポイント1円として利用できるので、少額から投資したい方にも最適です。

投資信託の購入に三井住友カードを利用すれば、最大5%のポイント還元が受けられ、たまったVポイントは1ポイント1円で投資信託の買付に利用できるほか、景品との交換やキャッシュバックサービスにも使えます。

おすすめポイント

  • 1日100万円までの取引なら手数料無料(国内株)
  • 投資信託の保有でTポイントやdポイントがたまる
  • 三井住友カードの投信クレカ積立で最大5.0%のVポイントがたまる
  • IPO引受社数NO.1(2022年3月通期)
  • 充実の米国株&投資信託ラインナップ
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2. 楽天証券【★★★★】

<基本情報>

楽天証券は900万口座の開設実績を誇る日本屈指の証券会社です。

楽天カードを使って投信積立を行うと、ポイント還元率最大1%で楽天ポイントが貯まるほか、投資信託の購入にも楽天ポイントを利用できます。

そのため普段から楽天ポイントを貯めている方におすすめのネット証券会社です。

また、楽天証券と楽天銀行を連携するマネーブリッジを利用すれば、楽天銀行の普通預金金利が最大0.1%になるのも魅力的。株の購入時には、証券口座の不足分が楽天銀行の普通預金残高から自動入金される自動入出金(スイープ)サービスも便利です。

おすすめポイント

  • 1日100万円までの取引なら手数料無料(国内株)
  • 投資信託の保有で楽天ポイントがたまる
  • 楽天カードで投資信託を購入すると楽天ポイントがたまる
  • 充実のつみたてNISAラインナップ
  • 楽天銀行との連携で普通預金金利が0.1%にアップ
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参考資料

まとめ

  • 資産運用は100万円でも十分にできる
  • 資産運用は長期の分散投資が重要
  • 100万円の運用におすすめの金融商品は投資信託
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