3. ESG投資の観点から見たトヨタの事業の特徴とは
ランキングで首位となったトヨタについて、ESGの観点から事業のポイントを以下にまとめてみました。
3.1 トヨタの事業のE(環境)
トヨタは環境に関して、1960年代というかなり前から継続して取り組みを推進してきました。
また、将来については
2050年におけるカーボンニュートラル達成を目的とした取り組みも進めています。
そのほか、森林の保護やマングローブの植林、リユース・リサイクルなども幅広く行っています。
3.2 トヨタの事業のS(社会)
社会に関しては、「クルマ」という人々の身近なモノを取り扱うだけに、「いい町、いい社会」を念頭に様々な取り組みを実践しています。
製品の安全面はもちろん、交通事故といったより広範な領域での安全施策も行っています。
また、会社の規模を活かし、多くの従業員のほか、サプライヤーや販売店といったステークホルダーとも連携して、サステナビリティを意識した社会的活動を推進しています。
3.3 トヨタの事業のG(企業統治)
企業統治については、トヨタは持続的な成長と長期安定的な企業価値の向上をゴールに、取引先や地域社会なども巻き込んだ大規模なガバナンスを実施しています。
そのほか、情報セキュリティやコンプライアンスの点でも、「サステナビリティ」を中心軸とした取り組みを盛んに行っています。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03