学生の頃、試験前になるとよく耳にしたのが「全然勉強してないよ〜」という言葉。しかし、試験結果を見てみると高得点を取っている…そんな人周りにいませんでしたか?

今、ママたちにもそのような光景が見えつつあるのです。「うちは私立受験しないわ、公立の小学校でのびのび育って欲しい」とママ友には話をしているけれど、密かに”優良”公立小学校を探している「NEO教育ママ」が多いのです。

都内公立小学校の実態

国際教育や理数など、特定の科目に重点を置いた独自のカリキュラムを組んでいる学校やICT(Information and Communication Technology)や ALT(Assistant Language Teacher)を導入している学校など、特色を打ち出している公立小学校があります。

東大のお膝元、文京区内の中でも「3S1K」と称される文京区立誠之小学校、千駄木小学校、昭和小学校、窪町小学校は特に人気が高いです。誠之小学校は2020年に新校舎が完成を予定していることからさらに熱視線を送る家庭が増えるのではないでしょうか。

中央区には国際教育のパイロット校として中央区立常盤小学校、理数教育では城東小学校があります。また、これら中央区の小学校は標準服と呼ばれる制服がある点も私立顔負けです。また、渋谷区は全ての区立小学校でICTを導入しています。

また、品川区が全国で初めて施設一体型の公立の小中一貫校の品川区立日野学園を2006年に開校しました。以降も続々と誕生し、2018年4月には江東区も初めて江東区立有明西学園を開校しました。

9年制の教育はもちろん、室内プールや充実した図書館、木材を多用した木の温もりが感じられる最新教育施設で人気があります。この両校は、1年生から英語の授業を実施しており、国際教育にも力を入れています。

公立の学校を語るうえで、千代田区は見逃せません。伝統校として名高い千代田区立番町小学校のみならず、2018年8月に新校舎が完成した千代田区立九段小学校もブランド校として注目を集めています。また、小学校だけでなく、全国で唯一の区立中高一貫校である、千代田区立九段中等教育学校の区内居住者の入学枠があることも千代田区の人気を押し上げているのではないでしょうか。

「公立小学校=近所の小学校」という考えは古い

冒頭のNEO教育ママの行動からもわかるように、小学校は「国立もしくは私立に受験するか、自宅近くの公立小学校に通う」という選択肢ではなくなってきているのです。

NEO教育ママは小学校のためなら引っ越しをも厭わないのです。家探しというと、住んでみたいエリアや通勤時間などから探すことが多いと思いますが、NEO教育ママは小学校を基準に住むエリアを決めるのです。

公立小学校は指定された学区に住んでいることが入学の前提になることがほとんどです。しかし、行きたい小学校は決まったものの、その学区を調べるのは結構面倒なのが現実です。学区は町名ではなくは丁目で区切られているので、不動産サイトやアプリ、不動産仲介会社の力を借りるのがかしこいです。

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