最近、自分の顔をじっと見ることありますか。日頃の生活で、出勤前にひげをそるときやお化粧をするとき以外に自分の顔を見ることが少なくなっているかもしれません。子供は親の表情には敏感です。親の機嫌がよいのか悪いのかよく見ています。それならば、親がニコニコしているほうがみんなにとって好影響です。ただ、無理に笑顔をつくるのも大変です。

そこで、少し意識して鏡を見る習慣を増やしてはいかがでしょうか。無理に笑顔をつくる必要はありません。ほんの数秒でかまいませんので鏡に映った自分の顔をながめてみる。疲れているかな、おこっているように見えるかな、など客観的に自分を見つめることができるかもしれません。自宅だけでなく公衆トイレの鏡や外出先の窓を利用してもいいし、自宅内のあちこちに鏡を置いてもいいでしょう。ビジュアルに自分をチェックする機会は増えるはずです。

さらに余裕ができれば、鏡に笑顔を見せることを強くおすすめします。わざわざ笑顔をつくることには抵抗があるかもしれません。だけど、誰も見ていないのだから恥ずかしがることはありません。思いっきり「ニコッ」と渾身のスマイルをさらけ出してはいかがでしょうか。

これを読んで「そんな、恥ずかしい」と思われる方は多いと思います。わざわざ笑顔をつくっている自分を想像してしまうからかもしれません。ただ、少なくともいやな気分にはならないですよね。これを考えているだけでも楽しくなりませんか。

おわりに

子育てで親の影響は大きいです。これはまちがいのないことですが、決して過剰な責任感を持ったり否定的になったりする必要はありません。将来のことを考えて我々は勉強したり働いたりしているのですが、今も楽しまないといつまでたっても楽しめない人間になってしまうかもしれません。「子供のため」と深く考えず、まずは子供との今の時間を楽しみ、自分自身の時間を楽しむことが何よりではないでしょうか。

久枝 壮一郎