本能やホルモンの仕業と割り切る

上の子可愛くない症候群は、本能やホルモンの仕業だと割り切って考えてはどうでしょうか。自分だけではなく、多くの人が経験していることで、一見穏やかに育児をしているように見えるママも実は悩んでいるかもしれません。

この感覚も下の子の手が離れるにつれ次第に落ち着いていきますし、成長した上の子が可愛いと思える時が必ずまた来ます。下の子が自分で動けるようになる1歳くらいまでの間だけだと考えれば、「今だけだから」と感情をコントロールできるようにもなるものです。

わざとでなければ必要以上に怒らない

たとえば、子どもがコップのお茶をこぼしてしまい、机や服がベタベタになったとします。子どももわざとこぼしてはいないので、そこで怒っても余計落ち込ませたり不機嫌にさせるだけです。

「怒ること」は非常にエネルギーを使うので、母親も怒った後は疲れますし、怒りすぎた罪悪感で落ち込んでしまうこともあり、時間やエネルギーの無駄になりますよね。わざとしたことでないのならば、「気を付けてね」と注意した後、意識的に何も考えず、体を動かしてサッサと片付けてしまいましょう。

親子ともに感情を発散させる

子どもがグズり続けるなら、そのまま泣いたり怒ったりして感情を発散してもらう方が早いという場合もあります。子どもは感情のコントロールが大人のように上手くいかず、一度嫌なことがあると気持ちを切り替えることが苦手なのです。

家の中なら、しばらく他の部屋で過ごして「気が済んだらこっちに戻って来てね」と言うのも良いでしょう。一通り泣き続けた後にケロッとして戻ってくることも。

また、親に余裕がないと、一緒に泣きたくなることもあるでしょう。そんなときは、我慢せずに自分も泣いてしまったほうがすっきりするものです。感情さえ発散すれば、頭が切り替わるのは大人も子供も同じなのです。

おわりに

ある時期、上の子が可愛く思えなくなるのは仕方がないことです。たくさんの人が経験していることなので「私がおかしいのでは?」と自分を追い詰める必要はありません。上の子がママに構ってほしいと赤ちゃん返りをしたり、わざと気を引こうとしたりで余計にイライラすることもあるでしょうが、赤ちゃんが小さい今だけだと思い、上手く乗り切っていきましょう。

LIMO編集部