健康的にシャキシャキとアクティブに活動したいと思うでしょう。特に地方にとって、シニアの足になるのが自家用車です。「お出かけの際、どのような移動手段をとりますか?」という質問には65.0%の人が「自家用車」と答えました。続いて、2位「電車」(44.8%)、3位「徒歩」(43.5%)、4位「自転車」(30.9%)、5位「バス」(25.5%)と続きます。

生活する上で自家用車は欠かせない存在になっているのでしょう。しかし、思い出してみてください。少し前まで、高齢者の自動車事故が問題になっていましたよね。運転の能力が落ちているにも関わらず、免許証を返納せず事故を起こしてしまったわけです。

今回の調査対象者の運転能力は判断できませんが、既に自主返納した人はわずか2.9%でした。50代0.8%、60代1.6%、70代8.4%という数字です。最も多い70代でも1割未満の人しか自主返納していません。

しかし、シニアばかりを責めることはできないですよね。自家用車がなければ生活が成り立たない地域もあるからです。安価のバス運行サービスや生活用品の配送サービスをより充実させていく必要があるでしょう。

今回の調査で、シニアの生活意識が明らかになったのではないでしょうか。シニアが楽しみだと言った旅行にはお金がかかります。老後2000万円問題が取り上げられていましたが、余裕のある生活を送るためにはさらに多くの貯蓄が必要になるでしょう。今の浪費を抑えて、豊かな老後に使う方法も考えてみたいものです。そして、何よりも健康を大切にしたいですね。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

瀬戸山 佳菜