老後の楽しみは何ですか。毎日家事や育児、仕事に追われる毎日で、ゆっくりした時間を過ごせていない人も多いかと思います。今回は、ちょっと時間をとって、悠々自適な老後生活をイメージしてみませんか。

「ソニー生命保険株式会社」が50歳~79歳の男女1,000名を対象に実施した「シニアの生活意識調査」に関するデータをもとに、老後の生活について考えてみましょう。シニアのお金の使い道や今話題の自動車免許自主返納について聞いてみました。

シニアの楽しみは男女とも「旅行」

シニアの皆さんに「一番の楽しみは何ですか?」と聞いてみました。そこで、半数に近い47.4%の人が答えたのは「旅行」でした。男女ともに最も多い回答で、アクティブに行動しているイメージが抱けます。夫婦で、友達と、家族で、さまざまな旅行が考えられますね。日本は四季折々の風景が見られるので観光に打ってつけです。

さらに、奮発して海外旅行に出かける人もいるでしょう。シニアは大型連休に縛られることなく旅行計画を立てられるので、比較的お安く旅行を楽しめますね。

続いて、「テレビ/ドラマ」(男性30.6%・女性38.8%)や「グルメ」(男性27.2%・女性33.0%)が人気です。若者はテレビ離れが進んでいるといいますが、シニアにとっては今もなお身近な娯楽として楽しまれています。「グルメ」は自宅でも楽しめるので、外出するのが億劫な人におすすめできます。おじいちゃんやおばあちゃんに喜んでもらうためにはどうしたら良いかなと悩んだら、美味しいお土産を持っていくと良いかもしれません。

孫のための出費は年間平均13万円

家族のつながりはいつまでも強くあって欲しいものです。子どもや孫がおじいちゃん・おばあちゃんの笑顔が見たいように、シニアも孫を喜ばせたいと思っています。「おじいちゃん、おこづかいちょーだい!」なんて言われたら、期待に応えてあげたいですよね。シニアが年間いくらのお金を孫のために使っていると思いますか。

平均は131,334円でした。もしかすると、意外と少ないと感じるかもしれません。しかし、月に1万円ちょっとと考えると不自然さはないでしょう。昨年の調査より3,065円増加しています。孫のことを思ったら、思わず財布の紐がゆるくなってしまうのでしょう。

使い道としては、1位「おこづかい・お年玉・お祝い金」2位「一緒に外食」3位「おもちゃ・ゲーム」4位「本・絵本」5位「一緒に旅行・レジャー」が挙げられます。ある程度、孫が大きくなったら何を買ってやれば良いのか悩むようですね。そこで、有益に使って欲しいという思いを込めて、おこづかいをあげるようです。

また、2位「一緒に外食」と5位「一緒に旅行・レジャー」というのは微笑ましいですね。楽しい思い出を一緒に作れるので、少しだけ奮発したくなります。そう考えると、老後の貯蓄もしっかりしておかないといけませんね。少数派ではありますが、年間50万円以上孫のために使っているシニアが6.1%います。2017年に3.1%、2018年に4.8%、2019年に6.1%と、近年は増加傾向にあります。

金額が愛情の全てを語るわけではありませんが、孫のために何かしてやりたいと思う気持ちは変わらないのでしょう。七五三・成人などのお祝い品やランドセル、文具用品といったものを孫の成長を感じるタイミングでプレゼントすることになりそうです。しかし、いつまでも長く健康で居続けることが最大の贈り物かもしれないですね。

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