最近耳にするようになった「働き方改革」という言葉。政府も力を入れているとあって、企業も以前のような残業を見直し、育児や介護との両立ができるような体制を目指すようになってきました。

では残業が減り早く帰れるようになった男性たちは、積極的に育児に参加しはじめたのでしょうか。

仕事が早く終わっても、そのまま家に帰るとは限らない

定時で仕事が終わったとしても、残念ながら、まっすぐ帰宅する夫ばかりではありません。夫の仕事が早く終わるようになったことで育児の手伝いを期待する妻。しかし、まだ明るいうちに仕事が終わった男性たちは、その時間を自分に費やしてしまうなんてことも。

SMBCコンシューマーファイナンスが行った「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019」によると、寄り道をする男性242人に聞いた、寄り道先は以下の場所です。

【仕事が終わった後、ブラブラ寄り道しながら帰るとき、どこに寄ることが多いか】
1位・・・コンビニ(59.9%)
2位・・・本屋(31.8%)
3位・・・居酒屋・バー(19.4%)
4位・・・家電量販店(18.2%)
5位・・・ファーストフード店(16.9%)
6位以降は、「パチンコ・スロット店」「カフェ・喫茶店」「ネットカフェ・漫画喫茶」などが続いています。
どれも緊急性があるように見えない場所ですが、なんとなく立ち寄ってしまうという夫たち。この結果から、早く帰宅して戦力になって欲しい妻に対し「早く帰れるのにまっすぐ家に帰るのはもったいない」と考える夫が一定数いるのでは、ということが推測できます。

育児に参加しない夫にイライラ

働き方改革の恩恵をまだまだ受けられていない多くの妻たち。それでは、そんな妻たちは夫のどのような言動にイライラを募らせているのでしょうか。

・早く帰ってくると思ってご飯を待っていたのにいつまでたっても帰ってこない
・子どもが寝たころ帰宅し、せっかく寝かしつけた子どもを起こす
・早く帰宅しても子どもと関わらず、スマホをいじっている
・たまに世話をした際の、周りへのアピールが激しい
・ぐずった子どもは母親に丸投げ

毎日の育児に疲れ果てている妻は、こういった夫の行為に不満を抱いているようです。

イライラを減らす解消法

夫への不満を並べていても育児疲れは取れません。では、どのようにすれば妻の気持ちは夫へと伝わるのでしょうか。

・育児をしたらちょっとしたことでも褒めたり、わからなそうなことには声掛けをする
・夫がまとめて時間があるときは、思い切って夫へ預ける
・「手伝い」ではなく、一度夫に「母親業」を担当してもらう

育児に不慣れな夫には、持ち上げてやる気を出させたり、細やかなケアをしたりする必要があります。長期的に子育てに協力をしてもらうためはこの方法も有効です。しかし、妻の方の疲れやイライラが限界に近い場合、そんな余裕はないというパターンも。

そういった際には、自分のルールを捨て思い切って夫に育児を任せてリフレッシュに出かけるというのも、有効的な方法です。妻の補助ではなく自らがメインとなった育児は苦労も多く、普段丸投げにしている夫ほど妻の苦労が身に染みるのではないでしょうか。

夫以外の選択肢も調べておく