うねりながら続く道々にお堂が

江ノ島は名僧空海や日蓮が修行したといわれる霊験あらたかな場所です。

木々に深々と覆われた中、いくつもの神社やお寺が続きます。瞑想や修行をするにはぴったりのひっそりと落ち着いたところ。海からの光は届きません。

ぽっかりと茶店もあり

暗い道を蛇行して登っていくと、突然茶店が現れます。ほっと一息。「ここに暮らしたらどんな気分だろう」なんて、別の人生に想像を膨らませたりします。

島の頂上までもうちょっとですよ。

光あふれる頂上で視界が開ける

島の頂上に到着。すると今までの暗闇から突然、光の中に放り出された気分に。

海と空だけに囲まれたカフェがあります。テラス席につき乱反射する輝きを全身でうけとめましょう。こんなに明るい日差しの中にいるのは久しぶりかも。水平線はるか遠くをいくつかの船が通ります。

崖を下りると日暮れの海岸

日が傾いてきました。そろそろ戻りましょうか。

崖に刻まれた急な階段を下りると、ごつごつと切り立った海岸にたどり着きます。荒削りの海岸、波しぶき、夕日。崖と夕日が刻む陰影のコントラストが際立ちます。

海岸沿いに修験者が修行したという岩屋もあります。永遠と一瞬を同時に感じさせる夕暮れと別れ、実世界へ戻ります。

いつもこころに江ノ島が

悩みの迷路に閉ざされている時、ふと江ノ島の頂上までの道のりを思い出します。この先にはきっと光が待っている。夕暮れが辺りを包み、また明日がやってくる。

一人で巡った江ノ島で、私は私とじっくり対話しながら歩き、ちょっとだけ仲直りできたのかもしれません。江ノ島旅の前と後では、心の明度が変わったのだけは確かなようです。

シマダマキ