また、今回リニューアルした新商品には、従来にない新たな成分が加わっています。詳しい成分や効果効能については、同社乳業マーケティング部の齋藤康雄氏が説明しました。

新たな成分とは、チコリという野菜の根から生成されるイヌリン。水溶性食物繊維であるイヌリンはビフィズス菌のエサになりやすい特徴を持っているため、イヌリンとBifiXを一緒に摂取することでお腹の中で増えたビフィズス菌がさらに元気になるそう。

ビフィズス菌の効果効能についてよくわからなくても「ビフィズス菌が摂れる」よりも、「ビフィズス菌と食物繊維が一緒に摂れる」と言われた方が、確かに購買意欲は高まりそうです。消費者の菌疲れを止めつつも、体に良い菌をしっかり摂ってほしいという狙いであれば、従来の製品にすでに体に良い成分の代名詞になっている食物繊維をプラスすることは、戦略として上手なやり方かもしれません。

江崎グリコがリニューアルしたBifiXをっひっさげて取り組むブランド戦略、ひいてはヨーグルト市場全体の再活性化に期待が高まりそうです。

秋山 悠紀