首都圏の中学では、共学人気が高まってきており、その入試倍率に注目が集まっています。2019年度の入試結果の中には私立共学における女子の実質倍率で10倍を超える学校も出てきています。

首都圏で共学を求めるニーズ

私立中学校で進学実績の良い学校にはいわゆる「男子校」や「女子高」が多く、いわゆる「共学」の学校のキャパシティが相対的に小さいことがあげられます。今後も共学を好む傾向が続けば、男子校からの共学化、女子高からの共学化などで、受け入れ態勢がそのニーズに追いつかなければ、現在の共学の人気はさらに過熱する可能性もあります。

難関校の中には、たとえば、慶應義塾中等部などの大学系列の共学もありますが、将来の進路先に必ずしも系列大学を希望しないケースもあります。一口に共学といっても状況が異なります。今回は、首都圏の大学系列ではない共学の中学入試における倍率を見ていきます。

渋谷教育学園幕張中学校(渋幕)

1次入試

受験者:男子1380人、女子632人、合計2012人
合格者:男子556人、女子195人、合計751人
実質倍率:男子2.48倍、女子3.24倍、合計2.67倍

2次入試

受験者:男子308人、女子141人、合計449人
合格者:男子44人、女子18人、合計62人
実質倍率:男子7.00倍、女子7.83倍、合計7.24倍