NISAを始めたいけど、どこで口座を開設すべきか分からずお困りではありませんか。口座の選び方だけでなく、銘柄選びや運用方法にも不安を感じている方が多いはずです。

そこでこの記事では、「NISA口座の選び方」と「おすすめ口座5選」を紹介します。さらに、銘柄選びの方法や運用のコツも紹介するので、NISAを始めるか悩んでいる方もぜひチェックしてみてください。

INDEX
1.
NISAとは?
1-1.
一般NISAとは
1-2.
つみたてNISAとは
1-3.
2024年からスタートする新NISAとは?
2.
初心者は「一般NISA」と「つみたてNISA」のどちらがおすすめ?
3.
NISA取引をするための証券会社の選び方
3-1.
1. ネット証券を選ぶ
3-2.
2. 商品ラインナップから選ぶ
3-3.
3. 独自サービスで選ぶ
4.
【初心者必見】NISA・つみたてNISAの運用のコツ
4-1.
1. 資金を「守り」と「攻め」に分ける
4-2.
2. 「守り」の資金でインデックス型の全世界株式を運用する
4-3.
3. 「攻め」の資金でアクティブ型の投資信託や個別株銘柄に投資する
5.
NISA・つみたてNISAで購入する投資信託の選び方
5-1.
1. 目標リターンを決める
5-2.
2. 投資する資産・地域を決める
5-3.
3. ベンチマークとする指数を選ぶ
5-4.
4. 過去のリターンや信託報酬などをもとに商品を選ぶ
6.
NISA初心者におすすめの投資信託6選
6-1.
1. eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
6-2.
2. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))
6-3.
3. eMAXIS Slim先進国株式インデックス
6-4.
4. ニッセイ 外国株式インデックスファンド
6-5.
5. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)
6-6.
6. SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)
7.
NISAでおすすめの証券口座5選
7-1.
1. SBI証券
7-2.
2. 楽天証券
7-3.
3. 松井証券
7-4.
4. マネックス証券
7-5.
5. auカブコム証券
8.
【まとめ】一般NISAもつみたてNISAもSBI証券がおすすめ!
9.
参考資料
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監修者
柴沼 直美CFP及び1級FP技能士
大学卒業後、生命保険会社で勤務した後に渡米。国際経営学修士(ファイナンス)。外資系証券会社・投資顧問会社にてセクターアナリスト・ファンドマネジャーとして従事。現在はフリーでFPとして活動。CFP及び1級ファイナンシャル・プランニング技能士

1NISAとは?

NISAとは、金融商品で獲得した利益にかかる税金が、一定の範囲内で免除される仕組みです

通常、株式や投資信託*1などの金融商品に投資して利益を獲得すると、約20%の税金がかかります。しかし、NISA口座を利用して投資すると一定額まで非課税となり、利益に対して税金がかかりません。

NISAは「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3種類に分かれており、それぞれ非課税枠(投資可能額)や利益の非課税期間*2、投資可能商品が決められています。

また、2024年1月から新たな制度「新NISA」が始まり、現行のNISAが抜本的に改善される予定です。ここからは、NISAの種類ごとの違いと、新しく始まる「新NISA」の特徴を詳しく解説します(未成年のみが利用可能なジュニアNISAを除く)。

*1…一般投資家から集めたお金を投資のプロ(ファンドマネージャー)が運用する金融商品
*2…保有中の金融商品から得られる利益が非課税となる期間

一般NISAとは

一般NISAは、非課税枠が年間最大120万円までで、非課税期間は最長5年間となっています

非課税期間満了を迎えたら、課税口座に移行するもしくはロールオーバーを行い、翌年の非課税口座に移行することも可能です(最大5年間延長可能)。

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出所:MeChoice編集部作成

また、一般NISAは日本に在住の満18歳以上の方なら利用でき、上場株式や投資信託などが主な対象商品です。

非課税枠が大きい一般NISAは、個別銘柄による短期間でハイリターンを狙う投資に向いています

つみたてNISAとは

つみたてNISAは少額での長期投資を支援する非課税制度で、分散投資や資産形成に向いています。

非課税枠は年間40万円と、一般NISAに比べると少なめですが、最長20年間非課税で運用できるのが魅力です

対象商品は国が定めた基準をクリアした長期投資に適したものとなっており、投資信託とETF(上場投資信託)に限定されます

一般NISA同様、日本在住の満18歳以上の方であれば利用可能ですが、つみたてNISAと一般NISAはどちらか一方しか利用できない点には注意が必要です。

2024年からスタートする新NISAとは?

新NISAは2024年1月からスタートする制度で、これまでのNISAより非課税枠が大きく、非課税年数も長くなります。

新NISAには2つのタイプがあり、それぞれの概要を比較すると、以下のとおりです。

  つみたて投資枠 成長投資枠
非課税枠(年間) 120万円 240万円
非課税期間 無期限 無期限
非課税保有限度枠 1800万円*3 1200万円*3
対象商品 国が認めた投資信託・ETF
(現行つみたてNISAと同様)
上場株式・投資信託など
対象年齢 満18際以上 満18際以上

*3…「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用する場合は、両制度合わせて最大1800万円まで保有可能(うち成長枠は1200万円まで)。

対象商品・対象年齢は現行NISAとほとんど同じですが、2種類ともに非課税期間が無期限となっている点は大きな違いです。さらに、非課税枠(年間投資可能額)も大幅に増加しており、現行NISA以上に節税効果が高まります

また、2種類の新NISAは併用できるので、「つみたて投資枠」で長期・分散投資をしながら、「成長投資枠」でハイリターンを狙うことも可能です。2種類をうまく使い分ければ、節税しながらバランスよく資産構築できるでしょう。

新NISAがスタートする2024年1月からは、現行NISAの新規買付けができなくなりますが、2023年末までに購入したものについては引き続き非課税での運用が可能です。

2初心者は「一般NISA」と「つみたてNISA」のどちらがおすすめ?

まずは、「一般NISA」と「つみたてNISA」のメリット・デメリットを比較してみましょう。

  メリット デメリット
一般NISA ・幅広い金融商品に対応
・非課税枠が大きい
・非課税期間が短い
つみたてNISA ・少額から始められる
・非課税期間が長い
・初心者でも低リスク
・投資対象が限られている
・一般NISAより非課税枠が少ない

これらのメリット・デメリットを踏まえると、投資初心者の方には「つみたてNISA」がおすすめです

「つみたてNISA」は月100円など少額から始められ、国が認定した投資信託商品を購入すればファンドマネージャーが実際の運用をしてくれるので(投資先の選定や資産の購入・売却)、初心者でも始めやすくなっています。

また、「つみたてNISA」と「一般NISA」の特徴を踏まえると、それぞれ以下のような人におすすめです。

  おすすめの人の特徴
つみたてNISA ・少額から長期投資を始めたい人
・投資に関する知識や経験が少ない人
・投資に費やせる時間が少ない人
一般NISA ・短期・中期でハイリターンを狙いたい人
・まとまった金額で個別銘柄に投資したい人
・銘柄選びから取引まで自分で行いたい人

上記の特徴を確認した上で、自分に向いている方を利用しましょう。

3NISA取引をするための証券会社の選び方

NISAを始める際には証券会社選びが重要になります。

証券会社によって取り扱う銘柄数や手数料などが異なるため、安易に選ぶと必要以上に手数料がかかったり、目当ての銘柄を取り扱っていなかったといった事態になりかねません。

このような失敗を避けるには、ここで紹介する3つの選び方を確認しておきましょう。

証券会社の選び方

1. ネット証券を選ぶ

NISA取引を始めるなら、ネット証券を選ぶのがおすすめです。

証券会社には大きく分けて「店舗型証券」と「ネット証券」の2種類があります。

「店舗型証券」は店舗で担当者と面談した上で注文内容を伝えるもしくは電話で注文できる点がメリットですが、手数料は高めです。

一方「ネット証券」は、店舗がない分手数料が安いという点に加えて、オンライン上で取引が完結する点も人によってはメリットとなるでしょう

2. 商品ラインナップから選ぶ

商品ラインナップも証券会社を選ぶ上で重要な要素の1つです。取扱商品数は金融機関によって異なるので、主な証券会社のつみたてNISAの取扱銘柄数を比較してみましょう

証券会社名 取扱銘柄数
SBI証券 188本
楽天証券 187本
松井証券 183本
マネックス証券 163本
SMBC日興証券 158本
大和証券 22本
野村證券 7本

※3月24日時点の各社公式サイトデータに基づく

すでに運用したい商品が決まっている場合には、対象銘柄を扱っている証券口座を選びましょう。

これから銘柄を決める場合には、商品数が多い証券会社の方が自分の投資スタイルに合った銘柄を見つけやすいのでおすすめです。

3. 独自サービスで選ぶ

証券会社を選ぶ際には、独自サービスも確認しておきましょう。

たとえば、投信積立でポイントを獲得できる「クレカ積立」なら、クレジットカードを使って投資信託に積立投資を行うことで、各カードのポイントが貯まります

クレカ積立を提供している証券会社のポイント還元率を比較してみましょう。

証券会社名 対象カード ポイント還元率
SBI証券 三井住友カード 最大5.0%
楽天証券 楽天カード 最大1.0%
マネックス証券 マネックスカード 最大1.1%
auカブコム証券 auPAYカード 最大1.0%

たとえば三井住友カードの投信積立で貯まるVポイントはネットショッピングやコンビニ決済に使えます。ポイントを使って日々の買い物が可能となるのは大変魅力的ですね。

また、松井証券には「信託報酬還元サービス」があり、証券会社に支払った手数料の一部がポイントまたは現金で返還されます。このように、証券会社ごとに独自サービスがあるので、証券会社を決める際のチェックポイントにしておきましょう。

4【初心者必見】NISA・つみたてNISAの運用のコツ

NISA・つみたてNISAで投資を始める前に「運用のコツ」を確認しておくのがおすすめです。やみくもに運用し始めると、資産が思ったほど増えず後悔することになりかねません。

ここで紹介する3つのコツを確認しておけば、目標額に向けて効率的に運用できるでしょう。

NISA・つみたてNISAの運用のコツ

1. 資金を「守り」と「攻め」に分ける

NISA・つみたてNISAを運用する際には、資金を「守り」と「攻め」に分けることでリスクとリターンのバランスを整えながら利益拡大を目指せます。

このような運用方法は「コア・サテライト方式」と呼ばれており、「守り」の資金では安定性を重視した低リスク資産を、「攻め」の資金ではリスクをとりつつもハイリターンを狙える銘柄を運用します

ただし「攻め」はあくまでも余裕資金で行い、投資元本を割り込んでも大きな影響が出ない範囲に留めておくことが肝要です。

2. 「守り」の資金でインデックス型の全世界株式を運用する

「守り」の資金は、インデックス型の「全世界株式」に投資するのがおすすめです。

インデックス型とは、日経平均株価などの特定の指数に連動した値動きを目指す運用スタイルで、後述のアクティブ型よりも値動きが安定している比較的安全性の高い投資信託となります

また、全世界株式とは世界各国の企業の株式にバランスよく分散投資するタイプの投資信託です。投資では、政治・経済の変化によって、特定の国・地域の株式市場に混乱が生じる「カントリーリスク」が存在しますが、世界各国の銘柄に分散投資することで、カントリーリスクを抑えられる点が全世界株式の魅力です。

3. 「攻め」の資金でアクティブ型の投資信託や個別株銘柄に投資する

「攻め」の資金では、「アクティブ型の投資信託」や「個別株銘柄」への投資を検討しましょう。

「アクティブ型の投資信託」は日経平均株価などの指数よりも高いリターンを狙って運用されます。そのため、リスクはやや高くなるものの、ハイリターンを期待できる点が魅力です

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出所:MeChoice編集部作成

「個別株銘柄」は1つの企業に絞って運用するため、「アクティブ型の投資信託」よりも大きなリターンが期待できます。さらに「個別株銘柄」には、配当金や株主優待などの「インカムゲイン」が充実した銘柄もあり、銘柄選びの際には注目すべきでしょう

たとえば、「商船三井」の配当推移を見ると、2016年度は1株あたり7円だったものが2021年度には400円まで大幅に上昇しました。保有株数が増えるとインカムゲインだけでもかなり大きな利益となるため、個別株銘柄を選ぶ際には意識しておきましょう。

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出所:商船三井HP「配当方針・実績」

5NISA・つみたてNISAで購入する投資信託の選び方

NISA・つみたてNISAでもっとも面倒なのが「銘柄(商品)選び」と言っても過言ではないでしょう。

投資信託協会のデータによれば、2023年1月末時点における公募株式投資信託の商品数は5955本にも上り、つみたてNISAの対象商品数だけでも221本存在します(2023年2月9日現在:金融庁データより)。

さまざまな投資信託銘柄の中から自分の目的にマッチしたものを見つけるのは時間がかかり、決して簡単ではありません。

そこで、ここでは投資信託銘柄の選び方のポイントとして以下の4つを紹介します。銘柄の選び方が分からず、NISA・つみたてNISAを始められない方は、ぜひ参考にしてください。

投資信託銘柄の選び方のポイント

1. 目標リターンを決める

投資商品のリスクとリターンは比例するため、安易にハイリターンが狙える商品を選ぶのは禁物です。

最初に「元本を将来いくらにしたいか」を決め、それに見合った実績(リターン)を出している商品を選ぶようにしましょう

目標リターンを確認する際には、金融庁の公式サイトで公開されている「資産運用シミュレーション」を活用するのがおすすめです。将来の目標額や積立期間、毎月の積立額を入力することで、ターゲットとするべき利回り(リターン)が分かります。

目標リターンが分かったら、それに近い成績を上げている商品を探してみましょう。投資信託の過去の成績(リターン)は証券会社のHPなどで確認可能です。

2. 投資する資産・地域を決める

将来の目標額が決まったら、続いては「資産の種類」や「投資先の地域」を選びましょう。投資信託銘柄は主に以下5種類に分けられ、それぞれに構成銘柄や投資先が異なります。

<投資信託の主な資産と地域>

  概要 リスク(リターン)
国内株 日本企業の株式に投資する銘柄
先進国株 先進国(アメリカ、イギリスなど)の企業の株式に投資する銘柄
全世界株 全世界の株式市場の動きを捉えることを目指して運用される銘柄
新興国株 経済が発展途上にある国の企業の株式に投資できる銘柄
複合資産
(バランス型)
国内株や外国株だけでなく、債券や不動産などに分散投資できる銘柄

リスク・リターンのバランスも踏まえて、どの資産・地域に投資するか判断しましょう。

3. ベンチマークとする指数を選ぶ

投資信託を選ぶ際には、どの指数をベンチマークにしているか確認することも重要です。

ベンチマークとは、投資信託を運用する際の目標のことで、一般的には投資対象となる市場の指数が用いられます(日経平均株価・NYダウなど)。

インデックス型の投資信託では、ベンチマークに沿った成果を目標として運用され、アクティブ型ではベンチマーク以上の成果を目指して運用されるのが特徴です。以下では、代表的な指数とその概要を紹介します。

指数 概要
日経平均株価 日本の上場225銘柄の平均株価
NYダウ ダウ・ジョーンズ工業株価平均のことで、アメリカ各業種の代表的な30銘柄によって構成される指数
S&P500 時価総額の大きい米国企業500銘柄により構成される指数。米国市場の動きが概ね反映されている
MSCI ワールド インデックス 日本を含む先進国23ヶ国に上場する大・中型株によって構成される指数
シティグループ世界国債インデックス 先進国国債の動向を表すための指数

上記のように指数には対象となる地域や銘柄が決まっており、どの指数をベンチマークするかによってリスク・リターンが異なります。

投資信託を選ぶ際には、ベンチマークとしている指数もチェックしておきましょう。

4. 過去のリターンや信託報酬などをもとに商品を選ぶ

投資信託を選ぶ際には、「過去の運用実績」や「信託報酬などの手数料」を確認しておくことも重要です。

特に信託報酬は、毎日差し引かれるコストであるため、銘柄選びの際には必ずチェックしておきましょう。理想としては年率0.2%以下が目安です

また、純資産総額の多さも、投資信託を運用する上での安心感に繋がる重要なポイントです。純資産総額が少なすぎると、効率的に運用できない場合や、途中で運用を辞めてしまうケース(繰り上げ償還)があります。

このような事態を避けるには、目安として純資産総額が1000億円以上の商品を選ぶのがおすすめです

6NISA初心者におすすめの投資信託6選

「NISAでどの商品を運用すれば良いのかわからない…」

一般NISAやつみたてNISAを始めようと思っているものの、このような悩みから利用に踏み切れていない方も多いでしょう。

ここではNISAで運用できるオススメの投資信託6選を紹介していきます。ぜひ商品選びの参考にしてください。

1. eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)

項目 内容
騰落率(期間収益率) +37.9%(過去3年)
ベンチマーク MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)
信託報酬率 0.114%
投信会社名 三菱UFJ国際投信
価格(1万口当たり) 1万6151円
純資産総額 1884.44億円
非課税制度 NISA・iDeCo
主な取扱金融機関(NISA) ・SBI証券
・楽天証券
・松井証券
・マネックス証券
・auカブコム証券
主な取扱金融機関(iDeCo) ・SBI証券(セレクトプラン)
・松井証券

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は主に、海外の株式へ投資を行っている投資信託です。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指す商品となっています。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、先進国23カ国と新興国24カ国の大型株・中型株で構成されている指数です。

そのため世界の幅広い地域に投資し、その成長の利益を受けたい人が検討すべき投資信託となっています。

※本商品に関する信託報酬の記述は、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の「交付運用報告書(作成対象期間:2021年4月27日~2022年4月25日)」をもとに、それ以外の数値データについては「月次レポート( 2022年12月30日現在)」をもとに作成しています。

2. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))

項目 内容
騰落率(期間収益率) +35.4%(過去3年)
ベンチマーク FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
信託報酬率 0.132%
投信会社名 楽天投信投資顧問
価格(1万口当たり) 1万5638円
純資産総額 2226.23億円
非課税制度 NISA・iDeCo
取扱金融機関(NISA) ・SBI証券
・楽天証券
・松井証券
・マネックス証券
・auカブコム証券
取扱金融機関(iDeCo) ・楽天証券
・松井証券

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)をベンチマークとし、全世界の株式市場に連動した値動きを目指す投資信託です。

世界最大級の運用会社であるバンガードが運用する、下記の上場投資信託証券(ETF)を主要投資対象としています。

ファンド名 実質的な主要投資対象 運用の基本方針
バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF 全世界株式 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資成果を目指す
バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF 米国株式 CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動する投資成果を目指す
バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF 全世界株式(除く米国) FTSEグローバル・オールキャップ・(除く米国)インデックスに連動する投資成果を目指す

※2022年7月末現在
※「楽天・全世界株式インデックス・ファンド 愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)」投資信託説明書(交付目論見書)の情報を元に作成

全世界の株式へ投資し、世界経済が成長する際の利益を受け取りたい方にオススメです。

※本商品に関する信託報酬・ベンチマークの記述は、楽天・全世界株式インデックス・ファンド<愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)> の「交付運用報告書(作成対象期間:2021年7月16日~2022年7月15日)」をもとに、それ以外の数値データについては「月次レポート(作成基準日:2022年12月30日)」をもとに作成しています。

3. eMAXIS Slim先進国株式インデックス

項目 内容
騰落率(期間収益率)(過去3年) +42.6%
ベンチマーク MSCIコクサイ ・インデックス(配当込み、円換算ベース)
信託報酬率(税込) 0.10%
投信会社名 三菱UFJ国際投信
基準価額(1万口あたり) 1万9021円
純資産総額 3692.18億円
非課税制度 NISA・iDeCo
取扱金融機関(NISA) ・SBI証券
・楽天証券
・松井証券
・マネックス証券
・auカブコム証券
取扱金融機関(iDeCo) ・SBI証券(セレクトプラン)
・松井証券
・マネックス証券

eMAXIS Slim先進国株式インデックスは、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとし、日本を除く先進国の株式市場に連動する値動きを目指す投資信託です。

アメリカ、イギリス、オランダ、フランスなどの、世界主要国の株式を主な投資対象しており、ハイリスク・ハイリターンな新興国株式が含まれていない点が特徴となっています。

株式投資を先進国の株式中心で運用したい方に向いているといえるでしょう。

※本商品に関する信託報酬の記述は、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの「交付運用報告書(作成対象期間:2021年4月27日~2022年4月25日)」をもとに、それ以外の情報については「月次レポート( 2022年12月30日現在)」をもとに作成しています。

4. ニッセイ 外国株式インデックスファンド

項目 内容
リターン(過去5年の平均利回り) +42.5%(3年)
ベンチマーク MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)
信託報酬率(税込) 0.103%
投信会社名 ニッセイアセットマネジメント
基準価額(価格) 2万5137円
純資産総額 4134億円
非課税制度 NISA・iDeCo対応
取扱金融機関(NISA) ・SBI証券
・楽天証券
・松井証券
・マネックス証券
・auカブコム証券
取扱金融機関(iDeCo) SBI証券(セレクトプラン)

ニッセイ 外国株式インデックスファンドは、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとし、日本を除く先進国の株式市場に連動する値動きを目指す投資信託です。

アメリカを中心に、先進国各国へも投資したい方が検討すべき投資信託といえるでしょう。

※本商品に関する信託報酬の記述は、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの「交付運用報告書(作成対象期間:2020年11月21日~2021年11月22日)」をもとに、それ以外の数値データについては「月次レポート(作成基準日 : 2022年12月30日)」をもとに作成しています。

5. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)

項目 内容
騰落率(過去3年) +43%
ベンチマーク S&P500指数(円換算ベース)
信託報酬率(税込) 0.0938%程度
投信会社名 SBIアセットマネジメント
基準価額(価格) 1万6344円
純資産総額 7217.57億円
非課税制度 NISA
取扱金融機関(NISA) ・SBI証券
・松井証券
・マネックス証券
・auカブコム証券

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)」は、S&P500指数(円換算ベース)に連動した投資成果を目指す投資信託です。

S&P500は株価指数の1つで、米国を代表する500社の時価総額をもとに算出されています。

構成銘柄は、アップルやマイクロソフト、テスラ、アマゾン、バークシャー・ハサウェイなど。

アメリカの市場の動きを反映した指数となっており、500社で米国株式市場における時価総額の約80%がカバーされています。

本投資信託は、アメリカへの投資を行いたい人が検討すべき商品といえるでしょう。

※本商品の数値データはSBI証券HPのデータに基づきます(2023年1月20日時点)

6. SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)

項目 内容
騰落率(設定来) +4.34%
ベンチマーク CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)
信託報酬率(税込) 0.0938%程度
投信会社名 SBIアセットマネジメント
基準価額(価格) 1万434円
純資産総額 1216.25億円
非課税制度 NISA
取扱金融機関(NISA) SBI証券

SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)は、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動した投資成果を目指す投資信託です。

CRSP USトータル・マーケット・インデックスは、米国株式市場の動きを捉えることを目指した、時価総額加重平均型の株価指数で、約4000銘柄から構成されています。

アメリカで投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーしており、米国全体の経済に投資したい方に向いています

※本商品の数値データはSBI証券HPのデータに基づきます(2023年1月20日時点)

7NISAでおすすめの証券口座5選

NISAを利用するには証券口座が必要になります。しかし、開設できる金融機関の多さから「どの会社で証券口座を開設すれば良いのかわからない」と悩んでいる方も多いでしょう。

そこでここではNISAの利用におすすめの証券会社5選をお届けします。ぜひ証券口座選びの参考にしてください。

1. SBI証券

項目 内容
国内株手数料 0円から
米国株手数料 約定代金の0.45%(税込0.495%)
IPO取扱銘柄数(2022年) 89
米国株の銘柄数 6000超
独自サービス 三井住友カードを使って投信積立を行うと最大還元率は5%
口座開設実績 1000万口座突破(SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの合計口座数)

SBI証券は、グループで840万の口座開設数を誇る人気証券会社です

投資信託は2700本超を取り扱っており、そのすべてを手数料0円で購入できます(インターネットコースのみ)。

また、投資信託の保有金額に応じて最大0.25%の共通ポイントかJALマイルが貯まる点も大きな魅力。

貯められるポイントには、Tポイント・Pontaポイント・dポイントがあります。

さらに、投資信託の買付に三井住友カードを利用すれば、買付金額に対し、最大5.0%のVポイントがたまります

Vポイントは1ポイント1円で投資信託の買付に利用できるほか、景品との交換やキャッシュバックサービスにも利用可能です。

2. 楽天証券

項目 内容
国内株手数料 0円から
米国株手数料 約定代金の0.45%(税込0.495%)
IPO取扱銘柄数(2022年) 65
米国株の銘柄数 4960銘柄
独自サービス 楽天カードを使って投信積立を行うと最大還元率は1%
口座開設実績 800万口座

楽天証券は、NISA口座開設数*4及びiDeCo新規加入者数*5で、3年連続ナンバーワンに輝いた人気証券会社です

楽天経済圏の強みを活かした証券口座であるため、楽天グループのサービス利用者の方にはとくにオススメです。

たとえば、投信積立で楽天カードを利用すれば、最大1%の還元率で楽天ポイントが貯まります。

また、楽天証券と楽天銀行の口座連携サービス「マネーブリッジ」に登録すれば、楽天銀行の普通預金金利が最大年0.1%に上昇します。

*4…主要ネット証券5社比較(SBI証券・楽天証券・松井証券・auカブコム証券・マネックス証券)
*5…主要運営管理機関で比較

3. 松井証券

項目 内容
国内株手数料 0円から
米国株手数料 約定代金の0.45%(税込0.495%)
IPO取扱銘柄数(2022年) 54
米国株の銘柄数 1648
独自サービス 投資信託保有額の最大0.85%が還元される「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」
口座開設実績 139万2794口座(2022年3月末時点)

松井証券は1500本超の投資信託を取り扱う老舗の証券会社です。

松井証券では「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」を実施しており、信託報酬が0.3%を超える場合については、その一部を現金や松井証券ポイントとして還元しています。

還元率は最大0.85%。たまった松井証券ポイントはAmazonギフト券や3000種類以上の商品との交換等に利用できます。

4. マネックス証券

項目 内容
国内株手数料 50円から
米国株手数料 約定代金の0.45%(税込0.495%)
IPO取扱銘柄数(2022年) 61
米国株の銘柄数 4491
独自サービス マネックスカードを使って投信積立を行うと最大還元率は1.1%
口座開設実績 219万4858口座(2022年12月時点)

マネックス証券は月々100円からの投信つみたてが可能な証券会社です。

また、クレジットカードのマネックスカードを利用すれば、投信つみたて決済額に応じたポイントがたまります。

そのポイント還元率は1.1%で、主要ネット証券*6ではナンバーワンの高さを誇ります*7。

たまったマネックスポイントは投資信託の購入に充てられるほか、dポイントやPontaポイントの交換にも利用可能です。

*6…SBI証券・松井証券・楽天証券・auカブコム証券・マネックス証券の5社
*7…2022年12月5日現在、マネックス証券調べ。比較対象はスタンダードカードで、ゴールド・プラチナ等は除く。

5. auカブコム証券

項目 内容
国内株手数料 0円
米国株手数料 約定代金の0.45%(税込0.495%)
IPO取扱銘柄数(2022年) 23
米国株の銘柄数 1803
独自サービス auPAYカードを使って投信積立を行うと最大還元率は1%
口座開設実績 150万8633口座(2022年度12月データ)

auカブコム証券では、1400本以上(2021/7/12時点)の投資信託を取り扱っています。

Pontaポイントユーザー必見の証券会社で、投資信託の月間平均保有額に応じてPontaポイントがたまるほか、投資信託の購入にもPontaポイントを利用することができます

また、クレジットカードの「au PAYカード」で投信つみたてを実行すると、ポイント還元率1%でPontaポイントが貯まります

SNS型投信アプリ「ファンドスクエア」では、投資について気軽に話し合うこともできますよ。

8【まとめ】一般NISAもつみたてNISAもSBI証券がおすすめ!

「一般NISA」「つみたてNISA」を始めるならSBI証券がおすすめです。

SBI証券は国内株式の売買手数料が1日100万円まで0円であり、2023年には完全無料化を目指しています。またIPO取扱銘柄数も豊富で、2022年3月通期における取扱数は117社に上ります(新規上場企業の約97.5%を取扱い※追加売出分と海外は含まない)。

つみたてNISAのラインナップも豊富で、クレカ積立にも対応しています三井住友カードでクレカ積立を行うと、積立額の最大5.0%のVポイントが還元され非常にお得です。これから「一般NISA」「つみたてNISA」を始めるなら、投資スタイルに合った銘柄を見つけやすく、取引コストも抑えられるSBI証券を検討してみてください。

NISAは私たちが積極的に自分の資産を運用していくことをサポートする制度です。投資で獲得できた収益に対して非課税となり、全額が自分の資産になるのであればモチベーションも上がりますね。注意点や制約などを理解すればいいので是非利用しましょう。制度そのものも2023年まではつみたてNISAと一般NISAはどちらかしか利用できませんでしたが、2024年からは併用が可能ですからより自由度が高まりました。リスクを承知して大きく収益を上げたい場合は「一般NISA」、コツコツ地道に収益を積み上げていきたい場合は「つみたてNISA」であること、それぞれ投資できる対象商品に制約があることを覚えておきましょう。利用できる金融機関でもそれぞれにアピールポイントを打ち出しています。投資対象商品の多さなのか、手数料なのか、クレカ利用やポイント還元が魅力的なのか、自分にとってより優先度が高いポイントを中心に絞り込むといいでしょう。
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柴沼直美

 

9参考資料