投資初心者の中には、投資信託に興味をもちつつも以下のような疑問を感じている方が多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、投資初心者の方に向けて投資信託の概要を解説します。
その上で、投資信託で100万円を運用したら1年後にいくらになるのかをシミュレーションしてみましょう。
また、投資信託を購入する際のポイントや、おすすめの投資信託銘柄なども紹介するので、投資信託をスタートする上での参考としてください。

- 1.
- そもそも投資信託とは?
- 2.
- 【運用方法別】投資信託シミュレーション!100万円は1年後にいくらになる?
- 3.
- 【コラム】投資信託は積立で購入するのがおすすめ
- 4.
- 投資信託のメリット4選
- 4-1.
- ①運用をプロに任せられる
- 4-2.
- ②少額から始められる
- 4-3.
- ③つみたてNISA・iDeCoの対象となる
- 4-4.
- ④自動で積み立てられるため忙しい人でも始めやすい
- 5.
- 投資信託を選ぶ3つのポイント
- 5-1.
- ①インデックス・ファンドに投資する
- 5-2.
- ②つみたてNISA対応のファンドに投資する
- 5-3.
- ③純資産総額の大きい商品に投資する
- 6.
- おすすめの投資信託6選
- 6-1.
- eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
- 6-2.
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))
- 6-3.
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス
- 6-4.
- ニッセイ 外国株式インデックスファンド
- 6-5.
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)
- 6-6.
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)
- 7.
- 投資信託の運用におすすめの証券会社5選
- 8.
- 【まとめ】投資信託は長期運用を意識しましょう
- 9.
- 参考資料
1そもそも投資信託とは?
投資信託とは、投資家から集めた資金を専門会社が運用し、その収益を投資額に応じる形で投資家に分配する金融商品です。

出所:MeChoice編集部作成
現在、日本には5955本の投資信託商品が存在し(公募投資信託※2022年12月現在)、商品によって集めた資金の運用方針や投資先などが異なります。
投資信託は投資初心者の方にも勧められる金融商品ですが、あくまで投資商品であることを忘れないでください。投資である以上元本が保証されるわけではなく、場合によっては元本割れが起こるケースも想定する必要があります。
2【運用方法別】投資信託シミュレーション!100万円は1年後にいくらになる?
投資信託を購入して資産を運用した場合、どれくらいの利益を得られるのか気になる方は多いでしょう。
そこで本項では、以下のパターンで100万円の運用した場合のシミュレーションを紹介します
- 想定利回り5%の投資信託に一括投資した場合
100万円を利回り年5%で一括投資した場合、1年後の元利合計は105万円になります。
利益は5万円です。
ここから投資信託の各種手数料(購入時手数料・信託報酬・信託財産留保額)や税金(20.315%)が差し引かれることになります。
仮に以下のような投資信託の場合、利益の手残りは3万7643円になります。
項目 | 手数料 |
---|---|
購入時手数料 | 無料 |
信託報酬 | (年率)0.2%=2000円(税込2200円) |
信託財産留保額 | 無料 |
※計算において端数は切り捨て
なお、NISAやiDeCoといった非課税制度を活用すると、かかる税を免除できます。
いずれも対象の投資信託などから得られる利益が非課税となる制度なので、投資信託を始める際にはぜひ活用を検討したいところです。
3【コラム】投資信託は積立で購入するのがおすすめ
投資信託は一括で購入する方法のほか、積立投資による運用も可能です。
積立投資とは毎月や毎週など決まった間隔で投資資金を投じていくスタイルのことで、毎月100円など少額からでもスタートできる点が魅力となっています。
また、時間をかけて同一の銘柄を定期的に購入することで価格変動リスクを抑えられるため、購入単価を平準化できる点もメリットです。
高値つかみなどを防止する効果が期待できます。

出所:MeChoice編集部作成
さらに、積立投資は毎月の購入処理を自動化できることから、忙しい社会人や主婦の方などには特におすすめです。
購入方法には口座引き落としやクレジットカード決済があり、クレカ決済であれば購入額に応じたポイントがたまるというメリットもあります。
後述する「つみたてNISA」や「iDeCo」といった税制優遇制度の対象となる点も積立投資の魅力と言えるでしょう。
4投資信託のメリット4選
数々の金融商品がある中で投資信託を選択するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは投資信託のメリットとして、以下の4つを紹介していきます。
①運用をプロに任せられる
投資信託は資産運用のプロであるファンドマネージャーが投資家に代わって投資の判断から取引までを行います。
様々な地域や資産に投資を行うことでリスクを低減する分散投資を代行してくれる点などが大きなメリットとなるでしょう。

出所:MeChoice編集部作成
このように投資初心者でも安心して取り組める点が投資信託の主なメリットとなります。
一方で、投資信託には信託報酬などの手数料がかかります。自分で投資先を選定して売買を行う株式投資(個別株取引)などと比べると、コストが割高な点は注意しましょう。
②少額から始められる
投資信託以外の金融商品を購入する場合、まとまった資金が必要になることがほとんどでしょう。
例えば、株式投資は原則100株からの取引となるため、企業の株価が1000円であったとしても、1000円×100で最低10万円が必要となります。
一方、投資信託は一口の投資額が低く設定されている傾向にあり、1万円前後で購入できるものも多いです。また、販売会社によっては100円で購入できる金融商品も扱っています。
投資に興味があるものの、預貯金が少ない方や毎月の余剰資金の少ない方でも、投資信託であれば無理のない程度で始めることも可能でしょう。
③つみたてNISA・iDeCoの対象となる
つみたてNISAとiDeCoは投資信託などから得られる利益が非課税となる制度です。
つみたてNISAは年間40万円の投資枠があり、そこから得られる利益が最大20年間非課税となります。

出所:金融庁「つみたてNISAの概要」
一方のiDeCoは老後資金を形成する私的年金制度で、毎月5000円から掛金を拠出し、そのお金で投資信託などを運用する制度です。

出所:iDeCo公式サイト
60歳以降に年金として受け取りを開始するまでに以下の節税メリットを受けられます。
- 掛金が所得控除の対象となる(所得税・住民税が安くなる)
- 運用益が非課税となる(通常、投資の利益には20.315%の税金がかかる)
- 受け取り時にも控除の対象となる(退職所得控除など)
ただしiDeCoには、60歳になるまで原則お金を引き出せないというデメリットもあります。
以下の表につみたてNISAとiDeCoの特徴をまとめましたので確認してみてください。
つみたてNISA | iDeCo | |
---|---|---|
運用益が非課税 | ◯ | ◯ |
掛金の所得控除 | ✕ | ◯ |
最低投資金額 | 月100円 | 月5000円 |
資金の引き出し | いつでもOK | (掛金・運用益ともに)原則60歳まで不可 |
投資信託はつみたてNISA・iDeCoでも取り扱いの対象となっているため、投資信託を購入する際はつみたてNISA・iDeCoもあわせて検討してみましょう。
④自動で積み立てられるため忙しい人でも始めやすい
株式やFX(外国為替証拠金取引)で成功するには知識の習得が必要となるほか、日々の経済ニュースや値動きのチェックも必要となります。
一方、投資信託はプロに資金の運用を任せることになるため、頻繁な値動きのチェックなどは不要といえるでしょう。
また、積立投資であれば、最初の購入時に運用する投資信託と毎月の購入金額を決めれば、それ以降は毎月自動で積立が行われるため、都度購入の手間もかからなくなります。
積立投資の購入方法には口座引き落としもありますが、特におすすめなのはクレジットカード決済です。引き落とし用の証券口座への入金が不要となるほか、カード決済額に応じたクレカポイントもたまります。
なお、投資信託では運用報告書というレポートが決算毎に発行されます。運用の成績や今後の運用方針が記されているため、購入銘柄の運用報告書は必ずチェックするようにしましょう。
5投資信託を選ぶ3つのポイント
投資信託は、投資家に代わってプロが資金を運用する金融商品です。とはいえ、購入する投資信託の選択は投資家自身で行わなければなりません。
ここでは投資信託を選ぶときに意識したい3つのポイントを紹介します。
①インデックス・ファンドに投資する
インデックス・ファンドとは、投資成果が特定の市場平均指数に連動するよう運用が行われているファンドです。
例えば、TOPIXや日経平均株価、NYダウに値動きを連動させることを目指す商品があります。
インデックス・ファンドは(投資対象の)分散性が高いことから、比較的安定した値動きの運用が期待できます。
また、少ない手数料で運用できるというメリットもあるため、特に投資初心者の方におすすめです。
②つみたてNISA対応のファンドに投資する
つみたてNISAで購入できる金融商品は金融庁が定めた基準を満たした、221本(2023年2月9日時点)の投資信託・ETFに限定されています。
つみたてNISAに対応しているファンドに投資を行えば安定的な運用を行えるだけでなく、投資した金融商品の配当金、および譲渡益が非課税になるためお得です。
③純資産総額の大きい商品に投資する
純資産総額とは基準価額(投資信託の値段)×受益権口数(全投資家の保有口数の合計)で求められる金額で、株式で言うところの時価総額にあたります。
ファンドの人気度を測るバロメーターとなるほか、純資産総額の大きい金融商品への投資には以下のメリットがあります。
- (資金に余裕があるためファンドが)十分な分散投資を行える
- (純資産総額に占める)経費率の割合が少なく済むなど、繰り上げが償還*1されにくい条件が整っている
- (信託報酬の絶対額が多くなるため)運用会社が十分な運用体制を敷くことができる
ゆとりのある投資をしたい方には純資産総額1000億円以上の投資信託がおすすめです。
一方、純資産総額が10億円を下まわる規模の投資信託は注意が必要となります。(資金の余裕の無いため)適切なタイミングで売買ができないことから余計なコストが発生するリスクや、繰り上げ償還のリスクがあるためです。
純資産総額の大きさに比例して利益を獲得しやすくなるとは断言できないものの、純資産総額が大きい金融商品であればゆとりがあり、かつ柔軟な運用を実現できるでしょう。
*1…予定よりも早くファンドが運用を終了すること
6おすすめの投資信託6選
投資信託は、投資家に代わってプロが資産運用を代行する金融商品です。
月々100円から投資ができ、投資経験豊富な運用のプロが自分の代わりに取引してくれます。
ここではおすすめの投資信託6選を紹介します。
いずれも以下4つの基準をクリアしているため、初心者が安心して運用し始められるものばかりとなっています。
- 目安として信託報酬0.2%以下の商品であること(日々かかる手数料が安いこと)
- 目安としてつみたてNISAやiDeCoに対応した商品であること(非課税メリットが受けられること)
- 信託報酬などが安いインデックス型*1の商品であること
- 目安として純資産総額*2が1000億円以上(人気度が高いこと)
*1…インデックス型:日経平均株価などの指数をベンチマークとし、それに連動するような値動きを目指す投資信託
*2…純資産総額:基準価額(投資信託の値段)×受益権総口数(投資家により保有されている総口数)で求められる
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
項目 | 内容 |
---|---|
騰落率(期間収益率) | +37.9%(過去3年) |
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース) |
信託報酬率 | 0.114% |
投信会社名 | 三菱UFJ国際投信 |
価格(1万口当たり) | 1万6151円 |
純資産総額 | 1884.44億円 |
非課税制度 | NISA・iDeCo |
主な取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 ・楽天証券 ・松井証券 ・マネックス証券 ・auカブコム証券 |
主な取扱金融機関(iDeCo) | ・SBI証券(セレクトプラン) ・松井証券 |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は主に、海外の株式へ投資を行っている投資信託です。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指す商品となっています。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、先進国23カ国と新興国26カ国の大型株・中型株で構成されている指数です。
そのため世界の幅広い地域に投資し、その成長の利益を受けたい人が検討すべき投資信託となっています。
※本商品に関する信託報酬の記述は、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の「交付運用報告書(作成対象期間:2021年4月27日~2022年4月25日)」をもとに、それ以外の数値データについては「月次レポート( 2022年12月30日現在)」をもとに作成しています。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))
項目 | 内容 |
---|---|
騰落率(期間収益率) | +35.4%(過去3年) |
ベンチマーク | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース) |
信託報酬率 | 0.132% |
投信会社名 | 楽天投信投資顧問 |
価格(1万口当たり) | 1万5638円 |
純資産総額 | 2226.23億円 |
非課税制度 | NISA・iDeCo |
取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 ・楽天証券 ・松井証券 ・マネックス証券 ・auカブコム証券 |
取扱金融機関(iDeCo) | ・楽天証券 ・松井証券 |
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)をベンチマークとし、全世界の株式市場に連動した値動きを目指す投資信託です。
世界最大級の運用会社であるバンガードが運用する、下記の上場投資信託証券(ETF)を主要投資対象としています。
ファンド名 | 実質的な主要投資対象 | 運用の基本方針 |
---|---|---|
バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF | 全世界株式 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資成果を目指す |
バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF | 米国株式 | CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動する投資成果を目指す |
バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF | 全世界株式(除く米国) | FTSEグローバル・オールキャップ・(除く米国)インデックスに連動する投資成果を目指す |
※2022年7月末現在
※「楽天・全世界株式インデックス・ファンド 愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)」投資信託説明書(交付目論見書)の情報を元に作成
全世界の株式へ投資し、世界経済が成長する際の利益を受け取りたい方にオススメです。
※本商品に関する信託報酬・ベンチマークの記述は、楽天・全世界株式インデックス・ファンド<愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)> の「交付運用報告書(作成対象期間:2021年7月16日~2022年7月15日)」をもとに、それ以外の数値データについては「月次レポート(作成基準日:2022年12月30日)」をもとに作成しています。
eMAXIS Slim先進国株式インデックス
項目 | 内容 |
---|---|
騰落率(期間収益率)(過去3年) | +42.6% |
ベンチマーク | MSCIコクサイ ・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
信託報酬率(税込) | 0.10% |
投信会社名 | 三菱UFJ国際投信 |
基準価額(1万口あたり) | 1万9021円 |
純資産総額 | 3692.18億円 |
非課税制度 | NISA・iDeCo |
取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 ・楽天証券 ・松井証券 ・マネックス証券 ・auカブコム証券 |
取扱金融機関(iDeCo) | ・SBI証券(セレクトプラン) ・松井証券 ・マネックス証券 |
eMAXIS Slim先進国株式インデックスは、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとし、日本を除く先進国の株式市場に連動する値動きを目指す投資信託です。
アメリカ、イギリス、オランダ、フランスなどの、世界主要国の株式を主な投資対象しており、ハイリスク・ハイリターンな新興国株式が含まれていない点が特徴となっています。
株式投資を比較的安定した状態で運用したい方に向いているといえるでしょう。
※本商品に関する信託報酬の記述は、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの「交付運用報告書(作成対象期間:2021年4月27日~2022年4月25日)」をもとに、それ以外の情報については「月次レポート( 2022年12月30日現在)」をもとに作成しています。
ニッセイ 外国株式インデックスファンド
項目 | 内容 |
---|---|
リターン(過去5年の平均利回り) | +42.5%(3年) |
ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
信託報酬率(税込) | 0.103% |
投信会社名 | ニッセイアセットマネジメント |
基準価額(価格) | 2万5137円 |
純資産総額 | 4134億円 |
非課税制度 | NISA・iDeCo対応 |
取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 ・楽天証券 ・松井証券 ・マネックス証券 ・auカブコム証券 |
取扱金融機関(iDeCo) | SBI証券(セレクトプラン) |
ニッセイ 外国株式インデックスファンドは、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとし、日本を除く先進国の株式市場に連動する値動きを目指す投資信託です。
アメリカを中心に、先進国各国へも投資したい方が検討すべき投資信託といえるでしょう。
※本商品に関する信託報酬の記述は、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの「交付運用報告書(作成対象期間:2020年11月21日~2021年11月22日)」をもとに、それ以外の数値データについては「月次レポート(作成基準日 : 2022年12月30日)」をもとに作成しています。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)
項目 | 内容 |
---|---|
騰落率(過去3年) | +43% |
ベンチマーク | S&P500指数(円換算ベース) |
信託報酬率(税込) | 0.0938%程度 |
投信会社名 | SBIアセットマネジメント |
基準価額(価格) | 1万6344円 |
純資産総額 | 7217.57億円 |
非課税制度 | NISA |
取扱金融機関(NISA) | ・SBI証券 ・松井証券 ・マネックス証券 ・auカブコム証券 |
「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)」は、S&P500指数(円換算ベース)に連動した投資成果を目指す投資信託です。
S&P500は株価指数の1つで、米国を代表する500社の時価総額をもとに算出されています。
構成銘柄は、アップルやマイクロソフト、テスラ、アマゾン、バークシャー・ハサウェイなど。
アメリカの市場の動きを反映した指数となっており、500社で米国株式市場における時価総額の約80%がカバーされています。
本投資信託は、アメリカへの投資を行いたい人が検討すべき商品といえるでしょう。
※本商品の数値データはSBI証券HPのデータに基づきます(2023年1月20日時点)
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)
項目 | 内容 |
---|---|
騰落率(設定来) | +4.34% |
ベンチマーク | CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース) |
信託報酬率(税込) | 0.0938%程度 |
投信会社名 | SBIアセットマネジメント |
基準価額(価格) | 1万434円 |
純資産総額 | 1216.25億円 |
非課税制度 | NISA |
取扱金融機関(NISA) | SBI証券 |
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)は、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動した投資成果を目指す投資信託です。
CRSP USトータル・マーケット・インデックスは、米国株式市場の動きを捉えることを目指した、時価総額加重平均型の株価指数で、約4000銘柄から構成されています。
アメリカで投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーしており、米国全体の経済に投資したい方に向いています。
※本商品の数値データはSBI証券HPのデータに基づきます(2023年1月20日時点)
7投資信託の運用におすすめの証券会社5選
投資信託を運用するには、金融機関で証券口座を開設する必要があります。
証券口座はさまざまな金融機関で開設できますが、なかでも投資初心者の方にオススメなのはネット証券です。
ネット証券は、いつでもどこでもオンラインで取引が完結し、手数料も安めであることから、忙しい社会人や主婦の方、あまり手数料でコストをかけたくない若い世代でも、気軽に取引ができます。
ここではおすすめのネット証券5選を紹介していきます。
①SBI証券
項目 | 内容 |
---|---|
国内株手数料 | 0円から |
米国株手数料 | 約定代金の0.45%(税込0.495%) |
IPO取扱銘柄数(2022年) | 89 |
米国株の銘柄数 | 6000超 |
独自サービス | 三井住友カードを使って投信積立を行うと最大還元率は5% |
口座開設実績 | 910万口座突破(SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの合計口座数) |
※データはいずれも2023年2月1日確認のもの
SBI証券は、2023年中に国内株の手数料無料化を目指しており、コスト意識が高い人であれば注目必須の証券会社です。
国内の個別銘柄はもちろん、米国株をはじめ世界9カ国の銘柄に投資できます。米国株の取扱銘柄数は6000を超えており、主要ネット証券最高水準。
現在、国内株は0円から取引可能であり、IPO取り扱い銘柄数も、主要ネット証券*3の中ではダントツの実績を誇っています。
また、投資信託のサービスも充実しており、保有額の最大0.25%がPontaポイントやTポイントとして還元されるほか、投資信託の購入には「Tポイント」「Pontaポイント」を1ポイント1円として利用できるので、少額から投資したい方にも最適です。
投資信託の購入に三井住友カードを利用すれば、最大5%のポイント還元が受けられ、たまったVポイントは1ポイント1円で投資信託の買付に利用できるほか、景品との交換やキャッシュバックサービスにも使えます。
*3…SBI証券・楽天証券・松井証券・マネックス証券・auカブコム証券の5社を指します。
②楽天証券
項目 | 内容 |
---|---|
国内株手数料 | 0円から |
米国株手数料 | 約定代金の0.45%(税込0.495%) |
IPO取扱銘柄数(2022年) | 65 |
米国株の銘柄数 | 4960銘柄 |
独自サービス | 楽天カードを使って投信積立を行うと最大還元率は1% |
口座開設実績 | 800万口座 |
※データはいずれも2023年2月1日確認のもの
楽天証券は800万口座を超えている日本屈指の証券会社です。
楽天カードを使って投信積立を行うと、ポイント還元率最大1%で楽天ポイントが貯まるほか、投資信託の購入に楽天ポイントを利用できます。
そのため「普段から楽天ポイントを貯めている方」におすすめのネット証券会社です。
また、楽天証券と楽天銀行を連携するマネーブリッジを利用すれば、楽天銀行の普通預金金利が最大0.1%になるのも魅力的。株の購入時には、証券口座の不足分が楽天銀行の普通預金残高から自動入金される自動入出金(スイープ)サービスも便利です。
③松井証券
項目 | 内容 |
---|---|
国内株手数料 | 0円から |
米国株手数料 | 約定代金の0.45%(税込0.495%) |
IPO取扱銘柄数(2022年) | 54 |
米国株の銘柄数 | 1648 |
独自サービス | 信託報酬の最大0.85%が還元される「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」 |
口座開設実績 | 139万2794口座(2022年3月末時点) |
※データはいずれも2023年2月1日確認のもの
松井証券は25歳以下の日本株の取引手数料(現物・信用)が無料となっているのが大きな魅力です。
また、サポート体制については「HDI-Japan 主催 2022年度 問い合わせ窓口格付け(証券業界)」で、12年連続最高評価となる三つ星を獲得しています。
独自サービスとして「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」を展開しており、0.3%(税抜き)を超える投資信託の信託報酬については、その最大0.85%をポイント還元しています。
還元された松井証券ポイントはAmazonギフトカードやdポイントなどに交換可能です。
④マネックス証券
項目 | 内容 |
---|---|
国内株手数料 | 50円から |
米国株手数料 | 約定代金の0.45%(税込0.495%) |
IPO取扱銘柄数(2022年) | 61 |
米国株の銘柄数 | 4491 |
独自サービス | マネックスカードを使って投信積立を行うと最大還元率は1.1% |
口座開設実績 | 219万4858口座(2022年12月時点) |
※データはいずれも2023年2月1日確認のもの
マネックス証券は、米国株の取り扱い数が多く、多くの米国株ユーザに利用されている証券会社です。
投信サービスも魅力的であり、マネックスカードを使って投資信託の自動積み立てを行うと、ポイント還元率1.1%でマックスポイントが貯まります。
たまったポイントは投資信託の買付や他社ポイントへの移行などに利用可能です。
さらにマネックス証券は、IPO抽選が完全平等性なのも魅力の一つです。
証券会社によっては預かり資産の量などによって当選しやすさが決まるため、投資初心者がいきなり当選するのは簡単ではありません。
完全平等な条件で抽選されるマネックス証券なら、他の証券会社より当選しやすいでしょう。
⑤auカブコム証券
項目 | 内容 |
---|---|
国内株手数料 | 0円 |
米国株手数料 | 約定代金の0.45%(税込0.495%) |
IPO取扱銘柄数(2022年) | 23 |
米国株の銘柄数 | 1803 |
独自サービス | auPAYカードを使って投信積立を行うと最大還元率は1% |
口座開設実績 | 150万8633口座(2022年度12月データ) |
※データはいずれも2023年2月1日確認のもの
auカブコム証券は、Pontaポイントを貯めている方におすすめの証券会社です。
投資信託の毎月の積立金額をau PAYカードで決済すると、1%のPontaポイントが還元され、貯まったPontaポイントは投資信託の積み立てにも利用可能です。
さらに、月間平均保有残高に応じて最大0.24%(年率)のPontaポイントが貯まるので、運用益だけでなく、Pontaポイントも資産の一種として増えていくでしょう。
普段からPontaポイントを貯めている方には、auカブコム証券をおすすめします。
8【まとめ】投資信託は長期運用を意識しましょう
投資信託を購入し、長期間にわたって運用する大きなメリットとして、複利効果が挙げられます。
複利効果は、元本が生んだ利益を再投資することで元本が膨らみ、結果的に利益も積みあがっていくことから、この繰り返しによって指数関数的に利益が増加していく現象を指す言葉です。

出所:MeChoice編集部作成
100万円を初期投資額としても、なかなか1年では大きな利益を実感するには至らないでしょうが、年数を重ねるほどに利益が爆発的に大きくなっていく可能性を秘めているのが投資の魅力です。
そのため、投資信託で100万円を運用するのであれば、すぐにでも始め、長く運用するのがおすすめです。
その際は、ローリスクローコストなインデックス型の投資信託からスタートするのがいいでしょう。
ぜひ本記事で紹介した投資信託や証券口座を参考に、つみたてNISAなどを活用しながら投資信託の運用をスタートしてみてください。
9参考資料
- iDeCo公式サイト「iDeCo(イデコ)の特徴」
- 金融庁「つみたてNISAの概要」
- 金融庁「つみたてNISAの対象商品」
- 一般社団法人投資信託協会「投資信託の全体像(純資産総額・ファンド本数)直近データのバックナンバー」

「投資信託で100万円を運用したら1年後にはいくらになるの?」
「投資信託を始めたいけど、どの商品を運用すればよいのか分からない」