DMG森精機、通期は増収増益 すべての利益項目で前年比20%以上の増加を達成

2019年2月12日に行われた、DMG森精機株式会社2018年12月期決算説明会の内容を書き起こしでお届けします。IR資料

スピーカー:DMG森精機株式会社 代表取締役社長 森雅彦 氏

決算概要

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森雅彦氏:決算の概要でありますが、売上収益は5,012億円、昨年より16.7パーセントアップで、営業利益が363億円、23.4パーセントのアップであります。税引前利益は313億円、26.1パーセントアップで、当期利益が194億円で23.6パーセントアップとなっております。

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今年の予想としては、(売上収益は)5,000億円、営業利益は360億円、税引前利益が300億円、当期利益で200億円を考えております。設備投資は2018年が193億円で、今年もだいたい同じくらいの190億円で考えております。減価償却とほぼ同じと考えていただければと思います。

四半期業績推移

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四半期の推移でありますが、四半期ごとに営業利益率は改善してきております。とくに第4四半期の10月、11月、12月ですが、8.6パーセントになっております。今年も堅めの予想をしておりますが、できるだけ前倒しでコミットメントを達成していきたいなと考えているところでございます。

キャッシュフロー

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キャッシュフローに関しましては、ネットワーキングキャピタルの削減で、とくに在庫の厳格なコントロールと、日本以外の地域における前金の入金をすきちんと行うということです。だいたい受注金額の20パーセントから30パーセントから前金をいただいているということです。

それから、検収を素早く上げることによってキャッシュフローを素早くして作っていける体制ができました。2017年、2018年と、年間のフリーキャッシュフローは300億円出ましたけれども、2019年も300億円程度は出していけると考えております。

総資産を圧縮し、資産効率の改善へ - 貸借対照表サマリー

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資本、負債の部分ですけれども、この(スライドの)ように圧縮することができまして、5,284億円であります。有利子負債も2018年の12月末で828億円、2019年の12月末で650億円以下にすることは確実にできると考えております。

2018年度実績 営業利益増減分析 - 2017年度 VS 2018年度

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利益増減分析でありますが、2017年と2018年(の比較)では、数量増でプラス235億円、為替でプラス5億円です。いまでこそ落ち着いてきましたけれども、材料費や物流費など、いわゆるサプライヤーさんからの遅延が、去年のはじめから夏頃にかけて非常に乱れました。ベアリングや板金が乱れまして、ある部品がないことによって、ほぼできあがっているけれども出荷ができないと、当社の社員(が困っていました)。

場合によっては、例えば中型の旋盤くらいであれば、お客さまとの納期の契約の関係上、特別の機体を借りて飛行機で運べます。そうして、何千万円もかけて運んだりもしました。

また、細かい話でいきますと、ある会社さんでは10万円の板金が(対応)できないので、転注することで(費用が)20万円になったりという細かい積み重ねによって、68億円という本来払うべきではないものが出てしまったというのが、大きなところでございます。

2019年度計画 営業利益増減分析 - 2018年度 VS 2019年度

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今年は、その分が改善されることでプラスの2億円です。それから、非常に納期が長くなっておりますので、いままであまりにも不採算で取っていた案件は、少し値上げさせていただいてプラス30億円です。

ただ、為替について、ユーロを130円から125円で考えていますので、マイナス30億円です。それから、主にドイツなどのヨーロッパ側ですけれども、いわゆる人件費が上がります。これは国などで決まっていますので、30億円くらいです。

さらに、少し研究開発費を増やしまして、結果として360億円と横ばいの計画で考えております。

DMG MORI 四半期連結受注

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四半期の受注でありますが、昨年の第1四半期から比べますとピークアウトしているように見えますが、2年前、3年前と比べると高い状態が続いております。また、この1月の受注は昨年の1月と比べるとあまり変わりませんでしたので、2月、3月でどうなるのかが非常に興味のあるところです。

ただ、現状で進めば、世間でいわれているほど(需要は)弱くはなっていませんので、ある程度の高い状態の数字は出せるのではないかなと考えております。

需要概況 (地域別、業種別)

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地域別では、日本が調子がいいです。欧州は横ばいで、米州はやや強く、中国は底を打って、やっと底を確認できたかなと思います。少しずつ戻りつつあるかなという印象です。また、アジアは横ばいです。

業種別では、機械はまずまずで、自動車もまずまずです。また中小企業のみなさんもまずまずで、航空機は非常に忙しいです。金型もまずまずで、エレクトロニクスは上流のステッパーなどは大変忙しいのですが、後工程のところがもう1つです。ただ、検査関係は非常にいい状況であります。エネルギーは横ばいで、医療がだんだん忙しくなってきており、建機も少しよくなりつつあるかなというところです。

連結在庫・生産台数推移

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在庫と生産でありますが、生産はおかげさまで受注残がたくさんありますので、淡々と無駄なく作っていくということであります。また、在庫は非常に削減できておりますので、この調子で維持していきたいと考えております。

地域別受注構成

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地域別受注と受注金額でありますが、2018年の受注金額は5,312億円で、売上が5,000億円でしたので、その分受注残が溜まっているということであります。私どもは相変わらず、ドイツ、日本、米州が55パーセントくらいを占めております。あとは、ロシア、トルコを含むヨーロッパ各国で31パーセントですから、合わせると86パーセントでございます。

もう少し中国でがんばれという声もあるかもしれませんけれども、これはゆっくり成長していくものであります。幸いにして、中国の比率が大変少なかったため、昨今の中国の需要の激減は長期的にはだんだん効いてくるかもしれませんが、いまのところは我々にそこまで大きく効いてくるものではありません。

受注構成

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業種別にいきますと、うまくバランスが取れております。機械、自動車、SMEs、航空・宇宙、金型と大きく変わるところはありません。

規模別でいきますと、この中堅・中小企業は非常にロバストで、経済を支えていることがよくわかります。

我々の戦略としても、広く世界中に、中堅・中小企業のみなさまの生産サポーターとして、共存共栄していきたいと考えているところであります。機種別には80パーセントが、何らかの先端技術、5軸加工、複合加工機であります。

今後もこの状況を続けていき、マシニングセンタやアセンブラに対する依存度を、ほぼゼロに持っていきたいと考えております。

以上です。

記事提供:ログミーファイナンス

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