儲け続けられる事業の作り方〜「ストックビジネス」というアプローチ

成長し続けるビジネスの仕組みである「ストックビジネス」についてお伝えしていく本シリーズ。今回は「ストックビジネスを見極める」というテーマを取り上げます。

長期的に成長する企業はストックビジネスを持っている

そもそもストックビジネスとは何かを簡単に言うと、「連続性があり時間経過とともに収益が積み上がるタイプのビジネスモデル」ということです。

もう少し具体的に言うと、ストックビジネスには

  • 自動販売機のような装置(資本とも言える)を使ったもの
  • インターネットのASPのように毎月料金を支払ってもらいサービスを提供するもの

という機械的なものもあれば、

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  • メンテナンス業のような定期サービス
  • 各種フランチャイズビジネス
  • 認定制度で協会を運営するビジネス

というようにサービスや権利に基づくものもあります。

このように世の中のあらゆる業界でストックビジネスは存在しているのですが、それぞれの業界を見渡すとストックビジネスをいち早く構築した企業が業界の盟主となっています。つまり長期的に成長している企業は必ずストックビジネスを持っているのです。

たとえば、上記の機械的な例では機械警備のセコムやスポーツジムのエニタイムフィットネス、サービスに基づくものではダスキンや家事代行のカジーなどがあります。

その反対に位置するのが「フロービジネス」ですが、これは「常に新規の取引の連続で成り立っているビジネスモデル」ということになります。

※ストックビジネスについてさらに詳しく知りたいという方は、「ストックビジネス公式サイト」をご参照ください。

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やみくもに「やり続ければいい」というわけではない

それでは本題に入ります。

「成功するまでやり続ければ失敗はない」と言う言葉がありますが、ことストックビジネス構築において、これは当てはまりません。

世の中には色々な事業がありますが、同じ事業でも視点を変えてみると将来性の見え方が全く違ってきます。その見方を知っているかどうかで無駄な時間を回避して、時間が経つと資産が増えている状態にできるのです。それを、ストックビジネスの考え方では「時間を味方にする」と言います。

今話題のサブスクリプション(サブスク)は継続課金と顧客管理の新たな手法ですが、サブスクが成立して収益が右肩上がりになった状態もストックビジネスができていると言えます。

ただし、まず知っておいていただきたいのは、ストックビジネスになりにくい要素のビジネスと、ストックビジネスになりやすいビジネスがあるということです。

「これは儲かりそうだし、やり続ければストックビジネスができそうだ」と見えても、3年くらい経つと儲けはあるものの自分が働かないと儲からないのは変わっていない、つまりストックビジネスにはなっていなかったということが往々にしてあります。

たとえば、私の友人のKさんの話です。彼は、スキル系のポータルサイト運営をしていました。 当初の思惑では認知が高まり広告が入るということで始めたものの、なかなかスポンサーもつかず安定しませんでした。そこで、有名人を呼んでセミナーで生計を立て始めたところ、これが大当たりして売り上げが3倍以上になったのです。

セミナービジネスは開催時期、開催数に左右されますので、売り上げが不安定ではありますが、集客がうまくいけばかなり儲けが出ますし、きちんと利益は残ります。Kさんはイベントの広告もバンバン出していました。

私はそんなKさんを、最近忙しそうだな、かなり儲かっていそうだな、今度あったらご馳走になろうなどと、友人ながらさすが商才がある人物だと感心して見ていました。

しかし、3年目に扱った海外招聘の有名講師が不発で大きな赤字を出してしまったのです。つまり、「毎月努力してセミナービジネスを続けていれば、いずれストックビジネスになる」ということではなく、結果的に「フロービジネス」から抜け出せていなかったというわけです。

ストックビジネスになるかどうか、どう見極める?

Kさんの話には重要な教訓があります。どんなビジネスでも頑張って続ければ自然とストックビジネスになるものではないのです。

参考記事

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大竹 啓裕
  • 大竹 啓裕
  • 株式会社ハッチ・ワーク 代表取締役会長兼CEO

福島県出身、株式会社ハッチ・ワーク 代表取締役会長兼CEO、株式会社ストック総研 取締役会長
20代はセコム株式会社にて理想的なストックビジネスの原点を経験、その後、30歳でラーメンFCチェーンの創業メンバーとして参画、ラーメンFCとしては全国一位となる約300店のストックビジネスモデル構築の原動力となる。
40代は(株)ハッチ・ワークにて貸会議室「アットビジネスセンター」や月極駐車場探し「アットパーキング」にて国内オンリーワンのサービスを次々開発して事業拡大する。これまでの新規事業立ち上げは20事業以上。
経営者塾ストックビジネスアカデミーではストックビジネス構築を指導。
近著に『ストックビジネスの教科書』(ポプラ社)、『ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル』(ポプラ社)がある。

 

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