自分と収入はさほど変わらないのになぜかしっかりお金を貯めている人や、ほかの人と変わらない生活をしているのになぜかお金を持っている人、身の回りにいませんか。彼らの生活は、私たちと大きく異なるわけではないのですが、実はちょっとしたことで差がついているのです。そこで今回は、なぜかお金に愛され、お金が貯まる人がやっている毎日のルーティンについてご紹介します。

今日の「お金との付き合い方」を評価する

20代で1000万円以上の金額を貯めたある女性に話を聞いた際、こんなことを言っていました。「毎日、お金の使い方について反省会を3分だけしている」と。

彼女が言うには、「今日は予算オーバーしてしまった」とか「今日は0円で過ごせた」とか、「値段と比較して満足度の高い買い物ができた」「買うつもりがなかったものを買ってしまった」など、お金の使い方について、3分だけ湯舟に浸かりながら考えるのだそう。

こんなふうに自分のお金の使い方について振り返ることってあまりないですよね。彼女はこうした行動を繰り返しているうちに、自分のお金の使い方のクセや無駄遣いポイントが見えてくるだけではなく、満足度の高い買い物をするにはどうしたらいいか、また後悔する買い物と後悔しない買い物の区別がつくようになったのだとか。

ただ、これをやるには毎日使っていい金額の予算が分かっていないとダメですよね。彼女は毎月使っていい金額を計算し、それをさらに1週間あたりの予算、1日あたりの予算に細分化して、お金の状態が「見えやすい」状況にしていると言っていました。

今週、今月の予定を立てて見直しをする

そもそも、なぜ私たちはお金を上手に貯められないのでしょうか。「お金が貯められるほど生活に余裕がない」という人もいると思います。「先取り貯金をしなさいと言われても、先取り貯金すると月末に生活費がなくなってしまう」という人も少なくないのではないでしょうか。

この現象の原因は、計画性のなさにあります。計画性を持って行動すれば、この状況を卒業できるのです。ここでいう計画性とはどういうことかというと、先々の出費の予定を把握して頭の中に入れて行動するということです。

具体的に言えば、今週の予定を頭に入れるのと一緒に、その予定でどのくらいの出費がありそうかというのを把握できているということです。今週は飲み会が金曜にあるから平日はお金を使わないようにお弁当をもっていこうとか、食後のコーヒーを我慢しようとか、そういう調整ができるようになると家計管理がぐっとラクになります。

一度予算オーバーしてしまうと、リカバリーがとても大変です。リカバリーしきれないことも多いので、あらかじめオーバーしないように調整しながら毎日の家計をやりくりするようにしましょう。

今月は残り1万円しか使えない、なのに飲み会が2回もある、という状況に陥った場合、冷静に考えれば飲み会を1回に減らすしか選択肢はないですよね。その状況で「他の日に我慢すればいいか」と無謀な選択をしてしまうのも、お金が貯まらない人の特徴と言えます。こうした無謀な選択をせず、冷静に状況判断をしましょう。

毎晩、次の日のことをイメージして眠る

ある富裕層の男性に聞いた話です。彼は、お金持ちになるにはどうしたらいいかという私の質問に対して、「寝るときのイメージが大事だ」と答えました。聞けば、彼は毎日寝る前に次の日の自分を想像するのだそう。