2018年12月6日に行われた、セキ株式会社2019年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:セキ株式会社 代表取締役社長 関宏孝 氏

決算概況[連結]

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関宏孝氏:みなさん、おはようございます。本日は雨の中、また強い風の中、我々の説明会にお越しいただき誠にありがとうございます。お手元にプレゼン資料がありますので、それに基づいてご説明させていただきます。

あと、ほかに資料が多数ありますが、その都度スライドとともに説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。それでは、さっそく2019年3月期上半期の決算説明をさせていただきます。 

まず、連結業績のハイライトに移らせていただきます。連続業績の売上高が3.9パーセント増の55億9,900万円。営業利益が1億1,200万円の赤字。経常利益が2,900万円の赤字、親会社株主に帰属する四半期純利益が2,100万円の赤字となりました。

増収減益となっております。後でも説明しますけども、新規事業の影響がかなり大きく出ておりまして、売上は予想を上回るペースでいったんですけれども、利益はそれ以上の確保ができなかったかたちになっております。

セグメント別業績[連結]①

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また、セグメント別業績につきましては、ご覧のとおりです。

印刷関連事業につきましては、6.2パーセント増の40億4,100万円。営業利益は8,500万円の赤字。洋紙・板紙販売は新聞等、また印刷・紙需要がだいぶ減っていますので、それも如実に反映されております。売上高は2億3,500万円、8.2パーセントのマイナス。営業利益は0円。

出版・広告関連事業は売上高が4億7,800万円、8.6パーセントのマイナス。営業利益は4,600万円の赤字となっております。

また、カタログ販売関連事業は、我々のお得意さまのアスクル向けの販売が好調でありました。それゆえ売上高が8億4,200万円、4.8パーセント増。営業利益は3,500万円、3.5パーセント増という好調な結果を残せております。

美術館関連事業につきましては、CSR活動の一環で行っておりますので、売上高は100万円、営業利益は1,400万円という結果になっております。

セグメント別業績[連結]②

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セグメント別業績の連結に関しましては、グラフのとおりです。

洋紙・板紙関連が減りまして、それを補うかたちで印刷関連事業の売上を伸ばしております。また、出版・広告代理関連事業につきましては、昨今の雑誌メディアの広告料の減少が反映されておりまして、8.5パーセントの縮小傾向にございます。カタログ販売関連事業につきましては、先ほど言ったとおり好調をキープしている状況になっております。

連結経常利益の増減要因

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連結経常利益の増減要因につきましては、チャートのとおりとなっております。

営業がかなりがんばって利益を伸ばしてはいるんですけども……上段の3番目・4番目はフレキソ関連事業で、新規事業なんですけども、まだ売上が立っていない状況です。そのため、売上の前のテストの刷りでけっこう費用が出てますので、マイナス要因として大きく出ています。

投資状況・減価償却費の推移

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減価償却等の負担もすでに出ておりますので、大きなマイナスの減益要因となっております。また、諸々減益要因がありまして、結果は赤字になっております。

先ほどの(ご説明にもあったように)水性フレキソ事業が我々の大きな負担になっていまして、時系列的に減価償却費の推移を示させていただいております。オレンジ色で示されたところが、水性フレキソ事業の数値になっております。

昨今、同レベルで減価償却が進んでいたんですけれども、この水性フレキソ事業が大きく同じレベルで乗っかってきている事業になっております。

投資状況・EBITDAの推移

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EBITDAの推移なんですが、減価償却を反映させておりますので、ご覧いただけたらと思います。

決算概況[個別]

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次は、個別業績のハイライトに移らせていただきます。

セキ単体の個別業績ですけれども、売上高は5.9パーセント増の40億7,800万円。営業利益は8,700万円の赤字。経常利益は0円。四半期純利益に関しましては800万円、92.8パーセントの減となりました。先ほど連結(業績)でも申し上げたとおり、水性フレキソ事業の負担が大きく反映されている事業になっております。

製商品別業績 [個別]

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製商品区分の個別業績です。

連結でも言ったとおり、出版・商業印刷は順調に伸びているんですが、洋紙・板紙販売がシュリンクしている状況になっております。

事業部別売上構成の推移

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各事業部別の売上高の推移を示しております。ほぼほぼ、毎年変わらない状況となっております。

事業部別売上高の推移 ①松山本社営業部

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事業部別の売上高の推移は、事業部単位で説明させていただきます。

松山本社営業部に関しましては、売上高は7.5パーセント増、利益は9.2パーセント増と好調な結果を残すことができました。こちらは印刷だけではなく、Webやシステムなど、いろんなものの売上が増えている状況で、印刷物の売上高の減少をカバーしている状況になっております。

事業部別売上高の推移 ②東京本社事業本部

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続きまして、東京本社事業本部です。

売上高は3.4パーセントのプラス、利益は18.8パーセントのマイナスの結果になっております。水性フレキソ事業で、営業の人員を拡充しており、そちらがマイナス要因として発生しております。従来の既存のものはプラスで推移していますが、新規投資がマイナスになっているということで、18.8パーセントの利益のマイナスという結果になっております。

事業部別売上高の推移 ③西日本事業本部

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西日本事業本部は、11パーセントの売上増になっております。しかしながら、利益は8.2パーセントの減。

大阪で、新しい水性フレキソ事業の営業要員を雇用しております。あとで説明もありますが、福岡営業所の開設費用が乗っかっておりますので、利益を押し下げる要因となりました。そのため、8.2パーセント減の結果になっております。

事業部別売上高の推移 ④商品部(紙器・商品)

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商品部(紙器・商品)は売上高が6.9パーセント増、利益が15.1パーセントの減となっております。先ほどに続きまして、こちらにも水性フレキソ事業の営業要員を拡充しておりますので、その費用が乗っかってきていることで、減益の結果になっております。

事業部別売上高の推移 ⑤商品部(洋紙・板紙)

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洋紙・板紙関連の紙の販売なんですが、紙需要の低迷が如実に表れております。売上高は8.4パーセント減、利益も7.9パーセントの減になっております。

我々の商売では用紙の薄紙をメインとしております。今の新聞報道では「段ボールが好調である」とあるんですが、(実際のところ)我々段ボール売りはごく少ない割合になっております。そのため、薄紙用紙の販売につきましてはマイナスという減少が続いています。

全社トピックス 今期の主要な設備更新①

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続きまして、トピックス情報に移らせていただきます。

まず、ハイデルベルグ社製「XL-75-8-P アニカラー」が2018年6月に導入されております。既存の3台の印刷機を1台に変えようという目標のもと、やっております。

そのため、今は生産効率の指標である「OEE(Overall Equipment Effectiveness)」というものがあるんですけれども、20パーセント近くまで上昇しております。3つの機械の仕事を1つに集めるのが、順調にできている状況になっております。

また昨今の女性活躍推進(の取り組み)で、こちらの機械に関しましては、女性をメインとして稼働させている状況になります。若い20歳・21歳の女性をつけてやっており、現在副機長のレベルまで達しておりますので、順調に女性でも印刷機を稼働できる状況になっております。

全社トピックス 今期の主要な設備更新②

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また、印刷物検査装置「コレクトアイSIS」を導入しました。

今までは最初に刷り上がったものを目で見て、「データと違う」「版キズ」「文字欠け」をチェックしていたんですけども、やはりそれだけでは品質保証がなかなか難しいということで、これを導入しました。機械によってもとのデータと印刷物を見比べ、版キズや文字欠けを事前に察知・修正しております。

これによって、人の目に頼らず、機械によって品質保証する体制を整えております。

全社トピックス 新しい取り組み

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新しい機械も入ったり(しているように)我々もやっぱり付加価値を付けないと、印刷物もお客さまに採用されませんので、新しい商品を開発しようということで、今は「BOOK in BOOK」で無線綴じ製本の中に中綴じを挟み込むようなことにチャレンジしております。

これによって、従来本の中に本を入れる輪ゴムかけという作業があるんですけれども、これは人の手もコストもけっこうかかるんです。それを、機械の1回で終わらせてしまおうということで、かなりの生産効率の向上になっております。

新しい機械でUV機……UV照射をすることによって、インキを硬化させる機械があるんですけれども。そのアニカラーを使ってUV表面ニス加工をやったり、クリアファイルを作ったりと、新しい仕事にもチャレンジをしております。

全社トピックス 営業拠点の拡充

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先ほど言及しましたけれども、2018年10月に福岡営業所、11月に広島営業所を新たに開設しました。主な目的は、水性フレキソ事業の軟包装の仕事を確保しようということです。

これによりまして、松山・東京の2本社・2支店・4営業所での営業体制となって、あまねく日本をカバーできる状況になっております。福岡・広島とも現在営業活動に励んでおりまして、ようやく仕事も受注でき始めている状態ですので、今後は人を拡充する方向に移っていきたいと思っております。

全社トピックス 新事業領域の拡大①

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前からお伝えしているとおり、松山では地方創生事業も強めております。

やはり、政府の方針で地方創生が大きくメインとなっていますので、それらの補助金関係を使って、我々もそのあたりをお手伝いすることになっております。

昨今の西日本豪雨なんかでも、政府から地方に補助金等が落ちてきておりますので、補助金の需要を確保していくことで地方創生事業に力を入れております。

全社トピックス 新事業領域の拡大②

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また(松山市)教育委員会さまから、「ふるさと松山学」の冊子を受注しております。

こちらは、小学校5年生・6年生に無料で配られる冊子となっております。松山に生まれ育った偉人たちの紹介をしている冊子ですが、これから新しく5年生になる生徒たちに無料で配られるということで、定期案件としては大変ありがたい仕事になっております。今後も、印刷・製本などを受託する予定であります。

全社トピックス 新事業領域の拡大③

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我々のお客さまで、五色そうめん株式会社森川さまの五色そうめん。そうめん需要のあと、新たな発掘をしようということで、我々の営業が企画を考えました。

このように五色そうめんさんは、色の付いたそうめんが非常に人気でして、「新たな需要を開拓できないか?」と、クレヨンに見立てた新しいパッケージを開発しました。それが『日経トレンディ』のヒット商品に選ばれたということで、予想を上回る売上となっており、お客さまに喜んでいただいております。

こうした箱のコンストラクションから提案、また新たな顧客発掘のための企画なども力を入れております。

全社トピックス 新事業領域の拡大④

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ブランドギフトカタログの積極的受注ということで、ユナイテッドアローズのギフトセレクションカタログを受注しております。

我々は、もともとギフトカタログを強みとして持っております。やはり製版技術であるとか、印刷・製本の技術が認められて、こうした誰もが知るブランドのギフトカタログの受注も積極的にしている状況になっております。

全社トピックス 新事業領域の拡大⑤

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昨今、やっぱり働き方改革であるとか、作業効率を上げるということで、名刺なんかもお客さまのところで(作成することは)かなり面倒であるという話もありますので、有名な山櫻さまの発注システムを利用して富士薬品さまの名刺を受注しております。

こういうふうにシステムを組み合わせて、お客さまの効率化も求めながら我々も効率化を図って、新しい仕事の受注をしている状況になっております。

全社トピックス 新事業領域の拡大⑥

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電力会社さまのDMの受注もしております。

昨今、やっぱりOne to Oneマーケティングが非常に活況となっております。そのため我々もDMプロジェクトとして、社内の全拠点で集まって「DM関係の受注を促そう、積極的に受注しよう」となっております。こういったDM関係の需要も、引き込みを強めている状況になっております。

全社トピックス 新事業の進捗状況①

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新たな軟包装水性フレキソ事業での新しい工場のSEKI BLUE FACTORYで、軟包装衛生協議会の認定工場の資格を取りました。これによって、大手のブランドオーナーさまがこられても、資格を持っていれば安心して仕事を任せられるという1つの証明書にもなります。早めに取得をして、お客さまに安心して製品を供給させていただく体制を整えております。

全社トピックス 新事業の進捗状況②

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また新事業で、我々もTOKYO PACK2018に出展させていただきました。

新たなお得意さまの開拓を行っております。比較的、やはり今はかなり環境問題に敏感なブランドオーナーさまがおられますので、そのブランドオーナーに向けた積極的なPR活動を、今後も続けていきたいと思っております。

この出展によってつながったお客さまとは、我々の工場にきていただいたり、テスト印刷をしたりすることにもつながっておりますので、今後はまた正式な受注に向けた活動を強めていきたいと思っております。

全社トピックス 新事業の進捗状況③

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水性フレキソ事業で、現在受注が好調に推移しております。

現在の1台体制では、やはりブランドオーナーさまの「1台が壊れたときに、どうするんだ?」というバックアップ体制の不安があったり、我々も供給量が限られてきたりしていますので、そのためにフレキソの第2号機の導入を決定させていただきました。

導入時期は、来年(2019年)の10月秋口ぐらいを予定しております。今回は、1号機よりも新たに3色プラスしまして、10色プラス2色の合計12色の大型の機械になっております。

これによって高付加価値なものを供給できたり、両面に印刷することができますので、いろいろなことができ、いろいろなお客さまのニーズに対応できるということです。お客さまもこの導入に関しましては非常に喜んでおられますので、供給能力の向上とバックアップ体制の安心感を与えるためにも、2号機の導入を早めに決定した状況になっております。

全社トピックス 新事業の進捗状況④

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水性フレキソ関係につきましては、ようやく大口の受注が決定しました。

サントリーさんの「南アルプスの天然水」の胴巻きラベル。おそらくみなさんもペットボトル(飲料)を飲んだことがあると思われるんですけども、胴巻きの受注ができております。2018年12月、今月から生産がスタートすることになっております。

この水性フレキソの一番の特徴として、レーヨン紙……不織布の印刷が、我々は非常に得意となっております。ちょうど、お手元に宮島の「紅葉堂」さんのもみじ饅頭を置かせていただいております。

おそらくみなさんも(ご覧になる)お菓子とか和菓子とかには、こういうパッケージが多いかと思います。こういう印刷に関しましては、やはり我々の水性フレキソが非常に強みを発揮します。こういった仕事は今でも引き合いが強いので(今後も)これらを取っていきたい、食品包装を取っていきたいと考えております。

全社トピックス 営業改革

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また、先ほど概要で説明したとおり、営業売上高がかなり我々の目標値よりも高い数値で伸びております。その大きな要因の1つとしまして、全社で全営業マネージャーを集めて、月に1回の研修を行っております。

「予材管理研修」といって、営業活動を先行的に管理する。そして、KPIを設定して本当の(お客さまの)ところに行って接点……接触回数を数値的に管理して、それをマネージャーが下位に対して指導を行うようなことで、現在は確実に成果を見せております。今後も、今期末に立てた目標に向かって、それを絶対に達成するかたちで、全営業でがんばっている次第であります。

エス・ピー・シー 決算概況

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子会社の話をさせていただきます。

エス・ピー・シーの決算概況につきましては、ご覧のとおりになっております。売上高は7.7パーセント減の4億9,700万円。営業利益は4,800万円の赤字。経常利益は4,600万円の赤字。当期純利益に関しましては、3,700万円の赤字になっております。

これは先ほど申し上げたとおり、雑誌媒体の不況がいまだに続いております。広告需要が雑誌媒体からインターネット媒体へと変化をしているんですけれども、いまだにエス・ピー・シーがそこについていけてない現状になっております。なので、この雑誌媒体不況が、如実に結果に表れている状況になっております。

エス・ピー・シー トピックス情報①

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ただ、こちらもやはり動かないといけないということで、(その一手として)今は越境ECが非常にブームとなっております。中国向けへのECサイトになりますから、そこのところで「豌豆公主(ワンドウ)」と取次ぎパートナー契約を締結しております。それによって、今は地方の銘品を中国の富裕層に向けて売るお手伝いをさせていただいております。こちらは、少しずつ受注が増えている状況になっております。

また雑誌媒体で、我々は『タウン情報まつやま』を発行させていただいているんですけれども、やっぱり雑誌媒体だけではなくインターネット媒体もということで、アプリ版の「えひめのあぷり」も作っております。

そのアプリも、ダウンロード数が2万1,000数を超えて(2018年)年内には3万ダウンロード(到達の見込み)ということで、雑誌媒体またはメディア・インターネット媒体としても強みを発揮できるぐらいのダウンロード数になってきておりますので、こちらを広告媒体としてマネタイズできるかどうかが、非常に重要なポイントになっている状況です。

エス・ピー・シー トピックス情報②

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ヒット商品でもありました、ランチパスポートです。

やはりランチパスポートはけっこう真似をされて、いろんなパンチパスポート……「500円でランチができる」とか、本屋へ行けばいっぱいあるんですが、やはりブームが下火になっております。そのため、ランチパスポートをいかにして次のものに昇華させていくかを考えておりまして、いろいろなものにチャレンジしております。

『食べバル・ほおバル・はしご酒』とか、道の駅をサポートするためのランチパスポート的なもの(『道の駅・産直市マル得 パスポート』)を作ったり、いろんなものに展開させています。ランチパスポートだけではなくて、そういった派生商品の受注が増えている状況になっております。

メディアプレス瀬戸内 決算概況

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続きまして、読売新聞を印刷しておりますメディアプレス瀬戸内の決算概況につきまして、ご説明させていただきます。

売上高は10億6,700万円、0.7パーセント増。営業利益は2,500万円、72.5パーセントの増。経常利益は2,600万円、68.8パーセントの増。四半期純利益は1,700万円、71パーセントの増と好調な結果を残せております。

今期の見通し[連結]

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下期も含めました、今期の見通しを発表させていただきます。

今期の見通しにつきましては、当初の目標どおり売上高124億円を目指しております。(それぞれのグラフの)一番右側に、「Next 200」という中長期計画の数字が書かれております。2025年度までに150億円を発表しておりますので、それまでにあとどれくらいなのかの指標を記させていただいております。

次に、営業利益につきましては1億7,000万円。経常利益は3億3,000万円。親会社株主に帰属する当期純利益は2億2,000万円で、結果的にも増収減益を予想しております。

今期の見通し[個別]

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個別のセキ単体につきましては、売上高は89億円、6パーセント増。営業利益は1億円、51.6パーセントの減。経常利益につきましては2億8,000万円、32.5パーセントの減。当期純利益につきましては2億円、24.6パーセントの減。なんとか水性フレキソ事業のマイナス分を既存の事業で確保するということで、最終的には2億円の利益を残そうと今進めております。

中・長期経営計画「Next 200」

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今後の課題と取り組みです。

先ほど言ったとおり、中・長期経営計画「Next 200」に基づいて、我々はいろいろと事業計画を立ててやっておりますので、それに向けて今後邁進していくかたちになっていきます。

働き方改革への取り組み

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また、昨今言われております「働き方改革」におきましては 、来年度有給休暇取得の義務化がありますので、それに先立って連続3日間のリフレッシュ休暇制度を創設させていただきました。

また、有給育児休暇制度の導入ということで、5日間の有給育児休業制度を導入しております。こちらは新聞等に取り上げられまして、非常に新しい取り組みであることを評価されております。短時間勤務制度の対象期間を「3歳未満」から「小学校就学の始期まで」ということで、それを変更しております。

健康経営の推進として、自転車通勤の奨励制度を創って、社員のニーズにも沿った経営計画を行っております。

環境経営①

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またESG(への取り組みです)。

これは毎回言えることなんですけれども、太陽光発電であるとか、ISO14001、FSC COC(認証)。オリンピックに向けてFSC・COC認証紙を使うことが……義務ではないんですけれども、やはり大手のブランドさんなんかは、この「FSC COC認証の紙で印刷してくれ」というニーズが多いので、これを取得しております。これによる印刷需要が、今増えている状況になっております。グリーン電力活用もやっております。

環境経営②

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先ほど申し上げたとおり、環境経営の推進ということで、SEKI BLUE FACTORYの軟包装衛生協議会の認定を取得したということと、DBJさんの「環境格付」を取得しております。

CSR活動①

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CSR活動として、文化・スポーツ・芸術をバランスよく我々が支援させていただいている状況になっております。支援先につきましては、ご覧のとおりになっております。

CSR活動②

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CSR活動の一環として、我々は「へんろみち保存協力会」を一般社団法人化しまして、その活動を行っております。その長年の活動が認められて、サントリー文化財団さまから「第40回サントリー地域文化賞」を受賞することができました。

非常に長く続くサントリー文化財団さまの賞で、非常に名誉なことであります。我々は今後も、へんろみちの保存活動を会社をあげて応援していきたいと思っております。

お手元にも、四国遍路の冊子を入れさせていただいております。その中にも、その団体の活動の報告がありますので、ぜひご覧いただけたらと思います。

芸術

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美術館につきましては、2018年6月から7月まで、瀬戸内市立美術館さまでコレクション展を行わせていただきました。会期中に3,000人ものお客さまにご覧いただいて、またこれを見て実際にセキ美術館に来られるお客さまもいたりと、我々としても良い宣伝になりました。

チケットもお手元にお配りさせていただいておりますので、ぜひ松山にお越しの際には、美術館にお越しいただけたらと思います。

来期の配当見込み・株主優待品

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最後に今期の配当見通しなんですけれども、上半期に12円で期末に12円、年間で24円を予定しております。配当性向は45.4パーセントの予想になっております。優待品につきましては、ご覧のとおりになっております。

説明させていただいたとおり、水性フレキソ事業につきましては、非常に良い受注ができはじめてきています。それに対する先行投資が負担が重くて減益となっておりますけれども、これは後々解消していきますので、新規事業のみならず既存事業の売上も上げて、利益も残して……ということで、今後ともがんばってまいりますので、みなさまのご支援を何卒よろしくお願いいたします。

以上で、説明を終わらせていただきます。

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