【みんなの厚生年金】12月15日の支給日「50万円（月額25万円）」もらえる人は上位何パーセント？【年金暮らしのシニア】「収入の約6割をしめるものとは？」

師走に入り、街のイルミネーションも一段と輝きはじめ、何かと慌ただしい季節になりました。そんな年末の空気の中で、12月15日の年金支給日を楽しみにしている方も多いかもしれません。

今回は、この年金支給日を前に、今のシニア世代が実際に受け取っている厚生年金の平均月額に目を向けてみます。いま受け取っている人たちはどれくらいなのか」「将来自分が受け取る年金と比べるとどうなりそうか」といった点を知ることは、これからの家計管理や生活設計を考えるうえでとても役立ちます。

年末のこのタイミングに、ぜひ一度「今の平均額」と向き合い、未来の年金について考えるきっかけにしてみてください。

1. 【国民年金と厚生年金】2階建て構造のしくみ

日本の公的年金制度は、ベースとなる国民年金（基礎年金）と、上乗せ部分である厚生年金の組み合わせで成り立つため、「2階建て構造」と呼ばれています。まずはその基本を確認しましょう。

厚生年金と国民年金の仕組み

加入対象：日本に住む20歳～60歳未満のすべての人

保険料：全員同額（年度ごとに改定）
　※2025年度の月額は 1万7510円

受給額：保険料を全期間（480カ月）納めた場合、65歳から満額
　※2025年度の満額は月額6万9308円

未納期間がある場合は、その分が差し引かれるしくみです。

2階部分の厚生年金は、会社員や公務員が国民年金に上乗せして加入します。国民年金と厚生年金では、加入対象や年金保険料の決定方法、そして受給額の計算方法などが異なります。

そのため、老後に受け取る年金額にも、その方の加入状況や収入によって差が生まれます。

また、公的年金額は物価や現役世代の賃金の変動に応じて毎年度見直される仕組みとなっている点も重要なポイントです。

※3 特定事業所：1年のうち6カ月間以上、適用事業所の厚生年金保険の被保険者（短時間労働者は含まない、共済組合員を含む）の総数が51人以上となることが見込まれる企業など
※4 厚生年金の保険料額：標準報酬月額（上限65万円）、標準賞与額（上限150万円）に保険料率をかけて計算される