30代世帯は、場合によってはマイホーム購入や子供の教育費など、出費が増える時期といえます。そのようなな30代世帯は、いったいどのくらい貯蓄があるのでしょうか。しかし、どんなに親しい関係でも、お金の話はしづらいもの。ここでは、気になる30代世帯の貯蓄額と、貯蓄を増やす方法について解説していきます。

気になる30代世帯の貯蓄額はいくらか

二人以上世帯を対象とした、知るぽると(金融広報中央委員会)による「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯](平成29年)を参考に、気になる30代の貯蓄額について見ていきましょう。

金融資産を保有していない世帯を含む30歳代の金融資産保有額は、平均値が470万円、中央値が200万円となっています。そして、金資産を持たない「金融資産非保有比率」は33.7%と全体の約3分の1となっています。

ちなみに、金融資産を保有している、いわゆる「金融資産保有世帯」の金融資産保有額については、30歳代で平均値は735万円、中央値が420万円となっています。

ちなみに平均(値)は、一部のデータ値が極端に大きかったり、小さかったりすると、平均値がその値にひっぱられやすいという特徴があります。したがって、ここでは平均値と中央値を見ています。

貯蓄は預貯金だけではなくリスク資産も含まれる

金融資産には、預金だけでなく生命保険や株式証券なども含みます。では、金融資産の商品ごとの平均値を見てみましょう。

まずは、30歳代の金融資産を保有していない世帯を含むデータについてです。

  • 預貯金:262万円
  • 生命保険:105万円
  • 株式:23万円

続いて、金融資産を保有している世帯についてです。

  • 預貯金:408万円
  • 生命保険:164万円
  • 株式:38万円

こうしてみると、金融資産に占める預貯金の金額が大きいことと、それ以外では生命保険が占める比率が高いことが分かります。また、株式や投資信託といった有価証券への投資はそれほどの比率を占めていないことが分かります。

30代の貯蓄額はどう増やすのか

貯蓄額を増やす方法①:支出を見直す

家計で占める割合が大きい固定費はみなしの重点領域ではないでしょうか。

たとえば、先ほども見てきたように金融資産に占める生命保険の比率が高いことが分かります。また、保険料だけではなく、最近では欠かせないスマホなどに関わる通信費には多くの無駄が潜んでいることが多いと疑ってかかるのもよいでしょう。通信費については、最近は電気やネットと携帯をセット契約することで割安になるプランが続々と登場しています。一度、自分にあったプランを探してみるのも一つです。

貯蓄額を増やす方法②:収入を増やす