2017年5月16日に日本証券アナリスト協会主催で行われた、株式会社夢テクノロジー2017年9月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社夢テクノロジー 代表取締役社長 本山佐一郎 氏
株式会社夢テクノロジー 管理本部IR担当 富田郁惠 氏

これまでの業績推移

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本山佐一郎氏:決算説明に入らせていただく前に、これまでの推移だけ、若干私から触れさせていただければと思っています。

2015年に親会社夢真ホールディングスのTOBにより、フルキャストテクノロジーから夢テクノロジーに社名を変更して、今はちょうど6年目になりました。

TOBの直後、いわゆる無駄なコストだとか、いろんなものをやりながらの減収増益体制だったわけですけども、とくに平成14年からは現在(にかけて)、増収のトレンドに変化してまいりました。

そして、昨年より新しいフェーズということで、これからのさらなる成長の転換期を今迎えているという状況でございます。

当社の成長の鍵の1つは、エンジニアであります。エンジニアの採用、そこに尽きると思っております。会社のエンジニアの採用によりまして、会社の規模の拡大を求めていきたいと思っております。今期はそのための、1つの大きな転換期に入ってございます。

現在、当社では女子社員が3割以上活躍しています。女子社員の活躍が、キーワードの1つにもなっているわけです。このあとの具体的な決算説明等につきましては、女性のIR担当である富田から説明させていただければと思ってます。どうぞよろしくお願いいたします。

P/L(1)

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富田郁惠氏:ご紹介いただきました、管理本部IR担当をしております富田と申します。よろしくお願いいたします。

ここから具体的な決算概要についてお話しさせていただきまして、今期下期について、そして今年度を初年度とします中期経営計画について、最後に株主還元方針について、お話しさせていただきます。

それではさっそく、決算概要から入ります。まず、P/Lの状況です。

こちらがP/Lのグラフの積み上げになります。売上高に関しては、24.4パーセント増収の34億2,900万円という結果となっております。

以降の利益に関しては、第2四半期はかなり伸び悩んでいるところになるのですが、営業利益・経常利益はそれぞれ11.4パーセント、10.5パーセントの減益で、1億8,400万円の着地となっております。当期純利益は、21.1パーセント減益の1億2,300万円という着地になります。

P/L(2)売上高・売上総利益(累計)

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続いてのスライドが、売上高・売上総利益率の累計のグラフになります。当社の売上のドライバーとなるエンジニア数が、積極的な採用で増加したことによって、先ほど申し上げたように24.4パーセントの増収となりました。

売上総利益も8億8,000万円という(ことで)、前期に比べまして23.1パーセントの増益となっております。粗利率も、25パーセントという水準を維持することができております。

P/L(3)売上高の推移(四半期)

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続いてのスライドは、売上高を四半期ごとに分けた累計のグラフになります。

今期第2四半期の3ヶ月での売上が、17億7,000万円となっております。

こちらは前年同四半期で24パーセント(増加)しているのですけれども、当社は2013年度の第2四半期以降、16四半期連続で増収を収めております。

P/L(4)販管費・営業利益(累計)

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次のスライドが、販管費・営業利益の累計のグラフになります。

今期は、こちらがすごく動いているのですけれども、まずは販管費に関してご説明します。

当社は積極的な採用を継続して行っておりますので、採用費関連の販管費が増えていることと、人材育成にも注力しておりまして、教育研修費などが大幅に増加したことによって、前年比37パーセントの増加となっております。

これに伴いまして、営業利益に関しても、前年比11.4パーセント減益の1億8,400万円となっております。

P/L サマリー

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こちらはのP/Lサマリーとなりますので、ご確認いただければと思います。

B/Sの状況

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それでは続いて、バランスシートをご説明させていただきます。

この半年で大きな変動はございませんが、若干流動資産・流動負債が増加しております。

B/S(1)資産の部

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次のスライドが、(バランスシートを)もう少し詳しく見たものになります。

当社は新株予約権を行使いたしまして、その関係によって、現金及び預金が増加しております。これによって、資産は5億8,000万円増加の39億2,000万円となっております。

B/S(2)負債・純資産の部

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続いては、負債・純資産の部になります。

まず負債に関しましては、主に短期借入金によりまして、2億7,400万円増の11億5,500万円になっております。

純資産は、先ほど申し上げました新株予約権の行使によりまして、資本金や資本剰余金が増加して、3億3,200万円増の27億6,500万円となっております。

B/S(3)手元流動性・自己資本

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続きまして、財務諸表に関して、いくつか見ていただければと思います。

まず、手元流動性と自己資本のグラフになっております。手元流動性ですけれども、19億円ほどございまして、潤沢なキャッシュを維持することができております。

また、自己資本が27億6,000万円というところで、自己資本比率も7割を維持することができております。

B/S(4)有利子負債

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次に、有利子負債ですけれども、短期借入金等によりまして、1億8,000万円ほど増加しておりますが、純有利子負債を見ていただきますと、マイナス16億8,300万円ということで、ネットですと実質無借金の経営を続けられているという状況です。

財務指標 サマリー

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こちらは財務指標のサマリーとなりますので、ご確認ください。

エンジニア数(1)採用実績

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それではここから、売上を構成している指標について、お話をさせていただきたいと思います。

当社の売上のドライバーであるのが、エンジニア数になります。こちら(の表は)エンジニア数の中でも、採用実績をまとめたものになるのですが、今期の上期6ヶ月間の累計が349名ということで、前年同期比76.3パーセント増となっております。

この349名の内訳ですが、全体のうち54パーセントが、女性の採用者になります。また、全体のうち外国籍が50名いるというところが、特徴となります。

ご覧いただいたとおり、第1四半期の採用人数がなかなか伸び悩んでいるのですが、第2四半期の3ヶ月は、昨年の倍近くに採用数を伸ばすことができております。

エンジニア数(2)在籍人数の推移

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続いて、在籍人数になります。

先ほどご覧いただいたように積極的に採用をして、在籍人数も大幅に増加しております。今期の3月末時点で1,380名の在籍人数となっておりまして、前年同期比で394名増加しております。

稼働率

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次に、稼働率になります。

(稼働率は)当社のような派遣事業を行っている会社にとって重要な指標になってくるんですが、採用計画の修正によりまして、大幅にエンジニアを増加させております。

そのため、これまで以上に待機というリスクが出てくるのですけれども、結果として今期6ヶ月平均が93.7パーセントとなっておりまして、前期比0.8ポイントの減少となっております。

稼動単価(時間)

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次に、稼働単価(時間)です。

当社は、若い人材を非常に多く採用しております。そのため、若い人材という単価が下がってしまう人材の比率が高くなっているために、平均稼働単価にしますと、今期は3,009円ということで、前年同期比で4.3パーセント減少しております。金額にしますと、134円減少しているというのが状況です。

ただ、これに関しては、若手というのは原価も低くなってきますので、先ほど見ていただいたように粗利はキープできているというのが、特徴の1つになります。

売上構成指標 サマリー

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こちらが、売上構成指標のサマリーとなります。ご確認ください。

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