ダイトロン、上期売上高は前年比112.1%で着地 5年連続の増収増益を目指す

2018年8月6日に行われた、ダイトロン株式会社2018年12月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:ダイトロン株式会社 代表取締役社長 前績行 氏

四半期業績推移

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前績行氏:本日は非常に暑い中、ダイトロンの第2四半期決算説明会にご参加いただきまして、ありがとうございます。前でございます。

まず、四半期の業績推移でございます。ここ(売上高)は前年同期比で12パーセントアップで、利益は25パーセント程度(のアップ)になっております。

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ここ数年の業績のキーワードを言えば、3つあると思います。1つはやはり「半導体」。もう1つは「自動化」。そして、やはり「IoT」。こういった3つのキーワードに関連したようなビジネスが、比較的好調に推移しているということなのかなと思っています。

この売上高のグラフを見ていただいて、なんとなく感じられると思うんですけど、少しやはり上半期は、停滞感があるかなと。昨年(2017年)の上半期は、かなり勢いのあるようなグラフになっているんですけども。昨年のことを思い浮かべれば、新しいスマートフォンの期待等があって、それに向けた設備等がかなり動いたこともあったのかなと思います。

今年(2018年)は、比較的高いレベルでありますが、フラットに推移している状況でございます。

連結業績概要 前年同期比較

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これは今の(連結業績の)数字を、具体的な数字で表したものでございます。

連結財政状態 前期比較

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財政状況でございます。

今期はとくに、この中で下にあります自己資金比率が45.4パーセントと(なっており)、今目標にしている1つの目安を50パーセントとしておりますので、これが少し改善してきているかなと思います。

報告セグメント別概況推移

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売上高は、国内販売事業、国内製造事業、海外子会社の3つのセグメントとも伸びているんですが、利益はこの上半期、メーカー部門(国内製造事業)で、かなり大きく収益が改善しております。

その背景は、メーカー部門の装置事業・ハーネス事業・電源関係。こういったもので、比較的収益が改善したということでございます。

この左の売上高(では)国内製造事業がそれほど大きな伸びを示していないんですけど、これは実は、社内販売を通して国内販売事業のほうへ転化されているものもございまして。実際、メーカー部門での生産・販売に関して言えば、昨年(2017年)が37億円程度でございました。

今期(2018年)は50億円ということで、生産高自体もこの上半期、かなり上がってきているというのが現状でございます。

報告セグメント別概況

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これは、(売上高・営業利益の)具体的な数字でございます。

売上高に関して言えば、国内製造および国内事業関係は比較的好調に推移しているんですけれども、海外事業関係が少し伸び悩んでおります。

利益も、この国内製造は、先ほどの説明のとおり伸びているんですけども、海外子会社が少し低迷してるのは、この上半期は製造設備関係の出荷が海外向けで少なかったことがございました。これが利益面で、少し昨年(2017年)に比べて低迷した背景の1つにあるかと思います。

地域別 売上高推移

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地域別の売上高推移でございます。

オレンジ色が上半期の比較でございますが、国内は比較的順調に推移しております。

アジアは、とくに中国での事業は、今話題になっている米中の貿易摩擦の影響を懸念してか、この上半期は中国での部品等の動きが少し低迷しております。いろいろヒアリングをしていくと、やはり投資設備等に関して、少し様子を見ているというような話も聞こえてきていますので、このあたりは要注意かなとは思っています。

北米は、大きな事業として、車両・ハーネス関係がございますけど、これは比較的順調に推移しております。これは電車関係ですけども、それのハーネスは堅調に推移してます。あと北米では、ここしばらくはなかったんですけど、装置関係……とくに、ネットワーク関係の光・半導体関係。こういったものへの投資が少し動いておりまして、その両方で、北米事業は比較的好調に推移していると。

先ほど言いましたようにアジアは、上半期は中国で、部品の動きが少し鈍っていることがございます。

ヨーロッパは、全体的にそんなに大きな事業はしておりませんが、最近はやはり、ヨーロッパの引き合いもかなり増加してきております。スポット的な受注等も含めてですけども、売上高がこういうグラフになっているということです。

商品セグメント 四半期別業績推移

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次は、セグメントと言いますか、電子部品関係と製造装置関係の売上のグラフでございます。

左は、電子部品関係です。先ほど言いましたように比較的フラットで、高い水準でフラットに安定していると考えられます。(2018年)第1四半期に少しポコっと出ている部分がございますが、これは今我々で新規の事業として取り組んでいるデータセンター向けのUPS、無停電電源関係のシステム。こういったもので、第1四半期にかなり大きなビジネスがございましたので、ここだけ飛び出ているようなかたちになっています。

右側が、製造設備関係でございます。これは少し低迷しておりまして、高い水準ではあるんですけども……受注は比較的高い水準で受けているんですが、やはり部材の長納期化であったり、生産キャパシティの問題で製品を納入できない状況が、まだ続いているということがございます。この上半期は、ちょっと装置関係の出荷が、非常に厳しい状況になっているということでございます。

当社の事業構造 2018年2Q累計実績

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続きまして、当社の事業構造ということで、大きくは電子部品関係と製造装置関係、この2つの事業になります。

この上半期は、電子部品関係で81.1パーセント、製造装置で18.9パーセント。電子部品関係は好調に推移しているんですが、製造装置関係は少し低迷しています。

我々は(電子機器・部品で)75パーセント、(製造装置で)25パーセントを1つの目標にしていますので、今後はこの製造装置関係をもう少し伸ばしていければなと思っています。

グリーンでハイライトしている商品セグメントが4つございますが、このあたりは、我々の内部でモノづくりをしているものが、比較的多いセグメントでございます。ここが、総利益率がかなり高い……25パーセントとか30パーセントという部分を担う製品が多いセグメントでございます。

総利益率が、全体で21.7パーセント。昨年(2017年)は22.3パーセントですので、少し電源ファシリティー関係で今回受注して設置したものが、我々にとって初めての経験のものが多かったということです。

ちょっと持ち出しが多くなって、利益率が下がってしまったということがございますが、現状で21.7パーセントの総利益率。これは、商社から比べれば非常に高いですし、メーカーから比べれば少し低いという、商社とメーカーの両方を併せ持った、当社の1つの特徴のある数字かなとは思っております。

オリジナル製品比率です。今期は30.3パーセントということで、中期経営計画の目標は30パーセントですので、それは超えているんですが。

この中には「準オリジナル関係」というのが入っておりまして、海外製品では、我々が総代理店をしております。例えば、メンテナンスとかを日本向けに仕様変更するとか、メーカー機能を持たないといけないものであったり、あとは仕入先さまに開発依頼をして、ダイトロンのブランドで売っている。そういう準オリジナル製品も含んでおりますので、30パーセントを今回初めて超えることができた状況になっております。

あと海外売上比率は、前年同期が17.9パーセント、今期は18.4パーセントなので、少し改善はしておりますが、これも中期経営計画では目標を30パーセントにおいています。下半期はかなり上がってくると見込んでおりますが、これはもう少し力を入れて海外事業を伸ばしていきたいと思っております。

四半期別 受注高推移(セグメント別)

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続きまして、受注高推移です。

左側が、電子部品関係でございます。これを見ていただければわかると思いますが、受注は比較的安定して成長してきている状況です。とくに、ウェイトの大きいコネクタ関係であったり画像関係、こういったものが伸びてきております。

右側の製造装置関連ですが、これも(四半期で)でこぼこがあるのですが、比較的高いレベルで受注をしてきております。これは先ほど言いましたように、部材調達の問題であったり、生産キャパシティの問題で、納期の問題はかなりまだ残っております。ただ、製造装置関係も、高いレベルで受注が推移しているという状況です。

四半期別 受注残高推移(セグメント別)

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こういう受注の状況の中で、受注残高推移でございます。

左側が電子部品関係、右側が装置関係です。右と左でこの目盛りの幅が違うので(ご説明すると)、左が94億円、右が260億円というかたちで、装置関係がかなな大きい受注残になっております。

これら2つを合わせますと356億円ということで、前年同期で比べますと、約2.2倍の受注残というかたちになっております。2016年の6月に比べると2.9倍ということなので、約3倍近くになっておりまして、受注残が膨れ上がってきているということで、ある意味リスクかなとは考えております。

とくに、この製造装置関係が非常に高いレベルでの受注残でして、前年同期比で3.6倍の受注残になっております。この受注残の356億円の、約200億円近くが2019年以降のお客さまの……要望がもっと早いものはあるのですけれども、2019年以降の出荷になっているだろうと考えています。

この356億円の受注残のうち、海外向けが約半分でございます。そういう意味で、先ほど「海外事業が今後伸びてくるだろう」といった背景が、そこにございます。こういうふうに、現時点では非常に受注残が非常に高いレベルで推移している段階でして、本来であれば受注して即出荷・回収もできれば、非常に経営的には楽なのですけれども、今はこういう状況になっているというわけでございます。

通期連結業績予想

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続きまして、通期の連結業績予想です。

先日公表させていただきましたけれども、売上高で(前年比)13.2パーセントアップの585億円と、それと利益関係では約20数パーセント、当期純利益では17パーセントアップというかたちで、今回目標を設定させていただいます。

これを達成できれば、我々にとっては非常に大きなチャレンジなのですが、5年連続の増収増益になります。なおかつ、この数字が達成できれば、過去のピークを超えていくことができると。

「過去のピーク」というのは、売上高では2006~2007年あたり、利益では2000年あたりなのですが、それを超えていけるだろうと思っております。「5年連続の増収増益」「過去のピークを超えていく」というこの2つが、我々にとっては大きな挑戦になっているという状況です。

売上高のこのグラフを見ていただいて(おわかりのように)、今期のこの数字を達成できればですが5年連続(の増収増益)なのですが、そのうち2016年だけは1桁の4パーセント成長なのですが、後の4年間は2桁成長を達成できる(ように)やっていこうと思っておりまして、ここをなんとしても、この売上・利益は達成していきたいと思っております。

配当

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配当は、昨年(2017年)から中間配当を実施しております。

今期(2018年)第2四半期の中間は20円、期末は30円ということで、配当性向は現在のところ、25.2パーセントを予定しております。

記事提供:ログミーファイナンス

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