シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は医薬品メーカー日本を代表する医薬品メーカーの中外製薬です。

中外製薬の平均年間給与はいくらか

中外製薬(提出会社)の2017年12月31日時点での平均年間給与は953.0万円と900万円を超えています。また、従業員の平均年齢は42.6歳となっており40歳を上回っています。平均勤続年数は16.7年となっています。

中外製薬の従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2017年12月31日時点で4979名。単体で4000人以上の従業員数がいます。同社は医薬品事業のみの単一セグメントです。

また、連結の従業員数は7372名。連結も医薬品のみの単一セグメントです。

過去5年間の業績推移

中外製薬(連結)の業績推移についても見ておきましょう。

まず売上収益ですが、過去5年間をみると、2016年12月期は若干減収となりましたが、総じて増収が続いています。2013年12月期の4236億円から、2017年12月期は5341億円となっています。

親会社株主に帰属する当期利益は、2016年12月期は減益となりましたが、総じて増益傾向で推移しています。2014年3月期の508億円から、2018年3月期は727億円となっています。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数となっています。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部