3. 富裕層が増える背景の一つ「相続」
富裕層が増えている背景の一つに、「相続や贈与」が大きな役割を果たしていることが考えられます。
たとえば、株や不動産などの有価証券を相続した場合、経済の成長や市場の動きに応じて、その資産が大きく増える可能性があります。
これによって、受け継ぐ世代の生活水準がぐっと向上することがあるのです。
さらに、少子化が進んでいる今、相続財産が少ない相続人に集中する傾向が強まっています。
たとえば、もし一人っ子同士が結婚して、子どもも一人っ子だった場合、将来その子が受け継ぐ資産はかなり大きなものになることもあるでしょう。
かつては複数の相続人で分け合っていた財産が、今では一人や数人に引き継がれることが一般的になっています。
実際、これによって本来意図していなかった形で「富裕層」となってしまう人たちも少なくないのではないでしょうか。自分で積み上げたわけではないのに、大きな資産を受け継ぐことになるわけです。
次は、そんな富裕層が実際にどんなふうにお金を使っているのか、共通する傾向を見ていきましょう。