資産1億円超の富裕層と5000万円以上の準富裕層は日本にどれくらい？お金持ちの共通点と増加の背景とは？富裕層・準富裕層の割合と、お金持ちの生活スタイルを解説！近年の平均所得減少とその影響を探る

2. 平均所得は減少傾向も、増える富裕層たち

厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、直近の2023年調査における所得額は、平均524万000円、中央値405万円でした。一方で、2002年調査を振り返ると、平均は602万円、中央値は485万円。

つまり、この20年程度で大幅に減少しているのです。

【写真1枚目/全5枚】2002年の平均所得額は602万円。次の写真で直近のデータと比較する

2023年の平均所得額は524万2000円

日本人全体の所得の伸びは停滞しています。とはいえ、先述の野村総合研究所の調査によると、2005年～2021年にかけて、富裕層・超富裕層の世帯数とその保有資産額は順調な伸びを見せているのです。

「富裕層」「超富裕層」に分類されるような資産家世帯たちの中には、一代で財を成しえたケースとともに、親や祖父母の資産を受け継いだケースも含まれますね。

次では、いまどきの「相続」事情に関する調査結果を紐解いていきます。