シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は日本を代表する広告代理店の電通です。

電通の平均年間給与はいくらか

電通(提出会社)の平均年間給与は1272.5万円と1000万円を軽く超えています。また、従業員の平均年齢は40.1歳となっており40歳を若干超えている程度です。平均勤続年数は16.3年となっています。

40代で1200万円を超えているのは多くのビジネスパーソンが憧れる水準ともいえるのではないでしょうか。ちなみに、日本の給与取得者で給与が年間1000万円を超えるのは約4%程度です。

電通の従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2017年12月31日時点で6927名。

また、連結会社の従業員数は2017年12月31日現在で6万64名です。その内訳として国内事業が1万7652名、海外が4万2412名ということで海外の従業員数の方がはるかに多いことが分かります。仕事の仕方もグローバルの従業員を意識するものに変えていく必要がありそうです。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人員です。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています。」とされています。

LIMO編集部