「自分も貯蓄や資産形成をはじめたいものの、どのくらいの金額を投資をして良いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。ただ、「他人に『お金』の話は聞きにくい」という方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、投資をはじめる前に他の人がどのような資産にどの程度の金額は知っておきたいところです。今回はそうした方向けに、日本の個人投資家の投資金額データを確認してみたいと思います。

日本の個人投資家はどのような人たちなのか

日本証券業協会が2018年1月に発表をした「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告」では、株式や投資信託といった有価証券投資をしている投資家の特徴について知ることができます。

同調査は、全国の個人投資家(20歳以上)の5073人にアンケートを実施しています。株式、投資信託、公社債のいずれか、もしくは複数保有している層である既に投資家である人たちに行った調査です。ここでは、同調査から年代別にどの程度の投資を行っているのかについてみていきましょう。

40代の投資家は有価証券をいくら保有しているか

以下は、同調査における40代の証券の保有額について金額レンジ別についてまとめたものです。。

  • 10万円未満:6.2%
  • 10万から50万円未満:12.0%
  • 50から100万円未満:15.6%
  • 100から300万円未満:24.2%
  • 300から500万円未満:12.4%
  • 500から1000万円未満:14.0%
  • 1000から3000万円未満:9.9%
  • 3000から5000万円未満:3.0%
  • 5000万円以上:2.8%

まとめにかえて

こうしてみると40代の投資家の証券保有額は300万円未満で58%を占めています。ほぼ6割です。もちろん1000万円以上を投資する方も15%以上いらっしゃるのですが、多くの方は「大きな金額を張る」というよりも「少額から数百万円前半で慎重に投資をしている」という見方もできるのではないでしょうか。日本の平均年収が約420万円程度ですから、それ以下の金額を投資にあてているという見方もできます。意外に手堅い日本の40代の投資家像が見えてきます。

青山 諭志