年収が少ないと貯金ができない。そんなふうに思い込んでお金がなかなか貯まらない人も多いと思います。しかし、年収が350万円でも30歳を超える頃には1000万円を貯めることができるのです。今回は、年収350万円で1000万円を貯めたアラサー女性に話を聞いてきました。

借金返済は短期集中が吉!

彼女が貯金のためにまず始めたのが借金の整理でした。彼女にとって借金は、貯金しようと思う自分の足を引っ張る存在だったといいます。

具体的には、彼女には大学時代の奨学金が残っていました。金額にすると約140万円。彼女の手取りから毎月2万円がこの借金の返済に充てられていたのです。新卒当時の月収は18万円。手取りにすると14~15万円になってしまうので、そこからの2万円って結構大きいですよね。

この金額がなければ、と何度も思ったという彼女は、まずこの借金から片付けようと考えました。お金を借りている場合、返済期間が長くなればなるほど利子もふえてトータルの返済金額が大きくなりますよね。「性格的にも短期で返済しないとダレてしまうと思った」という彼女は、140万円を2年で返済すべく計画を立てたといいます。

「とりあえず手取り収入の中から出せる金額を借金返済に回し、ボーナスも借金返済に回しました」と笑顔で語る彼女は、目標を前倒しでクリアし、1年と8か月ほどで無事完済したそうです。

借金返済に長い時間をかけるのは非常に無駄が多いことです。奨学金を借りている人も多いと思いますが、10年、20年をかけて毎月1~2万円で返済するようなことは避けたほうがいいでしょう。とにかく、返せるときに返すというスタンスを保ちましょう。

わからないものには手を出さない

お金の世界には私たちがまだまだ知らないことがたくさんあります。そういう「わからないもの」には手を出さないようにしたという彼女。

たとえば「リボ払い」。このしくみがいまだによくわからないという彼女は、「リボ払いのことはわからなくてもいいと思っています」と笑います。それは、彼女がこの先何があってもリボ払いを使わないから。「わからないものには手を出せない性格なので、あえてわからない状態を保っているともいえます」ときっぱりと答えてくれました。

確かに、私たち人間はわからないものに対して消極的になってしまいますよね。そういった部分をうまく利用して、あえてわからないままにしているというのです。

ほかにも、彼女が注意している「カードローン」や「キャッシング」などはわからないままにしてあるとのこと。やはり、それぞれの商品のことを知ってしまうと、その便利さや魅力に気付いてしまい、利用できる場面でつい手を出してしまうのが人間です。それを避けるために、彼女は自分の性格をうまく利用しているというわけですね。

使えるものはとにかく使う!