加熱式たばこのアイコス、グロー、プルームテックの特徴比較

おトク度や学会の評価まとめ

写真はイメージです

急成長する加熱式たばこの世界で本格的な三つ巴の戦いが始まっています。フィリップモリス社が発売したアイコス(iQOS)で人気に火がつき、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)のグロー(glo)、そして日本たばこ産業(JT)もいよいよプルームテック(Ploom TECH)の全国発売を開始しました。ますます苛烈な競争が予想される加熱式たばこ市場で、どのような戦いが繰り広げられるのか注目されます。

加熱式たばことは何か

続きを読む

加熱式たばことは、従来の紙巻きたばことは異なり、専用のカートリッジにたばこを差し込み、たばこ葉に熱を加えることによってニコチンを含むエアロゾルを発生させるタイプのたばこです。

加熱式たばこと紙巻きたばこの最大の違いは、たばこ葉を燃焼させるかさせないかによる「煙」の有無です。もっとも、加熱式たばこでも「煙」がないというのではなく、「見えにくい」と表現されるケースもあります。ちなみに、加熱式たばこは、たばこ葉を燃焼させるのではなく加熱させることから、英語では文字通り「heat-not-burn cigaretee(ヒート・ノット・バーン・シガレット)」と呼ばれます。

加熱式たばこ利用者はニコチンを含んだエアロゾルを吸引します。日本エアロゾル学会によれば、エアロゾルとは「気体中に浮遊する微小な液体または個体の粒子」のことを言います。

加熱式たばこと一口に言っても、ニコチンを吸引するまでの基本構造は種類により多少異なります。北里大学・鈴木幸男氏「わが国における電子たばこの現状と問題点」では、アイコスやグローがタバコ葉を直接過熱し、ニコチン(を含むエアロゾル)を吸入するのに対し、プルームテックはたばこ葉を直接過熱するのではなく、液体(低温で霧化する有機溶剤)を電気で蒸気化し、その蒸気をタバコ(粉末)が詰まったカプセルに通過させてニコチンを吸引すると整理されています。

余談になりますが、日本では上記のような加熱式たばこが主流のように見えますが、海外ではニコチン入りのリキッドを使用した電子たばこも利用されています。その意味では、日本市場はたばこメーカーからすると非常に事業展開のしやすい国に見えるのではないでしょうか。

加熱式たばこ3社の製品(アイコス、グロー、プルームテック)を比較する

では、加熱式たばこ3社それぞれの製品の特徴を見ていきましょう。基本的な製品の仕組みとしては3製品ともたばこ葉の入ったカートリッジを採用し、煙が出ないことで共通しています。

しかし、細かく見ていくとそれぞれに特徴があり、加熱の仕組みや味わいなども異なります。それぞれの構造とメーカーごとに、個人差があるとは思いますが、吸い心地をまとめてみました。

アイコス

紙巻きたばことほぼ同じくらいの太さのたばこを、専用のカートリッジに差し込んで加熱するタイプです。3製品の中で最もたばこの吸い心地に近い印象と言われています。不便な点としてはカートリッジの手入れが必要で、かつ、1本ごとにカートリッジを充電しないといけない点です。ヘビースモーカーにとっては少し面倒に感じられるかもしれません。

グロー

グローの加熱システムは独自の方式を採用しています。ネオスティックと呼ばれる専用たばこをヒーターに差し込むだけのワンタッチですべてが完了。アイコスに比べて手間がかからないのが特徴です。また、1回の充電で複数本吸うことができるのは、ヘビースモーカーにとってはうれしい仕組みと言えます。気になる点としては、バッテリーと本体が一体型になっているため、持ち運ぶ際に重さが気になることでしょうか。

プルームテック

日本たばこ産業(JT)が満を持して発売したプルームテックは、ペンのような形状の本体にたばこ葉を仕込んだカプセルを差し込んで吸う形状です。3製品の中でもっとも手軽にたばこを楽しむことができます。ただ、アイコスやグローと比べて加熱の温度が低いため、たばこを吸った感が薄いという意見があります。

どの加熱式たばこがおトクか

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。
執筆者
LIMO編集部
  • LIMO編集部
  • 株式会社ナビゲータープラットフォーム

LIMO編集部は、日本生命やフィデリティ投信で証券アナリストやポートフォリオマネージャーであった泉田良輔を中心に、国内外大手金融機関勤務経験、ビジネスネットメディア運営経験者やファッション誌元編集長、業界専門紙の記者出身者、学習参考書などの書籍校閲・校正経験者、またWebマーケティングスペシャリストなどが編集や執筆作業を行い、運営をしています。沿革としては、LIMOの前身である投信1(トウシンワン)は個人投資家向け金融経済メディアであるLongine(ロンジン)の執筆者である国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーやビジネス系インターネットメディア運営経験者等を中心に立ち上げました。サブスクリプションモデルで一定の成功を収めていたLongineですが、グループ内で新サービスを展開ることとなり、多くの読者の声に惜しまれながらLongineのサービス自体は2020年3月に終了となりました。Longine編集部メンバーは引き続きLIMO編集部のメンバーとして在籍し、お金のプロとしてコンテンツ編集や情報を発信しています。LIMO編集部は、国内のみならずグローバルの視点から、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報をわかりやすくお届けします。