東京のラーメン激戦区といえば「新宿区」や「渋谷区」を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、ひょっとしたらそれは“過去の話”なのかも。東京23区のどの地域が、現代版の“真・ラーメン激戦区”として君臨しているのでしょうか。

最新のラーメン激戦区は葛飾区?

以前放送された「ソノサキ ~知りたい見たいを大追跡!~」(テレビ朝日系)では、統計のスペシャリスト・西内啓さんが「食べログ」評価の平均点を算出。東京23区の中で本物のラーメン激戦区はどこなのか、ランキング形式で発表しました。

さっそくランキングのベスト3を見てみると、「1位・葛飾区」「2位・北区」「3位・杉並区」という結果に。古くからラーメン激戦区とされていた「新宿区」と「渋谷区」は、8位(新宿区)・13位(渋谷区)に留まり、トップ5にも入っていません。

この結果に視聴者からは「新宿と渋谷がこの順位なのは意外過ぎる…」「葛飾区で何が起こってるんだ?」と驚きの声が上がっています。

一体なぜこのような結果になったのでしょうか。番組では、ランキングの結果を元東京都副知事の青山やすしさんが分析しました。青山さんの話によると、1位になった葛飾区には「1人暮らし世帯の割合・1位」「25歳~44歳の男性未婚率・4位」というデータが。つまりラーメンをよく消費する独身男性が多いので、ラーメン激戦区に発展したそうです。

一方で「新宿区」は店舗数こそ多いものの、“美味しい店”から“美味しくない店”まで雑多に軒を連ねているのが特徴。そのため“平均点”を算出する今回の集計方法では、ランキングを伸ばせなかったといいます。

そして「渋谷区」は、「女性の1人暮らし比率・1位」「女性学生数・1位」という女性の街。ラーメン店よりもオシャレなパスタの店などが人気が高いと分析していました。

東京23区の中でラーメン店舗数最多の地域は?

番組で紹介されたのは「食べログ」評価の平均点ランキングでしたが、“店舗数”に着目するとまた違った結果になるようです。

出店開業・運営支援サイト「飲食店.COM」のデータによると、東京23区の中で一番店舗数が多いのは「新宿区」で196店舗。2位には秋葉原や神保町を要する「千代田区(148店舗)」がつけ、3位「港区(139店舗)」、4位「世田谷区(110店舗)」、5位「渋谷区(108店舗)」と続きます。

高評価の店が多い地域と、純粋にラーメン店の数が多い地域。東京23区には、2種類の“ラーメン激戦区”があるのかもしれません。

LIMO編集部