コスモエネルギーHD、3Q純利益は昨年同期比プラス253億円 国内需給改善や工場高稼働が寄与

2018年2月8日に行われた、コスモエネルギーホールディングス2018年3月期第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:コスモエネルギーホールディングス株式会社 取締役常務執行役員 滝健一 氏

2017年度第3四半期レビュー

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滝健一氏(以下、滝):滝です。よろしくお願いいたします。

まず、1ページ目をご覧ください。2017年度の第3四半期は、国内需給など事業環境が改善する中で、製油所や石油化学工場における高稼働など、収益力強化を実現いたしました。

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セグメント別に見ますと、石油精製販売事業では、製油所における安全操業・高稼働の実現に加えまして、国内需給の改善でスポット市場が縮小する中、系列回帰が進みまして、適正マージンを確保いたしました。その結果ですが、在庫評価除きの経常利益は302億円と、前年同期比でプラス289億円の大幅増益となりました。

次の石油化学事業では、市況が堅調に推移する中、丸善石油化学の定修影響解消に伴いまして、販売量増加などによりまして、在庫評価除きの経常利益は251億円と、前年同期比130億円の増益となりました。

その下の石油開発事業ですが、こちらはご承知のとおり、原油価格の上昇によりまして経常利益は126億円と、前年同期比で36億円の増益となりました。また、ヘイル油田が11月に生産を開始いたしまして、今現在、2018年1月よりフル生産へとなりました。

以上の結果、連結経常利益は869億円と、前年同期比で368億円の増益、四半期純利益は487億円と、前年同期比で253億円の増益となりました。在庫評価除きの経常利益は728億円と、前年同期比で451億円の増益となりました。

この3つの飛躍は、第3四半期の決算が始まりました10年前からのレコードです。その結果、下2行に書いておりますが、自己資本比率は12.3パーセント、前期末比で1.5ポイント改善しております。ネットのD/Eレシオは3.1倍と、前期末比で0.5ポイント改善いたしました。

業績予想修正、配当について

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次の2ページをご覧ください。こちらでは、2017年度の業績予想修正、ならびに配当についてご説明いたします。

まず業績予想修正は、1月3月、第4四半期の前提は、足下の市況を鑑みまして、原油価格ドバイで65ドル、為替1ドル110円とし、通期の連結経常利益は1,200億円、当期純利益は700億円、在庫評価除きの連結経常利益は1,000億円を見込んでおります。

その結果といたしまして、自己資本比率は約14パーセント台、ネットのD/Eレシオは2.5倍以下を見込んでおります。参考までに、前提条件を右側に書いております。

配当についてです。通期の業績予想につきましては、前回の11月公表の計画を上回るものの、依然としての財務体質や投資戦略などを総合的に勘案の上、期初の公表どおり1株につき50円を予定しております。

【2017年度 第3四半期実績】 連結損益の概要 前年同期比

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次に、3ページをご覧ください。こちらでは第3四半期実績、連結損益の概要をご説明いたします。売上高は1兆8,166億円と、前年同期比で1,910億円の増収となっております。増減率で11.7パーセントの増収です。

営業利益は838億円と、こちらも前年同期比で272億円の大幅な増益となっております。経常利益は、869億円とこちらも前年同期比でプラス368億円、増減率で73.5パーセントの大幅な増益となっております。

当期の純利益です。四半期純利益は487億円と、こちらも前年同期比では253億円の大幅な増益となっております。

こちらは在庫評価除きの経常利益は、728億円とこちらも今までの指標と同じく、前年同期比で451億円の大幅な増益となっております。11行目以下は指標を書いておりますので、ご参考までにと思います。

【2017年度 第3四半期実績】 連結経常利益の概要 前年同期比

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次に4ページです。こちらは第3四半期の実績の概要、前年同期比を、在庫評価の影響を除きました経常利益をセグメント別に分解したページです。

次のページのステップチャートで、詳しくご説明いたします。5ページをご覧ください。こちらは先ほどご説明いたしました、在庫影響除きの連結の経常利益、前年同期比で451億円増益となっておりますが、この増益要因をセグメント別に説明いたします。

【2017年度 第3四半期実績】 連結経常利益(在庫影響除き)前年同期比 増減分析

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一番上の石油事業です。こちらはこの吹き出しにありますように、製油所の安全操業・高稼働および国内の需給改善によりまして、適正マージン確保などにより増益となっております。下の箱は、プラスの289億円の内訳を3つに分けて書いております。

一番上、マージン・数量でプラスの284億円、輸出でマイナスの20億円、その他でプラスの25億円と書いておりますが、このマージン・数量をさらに分解いたしますと、マージンでプラスの268億円、販売数量でプラスの16億円となっております。

このマージンの268億円をさらに分解いたしますと、4品でプラスの218億円です。4品以外で51億円、その他でマイナス1億円です。このマージンは、前年同期比では2円強良くなっております。計画比でも同じく2円強良くなっております。その結果、プラスの218億円という数字が出てまいります。

販売数量の16億円で、こちらは前年同期比で101.9パーセント、数量で申し上げますと、プラスの17万9,000キロリットルの増販となっております。詳細につきましては、後ほど15ページをご参照になっていただければと思います。

次に、マイナス20億円の輸出です。こちらは、数量が減っております。昨年92万キロリットルあった輸出が今回は53万キロリットルということで、39万キロリットル輸出の数量が減っております。

単価的には若干アップしておりますので、数量の減要因がマイナスの37億円、単価が上がったことによりプラスの17億円。結果、差し引き20億円の減益となっております。こちらも詳細は、後ほど15ページを参照になっていただければと思います。

あと、その他のプラス25億円は、こちらは精製コストのアップとその他のプラスに分かれております。精製コストのアップは、第2四半期までにご説明しておりました稼働率改善はプラスの30億円でした。

こちらは前年のトラブル解消などがあり、今回は前年比は30億円を改善したということで、第2Qでも申し上げましたが、それを上回るマイナスが出てまいっております。1つは自家燃コストです。こちらは、前年が45ドルだったものがこの第3四半期では53ドルに上昇しておりますので、この影響でマイナスの11億円です。

あとは油購入の増加ということで、こちらは主に10月・12月の第3四半期におけます交渉能力削減影響。処理が減っているにも関わらず販売が系列回帰で増販したことで、この行って来いの部分を油購入で手当てしたということで、こちらでマイナスの21億円です。

あとはその他で約30億円弱です。こちらはIPPの運転支援が遅れた影響などにより、約15億円ぐらいあります。あとは経団連の主張など、3パーセント上げるとかボーナス上げるとか、いろいろ施策があり、人件費の増加、変動費の増加等々で約15億円減益要因となっております。

その他のプラスですが、こちらは第2四半期のときにも申し上げましたジクシスです。こちらは持分比率が増加している影響とジクシスそのものの収益の増加で、持分法投資損益が良くなった部分が約50億円程度含まれております。

石油化学は、プラスの130億円です。こちらもほとんど丸善石油化学の増益要因です。ほぼ100パーセントと言っていい数字が、丸善石油化学の影響です。

石油開発事業です。こちらはプラスの36億円ですが、これは3つに分解しております。1つはご承知のとおり油価が上がったことで、価格の影響でプラスの88億円です。

あとは第2四半期でも申し上げましたが、若干トラブル等があった影響によりまして減販になっており、数量の影響でマイナスの24億円です。あとは為替差損。数量比の若干の増加などによりまして、マイナス28億円がその他となっております。

その他のマイナス4億円。こちらは、連結処理他です。

【2017年度 第3四半期実績】 連結貸借対照表の概要

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次に6ページです。貸借対照表の概要です。

総資産は、油価上昇やヘイル開発などにより、有形固定資産の取得を主要因に前期末比2,033億円の増加となり、1兆7,290億円という合計金額です。

自己資本です。こちらは先ほど来説明しております四半期の純利益の計上により2,132億円ということで、前期末比485億円の増加となっております。

自己資本比率は、1.5ポイント改善の12.3パーセントと、まだまだ威張れる数字ではありせんが、一時7パーセント、8パーセントになったところから、ここまで回復しているのが現状です。

ネットのD/Eレシオです。こちらも3.1倍ということで、前期末比0.5ポイント改善しております。引き続き、財務体質の改善に取り組んでまいりたいと思っております。

【2017年度 第3四半期実績】 連結設備投資の概要

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次に、7ページをご覧ください。こちらは、設備投資の概要です。この第3四半期におきましては、成長投資を着実に実行しております。

ヘイル開発、千葉JVパイプライン、IPPなどの大型投資の一巡により、来期以降は大幅に減少する見込みです。割合で申し上げますと、約7割から5割程度になるのではないかと推測しております。

設備投資をセグメント別に見ますと、石油事業では主に定修などの更新工事を実施しております。石油化学事業は、前年同期比では減少いたしております。

その下の石油開発事業では、ヘイル開発が主なものです。その他につきましては、風力発電における新規サイト開発、IPPの改造工事などが主なものです。

以上、このページまでが、2017年度の第3四半期の実績に関わるご説明となります。

【2017年度 通期計画】 概要(前回公表比)、前提条件、感応度

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次に、2017年度の通期計画の概要についてご説明いたします。9ページをご覧ください。

先ほど、2ページの業績予想修正でご説明いたしましたが、第3四半期の実績に加えまして足下の市況を鑑み、通期の計画の見直しを実施いたしております。

当初公表と比較いたしますと、主に石油事業の増益により、在庫評価除きの経常利益は100億円増益の1,000億円を見込んでおります。セグメント別の在庫評価除きの経常利益計画につきましては、次のページのステップチャートで詳しくご説明いたします。

当期純利益は、在庫評価除きの経常利益が100億円増益になります。これは後ほどご説明しますが、それに加え、前回公表時にマイナス100億円を想定していた在庫評価損が今回はプラス200億円ということで、行って来いでプラス300億円、表面上の経常利益は増えてまいります。

その結果、とくに石油事業におきましては繰越欠損などがあり、税率が低く抑えられている影響があり、その影響を主に、前回公表比270億円増益の当期純利益は700億円を見込んでおります。この数字は、年度では、達成できればという前提ですが、レコードとなります。

前提条件につきましては8行目以降に記載のとおりですので、後ほどご覧になっていただければと思います。

【2017年度 通期計画】 連結経常利益(在庫影響除き) 前回公表比 増減分析

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10ページです。こちらは先ほど申し上げました、ネット100億円増えますという在庫評価除きの連結経常利益、前回公表比100億円の増益要因を、セグメント別に説明いたします。

まず石油事業です。60億円増益ということで、マージン・数量で124億円、その他でマイナスの64億円と、前回公表したときからさらに良い足下環境です。

この124億円を分解いたしますと、マージンでプラスの118億円、販売数量では6億円ということで、このマージン118億円をさらに分解いたしますと、4品でプラスの116億円。

あとは4品以外でマイナスが4億円程度あり、その他の子会社の若干のプラスもありますので、差し引きマージン関係ではプラスの118億円です。

販売数量は、若干、前回公表比よりも約4万5,000キロリットルほど増えそうだということで、この影響が約6億円あります。

あと、その他のマイナス64億円ということで、若干大きめの数字がマイナス入っておりますが、これは前回見てたときの油価が50ドル、今回は56ドルで年間見てますので、この6ドル分の自家燃コストのアップがマイナスの19億円です。あとは油購入の単価が上がったということで、マイナスの7億円です。

あと50億円程度あります。精油所の装置の不具合、四日市のFCCや堺のコーカーなどが一時不具合があり、この影響が約15億円あります。あとは実績でも申し上げましたが、人件費の増加です。給与のアップや、賞与が若干増えそうだという、これを見込んでマイナスの10億円、IPPの試運転が遅延している影響が約8億円程度です。

ということで、合わせて約50億円程度がマイナス要因になっております。あとジクシスなどの若干のプラス要因もありますので、その他を合わせてマイナスの64億円という数字になっております。

石油化学です。こちらもプラス40億円となっております。第3四半期でご説明いたしましたが、こちらも相変わらず好調な市況によりまして、ほとんどが丸善石油化学の増益要素です。

あと、石油開発事業、プラス20億円です。こちらも第3四半期のときに公表したときよりも油価が上がってきているということで、価格で30億円、数量でプラス3億円です。経費他、こちらも若干為替影響等あり、差し引きで20億円の増益要因が石油開発事業です。

その他のマイナス20億円、これも意外と目立つ数字ですが、連結処理他ということで、当初の公表で見ていなかったものが若干出て、マイナスの20億円ということで、合わせて100億円です。前回公表時よりもネット利益が増え、結果1,000億円のネットを達成したいというのが、今回の年度の計画です。

以上が、2017年度の第3四半期の実績、ならびに通期の計画についてのご説明です。

よろしくお願いしたいと思います。

記事提供:ログミーファイナンス

参考記事

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