2017年11月2日に行われた、マツダ株式会社2018年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:マツダ株式会社 常務執行役員/財務担当 藤本哲也 氏

総括

2

藤本哲也氏:本日は当社の決算説明会にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。では、本日の説明内容でございます。まず、全体の総括。そして2018年3月期第2四半期累計の実績、通期見通しの順にご説明いたします。

それでは、総括でございます。2018年3月期第2四半期累計のグローバル販売台数は、対前年1パーセント増の78万3,000台と、過去最高の販売実績でございます。新型CX‐5をグローバルに展開いたしまして、販売を本格化しております。

財務実績でございますが、売上高1兆6,566億円、営業利益765億円、当期純利益633億円となってございます。

通期の見通しでございます。グローバル販売台数160万台、営業利益1,500億円、当期純利益1,000億円に変更はございません。

為替前提につきましては、実勢レベルに修正、あわせて主に米国での販売環境悪化にともなう台数影響や、販売費用の増加見通しを反映いたしております。

東京モーターショーで、次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV‐X」や次世代デザインモデルを公表しておりますが、引き続き、持続的成長に向けた技術・商品開発を加速してまいります。

2018年3月期 グローバル販売台数

4

それでは、2018年3月期第2四半期累計の実績でございます。まず、グローバル販売台数でございます。グローバル販売台数は、過去最高の78万3,000台となっております。地域別では、北米やその他地域などが対前年で減少しておりますが、引き続き好調な中国・日本の販売拡大が上回っております。

車種別では、新型CX‐5がグローバルで販売を本格化したことに加えまして、中国のCX‐4など、クロスオーバー系車種が販売を牽引しております。

日本

5

それでは、各マーケットの販売状況でございます。まず、日本の販売実績でございますが、対前年4パーセント増の9万6,000台。登録車シェアは、前年同水準の4.8パーセントでございます。新型CX‐5は対前年で大幅に増加いたしまして、とくにハイグレードモデルが好調な販売を継続いたしております。

また国内のほぼすべてのモデルに、先進安全技術「i‐ACTIVSENSE」を標準装備し、商品力を強化いたしております。

新型CX‐8は、(2017年)9月より予約受付を開始いたしておりますが、受注につきましてはたいへん好調でございます。

北米

6

続きまして、北米でございます。販売台数は、対前年2パーセント減の21万9,000台となっております。そのうち米国では、フリート販売減少等もございましたので、対前年5パーセント減の15万1,000台となっております。

新型CX‐5の販売が好調で、とくにハイグレードモデルの販売が計画を上回っております。

競争が激化しているセダン系車種のマーケティング施策の強化に加えまして、重点市場にリソースを集中することで、重点市場における販売トレンドは、改善の兆しが見えつつございます。

メキシコは、対前年3パーセント増の2万5,000台となりました。

欧州

7

欧州でございます。対前年2パーセント減の13万2,000台の販売となっております。

新型CX‐5を(2017年)5月以降、各国に投入いたしまして、販売を本格化いたしております。

ドイツでは対前年5パーセント増の3万5,000台、英国では対前年17パーセント減の1万9,000台となりました。また、ロシアでは対前年15パーセント増の1万3,000台の実績でございます。

中国

8

中国につきましては、対前年12パーセント増の14万9,000台と、第2四半期累計といたしましては、過去最高の販売実績を達成いたしております。

新型CX‐5は(2017年)9月から市場導入いたしまして、順調な滑り出しでございます。引き続きMazda3とCX‐4の販売が好調なことに加えまして、Mazda6が前年を上回る販売で、台数増加に貢献をいたしております。

その他市場

9

その他市場でございます。対前年2パーセント減の18万7,000台の販売です。オーストラリアでは対前年1パーセント減の5万9,000台。メーカー別販売台数では第2位でございます。

タイでは、対前年20パーセント増の2万5,000台となりました。しかし、ベトナムでの完全撤退にともないます、乖離化影響もありましてASEAN全体では対前年4パーセント減ということでございます。

ニュージーランド、チリ、ペルーでは、過去最高の販売台数を達成しております。

2018年3月期 財務指標

10

続きまして、第2四半期累計の財務実績でございます。売上高は対前年7パーセント増の、1兆6,566億円でございます。営業利益は765億円と、対前年で118億円の減益となっております。

当期純利益は、主に為替評価益等により営業外収支が大きく改善したこともあり、対前年で72億円増加の、633億円となりました。

為替レートはUSドルで111円・ユーロで126円と、それぞれ6円、8円の円安でございました。

2018年3月期 営業利益変動

11

続きまして、営業利益変動でございます。2018年3月期は765億円と、対前年で118億円減少いたしておりますけれども、その要因でございます。

左側から、まず台数・構成でございます。主に米国での出荷台数の減少や競争激化にともないます、販売費用増加などによりまして、200億円の悪化となりました。

次に、為替でございますが、ユーロで28億円・豪ドルで64億円の改善等がございまして、すべての通貨では159億円の増益要因となっております。

変動コスト領域では、新商品や海外工場でのコスト改善活動の強化などにより改善いたしましたが、原材料価格の高騰が一部相殺いたしておりまして、6億円の改善にとどまっております。

研究開発費は、次世代技術や商品の開発強化により69億円減少いたしました。また、その他固定費は14億円の悪化となってございます。

2018年3月期 グローバル販売台数

13

続きまして、2018年3月期通期の見通しでございます。

2018年3月期の通期の見通しにつきましては、米国での厳しい販売環境をふまえ、北米の販売目標を引き下げます。販売が好調な中国での販売目標を上方修正いたしまして、トータルグローバル販売台数は、期初公表の160万台から変更はございません。

2018年3月期 財務指標

14

財務指標でございます。財務指標は、売上高およびすべての利益項目で、期初公表から変更はございません。

為替レートにつきましては、通期でUSドルで110円・ユーロで127円と、期初公表からそれぞれ、円安方向に修正いたしております。下期のUSドルは108円・ユーロは128円でございます。

2018年3月期 営業利益変動要因①

15

営業利益の変動要因でございます。営業利益の見通しは1,500億円と、変更はしておりませんが、変動要因の内訳について、主に台数・構成と為替を見直しております。

2018年3月期 営業利益変動要因②

16

期初公表との対比をご説明いたします。

台数・構成でございますが、主に米国での出荷台数の減少や、販売費用の増加見通し等で350億円の悪化としております。その一方で、為替ではユーロを中心にして、358億円の改善となる見通しです。

以上で、私からの説明を終わります。

記事提供: