本格的な夏が訪れる直前の6月は、涼しげな新緑を堪能するのにうってつけのシーズンです。京都でも、植物の若い芽が成長し、青々とした葉がどんどん顔を覗かせています。

そこで今回は、京都で新緑を楽しめるスポットを厳選して、6カ所紹介!寺社仏閣だけでなく、ハイキングを楽しめるところもピックアップしていますよ。

【6月の京都旅行】祇王寺

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祇王寺(ぎおうじ)は、嵐山の観光名所・渡月橋から少し離れた場所にある、静かな雰囲気のお寺です。

平家物語には、一時は平清盛から寵愛を受けていた白拍子の祇王が、清盛の心変わりにより都を追い出されて過ごした寺として登場しており、「悲恋の尼寺」の通称でも知られています。

庭いっぱいに植えられた青もみじのすき間から日光がこぼれ、みずみずしい苔を柔らかく照らす景色はとても癒されますよ。

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【6月の京都旅行】東福寺

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東福寺は言わずと知れた、京都の紅葉の名所!ですが、実は新緑もとてもきれいな場所なのです。

通天橋から青もみじに囲まれた景色を見下ろしたり、通天橋の真下にある小さな渓谷・洗玉澗(せんぎょくかん)から見上げたり、様々な景色を楽しめます。

洗玉澗を流れる水のせせらぎが、涼しさをさらにアップさせてくれるのも魅力。東福寺は、目で見て、耳で聞いて初夏の雰囲気を堪能できるスポットです。

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【6月の京都旅行】南禅寺

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南禅寺も、東福寺と並ぶほどの紅葉の名所です。5月以降は新緑が見ごろを迎え、秋とはまた違った清涼感を堪能できます。

高さ約22メートルの三門から、南禅寺の中心的な建物である法堂までまっすぐ伸びる道を囲むようにもみじの木の枝が伸びているのが印象的です。

京都でも、別格に格式高い寺として知られる南禅寺。心穏やかに境内を巡ってみてくださいね。

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【6月の京都旅行】青蓮院門跡

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青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)は、八坂神社と平安神宮のほぼ中間地点に位置する天台宗のお寺です。

天台宗の祖・最澄が比叡山に開いた僧坊の1つが青蓮院門跡の起源と考えられており、平安時代末期から明治に至るまでは皇族か五摂家の子弟が門主を務めていた格式のあるお寺でもあります。

宸殿や小御所といった建物内からは、青もみじをはじめとした季節の草木に囲まれた庭を眺められます。新緑に包まれた空間でほっとひと息つける、おすすめの観光スポットです。

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【6月の京都旅行】下鴨神社・糺の森

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下鴨神社と、その前の参道に広がる糺の森(ただすのもり)も、5~6月におすすめの京都の観光スポットです。

糺の森は縄文時代から続く広さ約36000坪の森で、かつては150万坪もあったと推測されています。現在も樹齢600~200年の木を見ることができ、自然のエネルギーを感じられますよ。

糺の森を抜けた先にある下鴨神社の本殿も木々に囲まれており、新緑を堪能できるスポットです。

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【6月の京都旅行】ケーブル比叡駅~延暦寺東塔のハイキングコース

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軽く身体を動かしながら京都の新緑を楽しみたい方には、ケーブル比叡駅から延暦寺東塔へと向かう、ハイキングコースがおすすめです。

青もみじのトンネルをくぐり抜け、「ガーデンミュージアム比叡」に寄り道したり、見晴らし広場から眼下の景色を一望したり、身も心もリフレッシュできますよ。

ハイキングコースには舗装された道だけでなく、デコボコの地面がむき出しになっている所もあるので、動きやすい服装で訪れてみてくださいね。

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京都の新緑の名所はあちこちに!いろんな場所を巡ってみて

今回は、6月の京都旅行におすすめの観光スポットを6カ所紹介しました。新緑をのんびり鑑賞できるところや、少し身体を動かしてリフレッシュできる場所など、京都にはたくさんの見どころがあります。

記事内では紹介しきれませんでしたが、秋の紅葉の名所が、6月は新緑の名所になっていることも。いろんな場所を巡って、6月の京都を堪能してくださいね!

参考資料

成瀬 亜希子