4月になりました。新年度になると、生活が一変して何かと出費が増える方もいらっしゃるでしょう。

目先のやりくりも重要ですが、長期的な視点でお金を考えることもとても大切です。

ライフプランを組み立てるうえで、年金がどれくらいもらえるかを知ることは重要です。

4月は年金の支給月ということもあり、その受給額にも関心が高まりますね。今回は女性の厚生年金について解説します。

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1. 厚生年金の計算式は?

厚生年金はいくらもらえるのか、自分でざっくり計算することも可能です。平成15年4月以降の厚生年金は下記の計算式で算出します。

平均標準報酬額 × 5.481/1000 × 以降の加入期間の月数

平均標準報酬月額とは、ボーナスも含めた収入の合計を加入月数で割ったものです。

複雑な計算式ではありますが、重要なことは会社員や公務員として働いた期間の収入が多ければ多いほど、そして加入期間が長ければ長いほど、将来受け取ることができる年金額が増えるということです。

そのため、厚生年金を増やすためには収入を増やすことと、できるだけ長く働くことが重要だと言えます。

2. 女性の厚生年金は平均でいくらなのか

厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」という調査によると、女性の厚生年金の平均受給額は月額10万4686円です。

男性の平均受給額16万3380円に比べると、かなり少ない印象を受けます。

出所: 厚生労働省年金局「厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和3年度)」をもとにLIMO編集部作成

しかし、近年は女性の社会進出により、結婚や出産をきっかけに退職する人も少なくなっています。

さらに女性の管理職も増えており、収入も増えています。そのため今後は厚生年金の受給額も飛躍的に伸びていくと思われます。

現在の平均受給額を知ることも非常に参考になりますが、自分が平均と同じとは限りません。自分がどれくらいもらえるか把握することも重要です。