65歳世帯の貯蓄額はどのくらい?
65歳世帯の収支の実態は、毎月の収入を支出が上回ってる状況です。
この赤字を補うためにも現役時代からの貯蓄は欠かせませんが、65歳世帯ではどのくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。
65歳世帯の、貯蓄事情について見ていきましょう。
60歳代の平均貯蓄額は1819万円、中央値は700万円
金融中央広報委員会の「家計の金融行動に関する世論調査2021年」によると、60歳代の二人以上世帯の金融資産保有額は、平均1819万円、中央値700万円となりました。
全世代の平均額は1291万円なので、60歳代では大幅に上回っています。
その構成比を見ると、3000万円以上保有している人が20.3%と最も多く、次いで2000〜3000万円が8.8%となっています。
貯蓄額の中央値は700万円
全世帯の中位に位置するデータが「中央値」です。
平均値よりも実態に近いデータといえます。
上記の表のとおり、60歳代の金融資産保有額の中央値は700万円です。
全世代の中央値(400万円)よりも高いですが、平均額(1819万円)よりも大幅に低いのが実態です。
貯蓄ゼロ世帯が約20%
また、金融資産を保有していない、いわゆる「貯蓄ゼロ世帯」も全体の約20%を占めています。
先に述べたとおり、全体の約30%が2000万円以上保有しているものの、それが平均値や中央値を押し上げています。
十分に貯蓄ができていない世帯も決して少なくありません。