2023年度の税制改正において、2024年1月から開始される新NISA制度(少額投資非課税制度)に注目が集まっています。

改定が予定されているものの、毎月無理のない範囲でコツコツと始められる「つみたてNISA」は、初心者でも取り組みやすい有効な手段といえます。

この記事では、現行のつみたてNISAのメリットやデメリットを解説し、これからつみたてNISAを始めようと考えている人が押さえておきたいポイントをご紹介します。

出所:金融庁「新しいNISA」

つみたてNISAのメリット

つみたてNISAとは、積立型の少額投資非課税制度です。

少額からコツコツと投資を始めたい人に向けた、長期・積立・分散投資を支援するための制度のことです。

2018年1月の開始から人気を集めている、つみたてNISAのメリットについて解説します。

1. 運用による利益が非課税になる

株式や債券・投資信託などの資産運用によって得た利益は、通常は20.315%(所得税および復興特別所得税15.315%・住民税5%)の税金が課せられます。

つみたてNISAでは、この運用益にかかる税金がかかりません。

2. 少額からでも資産運用ができる

資産運用を始めるには、まとまった資金が必要と考えている人も多いでしょう。

つみたてNISAは、毎月の積立額を100円からでも設定することが可能です。

少額から始められるため、無理のない範囲でスタートし、徐々に積立額を増やすということもできます。

3. 手数料コストが抑えられる

投資信託を長期で運用していくうえで、購入時や運用期間中にかかる手数料コストは決して軽視できません。

つみたてNISAの対象商品は、全て販売手数料が無料(ノーロード)の商品になります。

また、信託報酬(運用中の手数料)も低い商品が多くなっています。

その結果、コストを抑えながら運用を行うことが可能です。

4. いつでも換金が可能

老後の資産形成に向けた長期投資といえども、住宅資金や教育資金など、ライフイベントの変化によってまとまった資金が必要になる場面もあるでしょう。

つみたてNISAは、自身で積み立てた資産をいつでも換金できます。

突然のライフイベントにも対応できるため安心です。