【就職氷河期世代】40歳代・50歳代で貯蓄がある人とない人は二極化

金融広報中央委員会の調査によると、40歳代・50歳代で貯蓄がゼロの世帯割合は30%近くで、ほかの年代より高い状況です。

出所:「金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)総世帯」をもとに筆者作成

平均貯蓄額を見ると、貯蓄ゼロ世帯を含め40歳代の貯蓄額は785万円、50歳代は1199万円です。

ある程度の貯蓄があるように感じられますが、貯蓄額の多い順に並べたときに順位が真ん中にくる世帯の貯蓄額(中央値)は40歳代が200万円、50歳代が260万円と多くはありません。

40歳代・50歳代の貯蓄額分布も確認します。

出所:「金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」をもとに筆者作成

50歳代で見ると、貯蓄ゼロ世帯が28.4%に対し1000万以上世帯で30.1%、2000万円以上世帯で16.9%もいて、貯蓄がある人とない人は二極化している状況がわかります。