注意点1. iDeCoは原則60歳まで引き出せない

iDeCoの1番のデメリットと言えるのが、積み立ての途中でお金が必要になった場合でも、原則60歳になるまでは引き出すことができない点です。

出所:iDeCo公式サイト「iDeCo(イデコ)の仕組み」

家や車の購入、子どもさんの教育資金などで大きなお金が必要になった場合でも、iDeCoで積み立てているお金は途中で引き出すことが出来ません。

iDeCoの目的は、老後資金づくりのため、原則60歳まで引き出すことができないからです。

iDeCoは制度上、20歳から加入することができます。

20歳の頃に老後のことまで考える方は少ないかもしれませんが、その頃から始めた場合でも、60歳になるまで積み立てた資金を引き出すことが出来ないので、注意が必要です。

将来のことと考えてiDeCoを始めた場合でも、同時に預貯金や積立NISAなども利用しながら、途中引き出しができる資金も準備しましょう。

なお、加入者本人が亡くなった場合は、運用している資金を相続人が引き出すことは可能です。

注意点2. iDeCoは手数料がかかる

通常、預貯金や債券(国債など)で運用する場合には手数料はかかりませんが、一般的にはほとんどの金融商品で手数料がかかります。

例えば、株を売ったり買ったりする場合は、売買手数料がかかります。

投資信託を購入する場合も購入手数料がかかります(つみたてNISAは購入時の手数料がかかりません)。

運用している間は信託報酬が、投資信託を売却する際は信託財産留保額などの費用がかかる場合もあります。

そのほかに、iDeCoを利用する際は、4つの費用がかかります。

  1. 加入時の手数料:利用する銀行や証券会社など初めて利用する際の手数料2829円(加入時のみ)
  2. 掛け金を払い込む際の手数料:国民年金基金連合会に払い込む都度105円/月
  3. 口座管理手数料:事務委託の金融機関や運営管理している金融機関へ66円〜451円/月
  4. 受け取る際の手数料:毎回440円など、ほかにも還付事務手数料など

まとめてみると、加入時には約3000円、毎月171円〜600円ほど、受け取り時にも手数料がかかりますし、金融機関によって手数料も違います。

手数料は掛け金、もしくは積み立てた資産の中から自動的に引かれます。