就職氷河期世代とは?

「就職氷河期世代(ロスジェネ世代)」とは、どのような世代のことをいうのでしょうか。

バブル崩壊後の景気低迷で就職が困難だった時代

バブル崩壊後、好景気から一転して「失われた20年」と呼ばれる歴史的な景気低迷に突入しました。

特に景気が悪かった最初の10年(1990~2000年初旬)においては、企業の採用意欲も低く、雇用環境は極めて悪かったといわれています。これが「就職氷河期」です。

この景気低迷期に就職活動を行っていた世代が、「就職氷河期世代」または「ロストジェネレーション=失われた世代(ロスジェネ世代)」と呼ばれています。

就職氷河期世代は現在の40歳代の人

就職氷河期世代は、バブル崩壊後に新卒で就職活動を行っていた、1993~2004年に卒業を迎えた人たちのことです。

大卒であれば1971~1982年生まれ、2022年現在で40~51歳の人をいいます。現在の40歳代が、まさしくロスジェネ世代の人々です。

就職氷河期世代の二極化傾向

この世代が就職活動を行っていた時期は、有効求人倍率が大幅に下落。特に2000年の大卒の有効求人倍率は1.0倍を下回り、大学を卒業しても就職できないという人が続出しています。

こうした理由から、氷河期世代の雇用形態には二極化傾向が強く表れています。

当時就職できなかった人は、非正規雇用やアルバイトに従事し新たな就職先を探しながらも、雇用環境はなかなか好転せず、そのまま年齢を重ねたというケースは少なくありません。

当時就職できた人と、就職できなかった人との間には、20年以上経過した40歳代の現在において、大きな格差が生じているといわれています。