2023年もさまざまな商品で値上げの発表があります。

年金をもらっている世代の方も、これから年金をもらう方も、今後の生活は気になるかと思います。

最近では多くの方が60歳を過ぎても働いています。65歳以上で働いている方も多いのですが、働くことで現在の収入も確保できますし、働く時に厚生年金に加入していると将来の厚生年金額も増えます。

一方、働きながら厚生年金に加入している場合、年金が支給停止されると聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

今後の働き方を考える上で、65歳以上で働くと退職後に年金がいくら増えるか、知っておきましょう。

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1. 公的年金を受け取る目的

年金を受給する目的は、老後、障がい、遺族の3つです。

歳をとって働くことができない(老齢年金)、障害があり働くことができない(障害年金)、働き手(家族)が亡くなって収入が無い(遺族年金)などの状態の時に、一定の要件で年金をもらうことができます。

受給要件(10年以上)を満たせば、原則65歳から老齢厚生年金や老齢基礎年金を受け取ることができます。

生年月日(男性と共済年金に加入の方は1961年4月1日以前生まれの方、女性の方は1966年4月1日以前生まれの方)の要件と、厚生年金に1年以上の加入があれば、65歳より前から特別支給の老齢厚生年金を受給することもできます。

念の為ですが、繰上げをしなければ、特別支給の老齢厚生年金を受け取っても、65歳から受け取る年金は減りません。受け取れる年齢になったら早めに年金を受け取る手続きをしましょう。

ただし、在職老齢年金を受給する場合や雇用保険を受給する場合は、年金の支給停止がある場合もあります。