2020年の今日公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2020年12月22日) |
60代といえば、定年退職を迎えたり、教育費のかかる時期がひと段落したりと、金銭的な余裕がうまれやすいタイミング。「還暦過ぎたら貯蓄のエンジンをかけよう」と意気込んでいる人も、いるかもしれません。
たしかに、最近では定年延長や再就職といった選択肢も増えてきています。しかし、「60代になってから貯蓄しよう」という考えには注意が必要です。今回は「貯蓄額ゼロの60代」にフォーカスをあてながら、熟年世代のお金事情をひもといていきます。
【注目記事】60歳代の「貯蓄格差」に驚愕。現役世代が老後破産を防ぐコツ4つ
1. 60代の預貯金額のリアル
さいしょに「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](2019年)」をもとに、60代の預貯金の状況をみてみましょう。
- 60代(60~69歳)の預貯金の平均額・・・1464万円
60代の預貯金の平均額は、1000万円を大きく超えるという結果になりました。この金額をみて、「自分が60代になったとき、こんなに貯めている自信がない」と感じた人も多いはず。退職金をもらえるケースがあるとはいえ、本当に60代の方の多くが1000万円以上も貯めているのでしょうか。また、その貯蓄を切り崩さずに生活をしているのでしょうか。