3.繰下げ受給をした方がいい人

一般的には収入の多い方や、65歳時点で、公的年金を受給しなくても生活できる方があてはまります。

また、本人の収入だけで生活のできる方は、配偶者の公的年金だけを繰下げても良いでしょう。配偶者の年金を受給しなくても良ければ、ご夫婦の将来の年金を増やすことも可能です。

すぐにもらわずに、繰下げをすることで将来の年金を増やすことを検討しましょう。

4.繰下げ受給をしない方がいい人

収入や資産がそれほど多くない方は、65歳になって公的年金の受給手続きをすると良いでしょう。

繰上げ受給や繰下げ受給について、するかしないかの判断は難しいものです。ご自身または、ご家族が亡くなる年齢が分かれば、繰上げや繰下げをする時期は簡単にわかります。

しかし、誰でも亡くなる時期はわからないため、その判断は難しくなるのです。

数字の上で考えると、81歳以降に亡くなるのであれば、70歳まで繰下げた方が良いですし、91歳以降に亡くなるのであれば、75歳時点で繰下げをした方が良いでしょう。

実際には待機期間中に遺族年金を受給することもあるかもしれません。家族が元気であれば、家族の健康状態なども考えながら、65歳時点、70歳時点など、定期的に考えても良いと思います。