3. 気になる!「厚生年金の受給額」はどのくらい?

では、同資料から、厚生年金保険(第1号)の受給額を見ていきます。まずは平均額から。

3.1 厚生年金保険(第1号)平均月額:14万4268円

  • 男性:16万4770円・女性:10万3159円

民間企業の会社員が受け取る「厚生年金保険(第1号)」の平均月額は、男女全体で14.4万円です。ただし男女別にみると、男性平均は16.5万円、女性平均は10.3万円。その差は約6万円と大きいですね。

ここからは、厚生年金の受給額分布を、男女別に見ていきます。

※厚生年金保険(第1号)年金月額には、基礎年金月額が含まれています。

男性のボリュームゾーンは15万円~20万円、女性のボリュームゾーンは5万円~10万円です。女性の場合、出産や育児など家庭の状況に応じて働き方を見直す方が多いですね。それが収入、さらには老後の年金額の低さに繋がるわけです。

実際の老後の暮らしぶりは「世帯ごとの年金額」で変わるでしょう。夫婦ともに厚生年金を受け取る場合であれば、公的年金だけで生活費がまかなえるケースもあるかもしれません。

しかし、単身世帯、とりわけ女性のひとり暮らしの場合、年金だけでの生活はかなり厳しくなるといえそうです。